ある日突然に0066
「まぁま、ガリル。
おまえは暫く遊んで行けや、なっ」
へっ?
何故に、フォワィ?意味が分からんのですが?
「いやな、此処に来る連中は、おまえ目当てなんだわ」
「はぁっ?」
いや、マジで意味が分からんぞな、もし。
「全神界と全魔界のトップに気に入られた者として神界、魔界、仙界、幻界で噂になったみたいでな。
おまえを一目見たいと集まっている。
なので、暫くは此処で奴等と会って貰いたいのだがなぁ」
いやね、俺は見世物では無いのですが…
困ったものです。
っても、相手は高位存在なのです。
現界人族の幼子である私が逆らえる筈も御座いません。
そして頼りの綱であるティナ先生と学院長なんですが…
どんな御業を使われたのか、状況に全く気付かず退室して行ってしまいましたとさ。
っか、待ってよぉ~、置いてかないで助けてよぉ~、プリィィィィズゥゥゥッ!
そんな願い虚しく置いて行かれましたとさ。
そして面会の嵐れす。
いやね、考えても御覧なさいな。
数多にて対として存在する神界と魔界…
各世界には数多の神族様や魔族様がね。
そんな方々と仙人や幻人の方々と…
いや幻界の幻人は人じゃ無いらしい。
なんとドラゴンが人化した姿なんだとか。
そんな方々と面会する訳ですが…
神界と魔界の方々は、面会する度に加護を与えて下さいます。
どんどんと加護が増えて行くのですが…
大丈夫なのか?、これ?
なんだか恐ろしくなりましたとさ、まる
無論、そんな面会マラソンが瞬時で終わる筈も無く…
暫くは、この地に留まり寝泊りをね。
神界、魔界、仙界、幻界の素材を用いて調理された品が食卓へと供されます。
調理師は、神界、魔界より選りすぐり神族、魔族の方々が…
中には仙人仙女の方々も混ざっていたりしますけどね。
幻人として来ているドラゴン様達は調理などは行いませんよ。
食い専ってヤツなんですね、分かります。
無論、面会ばっかりでは辛過ぎます。
故に、色々と学問や技術を学んだりもしています。
なにせ、此処では肉体の老化は発生しません。
成長しても若返りますからね。
ただ若返るのは、その様に肉体コントロールされるからなのだとか。
故に鍛えた肉体や、肉体が覚えた技は見に付いていたりしますけれどね。
っても、ムキムキマンみたいにはなりません。
靭で柔らかな肉体なのに強靭っう矛盾した肉体へと。
しかも遊んで鍛える系なのです。
武神様方々や武魔様方々が色々とね。
楽しんで駆け回って棒切れ振り回した感じだったんだけど…
何時の間にか鍛え上げられてやしたとさ。
解せぬぅ。
楽しんで学び、楽しんで鍛えるのが方針だとか。
いや、本人達は教えている気は無い様です。
自分達が楽しいから行っているに過ぎません。
自由なんですね、分かります。
そなな感じで面会を行いつつ過した訳なんですが…
昼夜の区別無く、時の流れが分かりません。
何日、いや、何ヶ月…もしかして、年単位かも…
数十や数百クラスでは無い事を願いたいものです。
いやね、毎日が楽しくて時が経つのを忘れております。
そんな俺と過すのが皆様も楽しい様で…
って…んっ?
「おい、ガリル。
シッカリしろぉぃっ!
っか、手前らも遣り過ぎだろがぁっ!」
あんるぇっ?
何故か、須佐之男命様が激怒しておられやす。
なんざんしょ?
っか…、俺、本当に、何時から此処へ?
記憶が曖昧なんですが…コワッ!
『ガリルぅっ!
漸く、真面に戻ったであるや』
『ほんま、神族、魔族も無茶しよんなぁ。
数万年は遣り過ぎやで』
『そうでありんすやっ!
意識を曖昧にして弄ぶなど、鬼畜の所業でありんすぅ!』
『こんコツは、精霊界より抗議させて貰うでごわす』
契約精霊達がお冠。
って!そんな事になってたんかいなっ!
「ガリル、済まねぇなっ。
所用にて神界に帰っている間に、時の神族ね魔族と結託した輩が遣らかしやがった様でな。
此方の監督不行届だ。
真に済まん」
あの大神たる須佐之男命様が頭を下げられる。
別に、このお方が悪い訳では無いのにだ。
ケジメを付ける為に自分が率先して俺へ頭を…
このお方はプライドの高い方だと聞いている。
そんなお方が、吹けば飛ぶ様な存在である俺へ率先して謝罪をな。
なかなか出来る事では無い。
暫く此処で一緒に行動していた頃に感じた事なのだがな。
この方は己の信念は上位の方々が相手であっても曲げない。
そして己を貫く為には無茶をも行う方だ。
まぁ…
気紛れで悪戯好きな面は困るが、ま、ご愛嬌であろう。
っか、漢って方だよなぁ。
男の生き様として憧れるぜっ!
そんな須佐之男命様に頭を下げられたら嫌は無い。
「大丈夫ですよ。
それに、外の時は動いて無いのでしょ?」
そうだよね?
「それはそうだが…
おまえさん、妹に早く会いに帰りたいってなかったか?」
う゛っ…
それは、そうなんですけど…
微妙な顔になっちゃいました。
仕方ないですよねぇ。
「だろぅ。
そんな幼子に無理強いはいけねぇ~なぁ~」
関係者を睨め付ける須佐之男命様。
怯える方々と須佐之男命様の間にゼウス様が立ち、場を納めたよ。
一触即発状態だったからなぁ、助かったわ。
んでぇ、漸く開放…
「しかしガリルは中々に優秀じゃて。
明日からも此処で色々と学ぶと良いじゃろ」
そう、ゼウス様がね。
いや、決定事項なのでしょか?
どうするかね、これ。




