ある日突然に0060
あの騒動から2日経ちまました。
んっ?
お袋様が御降臨になられてどうなったってか?
知りたいの?それを?本当に?
いやねぇ、俺が思い出すのが…嫌だ。
ガクブル、ガクブル、ガクブル…
ただ、1つ言えるのは…
学院長が、しおらしくなったって事かな。
まぁ、学問に携わる者としとて少々暴走した事を認めたのだが…
あれで少々かね?
ま、自業自得ってヤツで。
ほんでな、今日は俺が楽しみにしていた召喚術の授業ってな。
俺専用の校舎には鍛練室とは別に召喚室も存在するんだよ。
っか、その2つが建物の大半を占める。
その他は図書室かな。
空き室も存在したんだが…
現在、そこには手が入っている。
薬学と練成術を学ぶ為の施設を設置ってな。
それらは施設が導入されてから、本格的に学ぶ事になるそうだ。
鍛練室は既に活用しています。
昨日は魔術を色々とブッ放ったり、精霊術の鍛練をしたりな。
此処の施設って凄いんだぜぇ。
なにせ、派手な術を放っても破壊されない頑丈さを誇るんだ。
しかも壊れてもマナにて自動修復する練成術が仕込まれているのだとか。
っか、一点特化型の術を放ったら壁に穴がな。
それが自動で修復されていくんだよ。
練成術、すげっ!
是非、習得したいぜっ!
ま、昨日は、そんな感じではっちゃけた訳だが…
んっ?
何時もだってか?
いやいや、有り得んでしょ。
こんなに大人しいガリル君を捕まえてさぁ。
『何処がであるや?』
何処を見ても…だよね?
それは、それとしてだ。
今、召喚室です。
まずは、現界の兎さんを召喚となりました。
「良いかしらガリル君。
さっきも説明したけれど、召喚陣へマナを注ぎながら召喚したい生き物をイメージするの。
そうしたら、召喚に応じてくれる生き物が召喚されるからね。
って言っても最初から召喚を成功させるのは無理だから、何度も挑戦する事に…」
そうティナ先生が説明してくれていたんだけど…
既に召喚陣には3羽ほどの兎さんがね。
う~ん、可愛いれすね。
「う、嘘っ!」
ティナ先生、唖然の巻なりよ。
ま、先生は気付いて無いのだけど…
1羽は現界の兎だけど、後の2羽は幻界と仙界の兎さんなのよねぇ。
そこに2羽を追加れす。
神界兎たんと魔界兎たんれす。
うん、可愛いれすねぇ。
茶色いウサたんは現界兎たんれすね。
垂れ耳がチャーミングれす。
薄緑のウサたんは仙界兎たんれす。
目が白目を合わせて青色なんれす。
ピンと立った耳がピクピク動いて辺りを伺ってますね。
薄紫ウサさんが幻界兎たんれす。
目は普通の色なんですが…
ちょっと危険な香りが…
召喚されたから大人しいんですがね、耳の外側が鋭い刃状に…
『ちょっ!
ブラットぉぉぉぉっw』
いや、サラマンディル?
ブラットってなんぞ?
ルビーの様な真っ赤な瞳も剣呑な雰囲気を。
なんて兎?
いや、サラマンディル、説明してよね。
気になるやん。
むぅ、何故か応えてくれない。
くそっ!
んで、
白銀に輝く毛並みを誇るウサたんが神界兎たんれす。
此方もスラリと長い耳を誇ってらっしゃる。
胸にフサフサの毛を纏ってね。
う~ん、モフモフしたいんですねど、ダメかな?
そして、漆黒で艶やかな毛並みの魔界兎たん。
目の色は…まさしく血の色ってか。
ウサたん…なんですよね?
大きさが大型犬並みなんですけど…
いやぁ~
王者の風格とでも言えるものがね。
流石は魔界の物とね。
ティナ先生の顔が引き攣ってます。
脂汗が…
そんなに蒼い顔をして如何したんだろね。
まっ、良いか。
ふふふ。
次は、いよいよ…
そう召喚しようとしたら…
違う何かが…
や、ヤバイ…かも…
『バっ!
何をしとんのやぁっ!』
サラマンディルの叫びがっ!
何事ぉっ!
っ!
何かが、何かが、来るっ!
「ティナ先生、逃げてぇっ!
何かが来るぅっ!」
告げたが、間に合わない。
くっ、何がっ!
既に手遅れの様で、召喚陣を基点に予期せぬ何かが現れようと…
いや、現れた。
こ、これは…
高次元存在か…
ヤバイっ!
ティナ先生は既に意識が飛んでいる。
俺?
俺の意識を飛ばせれば、大したもんたい。
『言っている場合であるやっ!』
さいですね、さーせん。
んで、その高次元存在は空間をも把握し操るとみえる。
召喚室という空間は別空間へと。
いや、別世界と言える空間か?
広大な空間へと置き換わってしまっていた。
そして現れたモノは…
仙界、幻界、神界、魔界の王達が…
仙界と幻界は1つづつしか存在しないが、神界と魔界は複数の世界が存在する。
その世界毎に王が存在する訳だが…
その王達が全員現れている様だ。
仙界の王である芭蕉仙。
幻界の王であるプラティオンドラゴン。
神界からゼウス、オーディーン、ヌァザ、ブラフマー、天照命、エホバ、カムイ、ラー、マルドゥク、アフラ・マズダ、バアル、ケツァルコア、ランギ…などなど
魔界からハデス、ヘル、パロール、アスラ、月読命、サタン、アメマス、ヌト、ティアマト、アンラ・マンユ、モート、テスカトリポカ、ヒネ…などなど
その存在が、俺達を上空より見下ろしていた。
不味ったか…
矢張り無断で各界より龍種を召喚しようとするのは無謀だったと思われる。
『何をしとんのやぁぁぁぁっ!』
っせいなぁ。
すると、代表としてかゼウス神が告げて来る。
≪儂らの世界より無断で龍種召喚を試みた者がおろう。
誰じゃ?≫
う~む。
轟くが如し轟声が響くねぇ。
渋いお声で痺れやす。
いや、物理的にピリピリってね。
しかし、参ったねぇ。
無論、無視など出来る筈もありやせん。
此処は素直に名乗り出ますかね。




