ある日突然に0069
さて、何時もの朝の騒動を潜り抜けて登校です。
朝飯は大変な事になってましたよ。
なにせ、神界、魔界や仙界、幻界の食材が満載です。
いや、俺は食べ慣れてしまいましたけどね。
各界からの差し入れが厨房へとね。
調理人さん達が歓喜して調理に勤しんだとの事です。
大変美味しゅう御座いましたです、はい。
そなんエネルレゲン的な食事を終えた俺は意気揚々と登校した訳なのですが…
教室へ入るとティナ先生が待ってやした。
とても、とぉ~っても、困った顔をされております。
どったの?
「お早う御座います」
元気に挨拶して部屋へとね。
挨拶は大事よ、挨拶は。
気持ちの良い挨拶は生活の潤滑油ってね。
そんな挨拶をして教室へ入ると…
「あ、ガリル君!
待ってましたわっ!」
ってね。
いや、ティナ先生…挨拶返してよぉ~グッスン。
そんな俺にはお構い無しにティナ先生が告げる。
「実は召喚室の件で困った事になってますの」
んっ?
「学院長と教諭が会議を開きまして検討し城へも報告したのですけれど…
それで昨日、城から召喚室を監査する為に役人が此処へ来たのです」
ほ~っ、そんなんなってたんだぁ~ねぇ。
「ですが、その役人達は召喚室へ入る事が出来なかった様なのです」
へっ?
「それで急遽、私と学院長も呼ばれて入ろうとしたのですが入れなくてですねぇ」
つまり…それって…
「だからガリル君の登校を待って、再度召喚室へ入り状況の確認となりましたの」
ヤッパリかぁぁぁっ!
何故、幼子の俺にそんな役目を押し付けんねんなぁっ!
ぷんぷぅ~んってなっ!
まっ、しぁないけどさぁ。
ほんで早速ティナ先生に連れられて召喚室前へと移動れす。
そこには鎧甲冑を身に纏う物々しい騎士さん方に守られた役人がね。
どうも高貴な御方と思われるが、そんな方が俺が現れるとビシッと身を正し俺へ貴族の礼をな。
い、いや…俺ぇっ?
戸惑う俺へ彼が告げる訳さ。
「伯爵家御子息ガリル様であらされますな」
ってな。
い、いや…堅苦しい御方やねぇ、何気にプレッシャーも感じます。
困ったものだ。
そんな彼へ返答しない訳にも参りません。
しゃぁー無いわなぁ~
「ええ、私がガリルですが…アナタは?」
名を名乗れぇってなぁ。
したら畏まって告げる訳よ、これが。
「私目は本件の調査及び監査を申し受けましたダイナンドと申します。
国に対する害などが発生しないか見極めるだけですのでご安心を」
いや、何に対して安心しろと?
国が各々方に無礼を働いたら滅ぶぞ。
分かってるんだろうか?
その辺を問い質すべきだろうさ。
「あのですね。
調査と監査ですか?
それは良いのですが、元召喚室に居られる方々に対して絶対に礼を失しない様にお願いしますよ。
各々方は高位の存在であらさられる訳です。
ご不興をかったら国が滅びますからね」
一応は念押しを。
そんな俺を胡乱な目で見て告げるダイナンド氏。
「その召喚室とやらへ現れた者達は、本当に高位存在なので?
騙りでは?」
いやいやいや、何を聞いておったのかね、彼は。
「疑って掛かるのは役目かもしれませんが、間違っても不遜な態度で接しないで下さいよ。
最悪、アナタだけを切り捨てる様に提言しますからね」
コヤツのせいで国が滅ぶなどは有り得んのでな。
そんな事を思っていると…
「ふっ、矢張りな、危うい」
そんな事を告げる者がっ!
何ヤツぅって思っていたら…親父殿?
アータ仕事はどうした?
親父が堂々と廊下を歩いて来て告げる。
「陛下より役目を替わる様に申し受けて来た。
ダイナンド殿は役目御免となった故、引き上げたまえ」
そんな事をな。
い、いや親父殿、アータ、何をしとんのっ?
「ゼネティス殿、それは如何言うことですかな?」
憤るダイナンド氏だが…
「おぬしは神族の方々とも魔族の方々ともコンタクトが取れまい。
故に真実を知らずに事に及ぼうとしておる。
俺は闇黒術の使い手故に魔界の方々と通じておる。
それ経由にて本件が真実だと知っておるのだよ。
故に疑って話を進め様とする危うさを重々理解しておる訳だ。
息子が告げておるが…
おぬし、国を滅ぼす気かね?」
その様に告げられ、顔面蒼白となるダイナンド氏。
そら闇黒術経由にての情報となれば確証性が高い情報となろう。
そう考えた場合、己が行おうとしていた事の危うさに気付いたと見える。
ガタガタと振るえだしたダイナンド氏を見て親父が告げる。
「そなた達もダイナンド殿と共に城へと戻るが良い。
万が一にでも御不興をかえば不味い事になる故にな」
そう命じられ従う騎士達。
そんな騎士達に支えられながらダイナンド氏が退去して行きましたとさ。
いや、さぁ、マジでアノ人…何しに来たの?
そんなん思いましたとさ。
そしてダイナンド氏が去ると親父が告げる。
「ふぃぃぃっ。
流石に肝が冷えたぞ、俺は」
行き成り告げる内容が意味不明なのですが?
「いやな、既にダイナンドの野郎は御不興をかっている状態でな。
あの状態で中に入ったりしたら大事になっていただろうよ。
魔族の方より連絡を受けてな、慌てて陛下へ魔導具で緊急連絡して此処へ来た訳だ」
ホッとした様に告げる親父殿。
その後で…
「しかし交渉事はカッタリィなぁ。
しかもダイナンドの野郎の尻拭いかよ。
ま、役目として仰せ付かったからには遣らねばなるまいてなぁ」
いや、親父様?
折角見直したのに台無しです。
そんな親父を伴い、いざ召喚室へ。
っても普通に扉を開けるだけなのですがね。
扉っか引き戸ですが、なにか?




