ある日突然に0064
あたふたしつつ、状況を、どう改善するべきかを考える。
考え中…考え中…考え中…うん、無理。
っか、そろそろ時間がヤバイか…
そう思い、出口へ…
「ウィ~っ…
これっ、何処へ行くつもりじゃ?」
いや、ゼウス様?
アナタ、絶対に酔ってますよね?
なのに、何故素早く、俺の手首を握ってらっしゃるの?
おかしくね?
「いや、今から講義を受けねばなりませんので時間が無いのです」
そうなのですよ。
だから離して下さい、プリーズゥ。
「そんな物は受けずとも良い良い。
放っておいて、儂に酌をせよ」
はぁ?
したらオーディーン様がね。
「此処は外とは時を隔離しておる故にな。
外は同期させる場合もあるが、基本此処で過す間は外の時は刹那も生じてはおらぬ。
また、此処では肉体が入室した時の年齢へ若返る様になっておる。
鍛える事などは可能じゃが、老化も成長もせぬ故にのぅ。
安心して過せば良いぞ」
いゃぁ~説明、アザス。
ですが…その説明の何処に安心する要素が?
そんなん言いたいです。
んっでぇ、現在、皆様へ酌しておりますです、はい。
なんで、こうなったしぃっ!
「うむ、若い女子は良いのぅ」
いや、ちょっと待てぇぇぇぇっ!
『若過ぎざんしょ』
いや、そこもだが、突っ込み所がチゲェッ!
「俺はぁっ、男だぁぁぁぁっ!」
思わず叫んでしまいましたとさ。
テヘッ。
んでな、思わぬ所から救出の手が…
いや、救出なんですよね。
お袋様以上のプレッシャーっ!
こんなプレッシャー初めてです、プ○トカルチャァァァァッ。
んな事を思っていると、凄い威圧感満載の美女が登場。
何方です?
「ア~タァ?
お話しがあるのですが?」
いや…
ゼウス様以外の方々の姿が一瞬で消えとります。
見事なものですなぁ。
っか、俺も退散したいのだが、圧力に負けて一歩も動けません。
なんっーぅ威圧場なりか…
おそらくだが…ゼウスの旦那のぉ奥方であるヘラ様ではなかろうか?
いやぁ~、ゼウス様は強者だと思っていました。
いや、今でも思ってますよ。
ですが、より強者が存在したのです。
分かりますか?
そう、ヘラ様なのです。
逆らってはなりませんよ。
絶対に逆らってはなりません。
存在が消される事案が発生しても、おかしくは無いのです。
ガクガク、ブルブル、ガクブル…
俺は産まれ立ての小鹿の如しってか。
誰か、タチケテェ。
巻き込まれた俺でさえ、その状態です。
当事者のゼウス様に至っては顔面蒼白でバイブレーターの様に震えています。
髭が振動で波打って、面白い事になっとります。
目が既に光を失い虚ろに…
「さぁ、逝きましょうか?」
いや、字が違う様な…
ゼウスのとっさぁんが縋る様な目で…
いや、無理だからね?
っか、ある意味自業自得じゃね?
片耳を抓まれ引っ張られてのご退場れす。
思わず腰砕けで座り込んでしまう。
こ、怖かったぁぁぁっ。
したら、2人が去った途端に皆さん御帰還れすか、そうですか。
酷くね?
「ふはははははっ。
災難だったなぁ、おい」
そう告げて、俺の背中を軽く叩く男性が。
野性味溢れる大男でありながら小洒落た衣服を纏い長煙管を燻らせている。
その小洒落た衣装は少々派手とも言える品であり、周りの方々とは一線を隔する。
歌舞伎者と呼ばれる風体と言えば宜しいか?
剛毛たる頭髪や髭を香油にて纏め上げている。
洒落たダンディと言った風合いとでも喩えれば宜しいか?
そんな須佐之男命様が行き成り親しく話し掛けて来て、流石に戸惑ってしまう。
けど、悪い気はしないな。
「まぁ、呑めや」
そう告げて、俺へ杯を。
って、いや、はい?
「流石に、子供の身で酒は…」
戸惑って見てしまったよ
したら愉快そうに俺を見て告げる。
「でぇじょうぶだ、でぇじょうぶ。
コイツぁ甘露っうもんでな。
まぁネクタルと似た代物だと思えばよかろうよ。
ちと仏さん所から、ちとくすねて来た代物だが…
大変味は宜しい。
まぁ、呑んでみねぇぃ」
ちょっ、くすねたってぇ…
豪放で悪戯者と聞いてはいたけど、そうとうだね。
んでぇ、結局は頂いた訳だけどぉ…
大変、美味しゅう御座いました。
っか…
『呑むんかぁいっ!』
ってサラマンディルさぁ、突っ込んだ割には味を楽しんでんじゃん。
なんか突っ込まれ損な気分です。
解せぬぅ~っ。
そんな感じで過してたんだけど…
何か重要な事を忘れている様なぁ…
ハッ!
そうだった、此処、召喚室がこんな状態になった事を知らせるんだったぁっ!
まったり空間、恐るべしぃっ!
慌てて俺は立ち上がり出口へと。
そんな俺を皆さんはキョトンと見送っております。
いやさぁ、此処の状態は普通じゃありませんからね。
何故に当然といった感じで皆さんは寛いでらっしゃるのでしょう。
いや…あの方方は寛ぎに来ているのだから当然と言えば当然かな?
因みに此処は神界と魔界の方々が時を管理している。
故にアクセスする方が望むタイミングにて此処へ入る事が出来るのだとか。
是非、遣り方を教わりたいが、高次元の御業にて現在の俺には無理らしい。
っか、現在の俺って…
未来では出来ると言う事なのでしょうか?
何はともあれ、召喚室から出て教室へと向かう。
教室へと到ると、既にティナ先生が居られましたとさ。
「あらガリル君、おはよ」
にっこりと花の様な微笑で迎え入れて下さいます。
何か華やかな香りまで漂って来るのですが…
すんごく和みやすねぇ。
って、ハッ!
和んでいる場合では無いっ!
「お早う御座います、ティナ先生」
ってもな、挨拶は大事よ、大事。
キッチリ挨拶をな。
んでは、さてさて、さっそく報告れすね、そうですね。




