ある日突然に0063
あ~さぁ~で、御座います。
お早う御座います。
皆様、良い目覚めをお迎えですか?
私は、清々しい目覚めを迎えました。
いやぁ~、此処のベッドは最高やね。
もうね、もうね。
彼方で死ぬまで寝ていた煎餅布団など目じゃ無いね。
ってもだ。
俺がこの間まで過していた村の代官館のベッドに比べたら、煎餅布団の方がマシだったんだけどね。
此処のベッドが別格なんですわ。
癖になりそうれす。
そんな寝床を離れて身支度をば。
身支度は静かに素早く正確にってな。
決して音を立てて悟られてはなりませぬ。
良いですか?
これは、必須事項にて必須スキルなのです。
悟られてはならないのです、決して。
悟られれば…
「お待ちしておりました、ガリル様。
それでは、お召し物を選びましょう」
ほ~らねっ。
悟られたら、こうなるんだよっ、くそっ!
っか、何故だっ!
アレだけ慎重に気配を消して行動した筈。
何故に悟られているのだぁぁぁっ!
んっでぇ、結局は朝から着せ替え人形と言うファッションショーへと。
俺のライフは、もうゼロよ。
そんな朝から疲れるイベントをクリアしてからの朝食です。
当然、美味しい料理が朝から提供されます。
これ…コックさんだけでなく、お袋様も料理人に混ざって厨房に立って調理してやす。
っか、俺達の料理はお袋様がメインで作ってんだよね。
母親の務めだってさ。
昼は学院へは入れない為に断念しているけど…
親の手料理にて子を育てるのが自然の摂理だって。
無論、親父殿にも供されますよ。
っか、未だにラブラブですからね、家の両親は。
そして、家の料理が他所と違う決定的な事は…
親父殿が暗黒術をお袋様が神聖術を使う点だね。
この術は各界の方々と契約せねば術が行使できないって事でね。
その中でも気に入って頂けた場合、契約した方から、その界の代物を送付して頂ける事も。
そう、そうやって親父殿は魔界の食材を、お袋様は神界の食材を得ていたりするんだわ。
だから時々だけど、その様な品が食卓に上がる事があるのさ。
でね。
今日は珍しく、朝から神界と魔界の食材で作られた料理が朝から並んでおります。
着せ替え人形ファッションショーにてゴリゴリと削られた精神の疲労が癒される気分です。
最高ですかぁ~?最高ですよぉ~ってな。
そんな料理を平らげて、ホクホク気分にて登校でやす。
ウィンティアがね。
「にぃにぃ~、いちゃ、やら」って…
可愛い可愛いウィンティアに止められたら…
サボって…ダメですねよねぇ。
お袋様からの一睨みに轟沈でごぜいやす。
仕方ないんだよぉ~
っても、ウィンティアもお袋様の状態を悟ったのか大人しくなります。
いや、お袋様?
ウィンティアの情操教育には宜しく無いと…
言えませんけどね。
そしてスゴスゴと魔術学術院へと。
早めの登校です。
本当は直ぐに教室へ向かうのですが…
昨日に変化した召喚室の状態が非常に不安でしてね。
ちと確認をば。
まぁ、一夜明けている事だしさぁ。
きっと、元に戻っているに違いない。
そう思います。
校舎へと入り廊下を辿りて召喚室へ。
いざ、扉を開かんって格好を付けたりしてな。
んっでぇ、ガラッと開けた訳だが…
思わず、ピシャンって閉めちゃいました。
いや、確かに油断した俺が悪いのだろうさ。
時間超過にて術が切れていると思ったさ。
それが甘いって、誰が言えるよ。
っかさぁ…
開けた時に見えた空間…
変じゃなかったか?
意を決して、もう一度…
開けて、目が点になりやしたとさ。
いやね。
昨日帰る時は広大な空間だったけど何も無い空間だったんさぁ。
それがね…
「なんで山や湖が出来とんのやぁぁぁっ!」
いや、森に林に花畑、広大な草原も御座います。
川は流れ滝や泉に湖に海まで存在だね。
う~ん、広大な世界が広がってますねぇ。
竜や龍にドラゴンが駆けたり飛んだり…
彼方には聖獣が…
神獣や幻獣、魔獣などもね。
各界の方々も現れて寛いでおられる様で。
う~む。
仙界、幻界、神界、魔界の方々が集うサロンの様に思えます。
いや…
何でやねんなっ?
見なかった事にしたら…
ダメです、よ、ねぇ。
取り敢えず、入室する事に。
部屋の扉を閉めて召喚室の中を進む。
いや…部屋なのか?
うん、部屋で良い筈です。
だって、部屋として入室したのですからね。
そうあるべきなのです。
よね?
戸惑いながら歩いていると…
ゼウス様が方々と酒盛りをされておられましたとさ。
いや、昼酒ですか、さいですか?
っか…
「ゼウス様、お早う御座います」
彼方は神様れすからね。
しかも主神格の神様なのです。
低頭平身と行かねばならないでしょうよ。
俺が挨拶すると…
「おお、ガリルかぇ」
赤ら顔で出迎えて下さいましたとさ。
いやね、各界の方々が入り交ざっての酒宴ですか、さいですか。
そんなゼウス様にね。
「あのですね。
何故、此処は召喚室から変貌しているのでしょう?」
教えて、プリィーズゥってな。
「おぅおぅ、それなのじゃがのぅ。
儂ぁ、おんしを気に入ってな。
じゃからじゃて」
いや、意味が解らんからさ。
誰か通訳してけれけれ。
したらオーディン様が溜息を吐いて…
「もう酔ったか、ゼウスの」
ってね。
そんな呆れているオーディン様の横から…
「それはな、昨日初めて一同が揃う事態が発生した訳だが…
これも、なかなかオツな事と言う話になってな。
故に、此処を各界の者が集う場にしてはと言う話になった訳だ」
ってアンラ・マンユ様がね。
いや、何が「なったと言う訳だ」なのでしょうね。
勝手に決めないで頂きたいのですが…
どーすんのよっ、これぇ~っ!




