ある日突然に0057
暫く席を外したティナ先生。
誰かと一緒に帰って来たよ。
誰だろね?
って思っていたら…
何で学院長?
魔術学術院トップが1教室へ御降臨ですか、さいですか。
って、なんじぇ?
「ガリル君」
「なんでしょ?」
ニッコリ微笑んで応対いたしやした。
うん、此処は社交的にね。
何故かしんないけど…
ティナ先生と学院長の頬に軽く朱が刺す。
熱でもあんのかね?
病なら移してくんなよ。
やんやんってばよぉ。
家にはウィンティアが居ますのでね、病を移したら大変れすからね。
そんな学院長がハッとした様な顔をして軽く頭を振る。
ほーんと、どったの?
思わず首を捻るが、そんな俺へ告げる。
「ティナ先生に聞いたのですが、本当の事ですか?」
んっ?
何の事…あっ、さっき告げた事ね。
理解して、思わずポンって手の平を叩いちゃったよ、オイラ。
「ああ、語学や歴史、四則演算についての事ですか?」
無論、四則演算以上も出来るけどね。
でも、この世界には四則演算程度しか概念が無い。
科学知識も同様だね。
その代わりに発展したのが魔術などの学問って訳だ。
俺が元居た世界は魔術が無い代わりに科学が発達したとも言えるかな。
取り敢えず、軽く応えたんだが…
「本当に?」
いや、疑うなんて酷いわさ。
プンプゥ~ンってな。
『じゃっどぉ~ん、普通5歳の幼子には無理でごわすぞ』
あや、そうれすね、てへっ。
でも、出来るんだもぉ~ん。
だからね。
「ええ、勿論です」
胸を張って自信満々にね。
ふっ、霊体時に接触した、この世界の霊より接触取得した知識は伊達じゃ無いんだぜよっ。
霊体チート、万歳ってな。
けどな、俺って今は幼子なのよねぇ。
五歳児が胸を張って告げても可愛いだけで説得力はゼロな訳で…
「本当にぃ~?」
疑われやしたぁっ、く・や・し・い、ですぅっ!!
「本当ですよ。
疑うなら試してみれば良いじゃないですか」
ついね。
挑む様に告げても仕方あるまい。
したらな。
「そうねぇ、そうしましょうかぁっ!」
良い案だと言った風に呟いた学院長。
何処かへ連絡をしておりやす。
どうやら魔導具の様なのだが…念話の魔導具かな?
霊体時に接触した霊達の知識には無かった品だ。
一般的な品では無いのであろう。
此処は魔術学術院。
この国で最先端魔導技術の研究が研鑽されている場所である。
故に一般に知られぬ品が存在しても不思議ではあるまい。
そんな携帯電話の様な品にて連絡して暫くすると…
職員の方が紙束を持って現れやしたよ。
う~む。
テスト用紙と見たっ!
え゛、まさか…テスト…れすか?
テスト、やんやん。
アレルギーが出やす。
そんなのは生徒さんや学生さんだけにして下さい。
っても社会人でもテストはあるんだけどねorz
『何を言いんしな?
主さんは生徒でありんしな』
あっ、そうでした。
ちっ!
んっでな。
「では、ガリル君が言っている事が本当かテストしましょう」
だってさ。
てぃくしょぉぉぉぉっ!
んで、テストしたわけだが…
www www www
テラ、ワロス。
赤子の手を捻るが如しってな。
いや、捻らんよ。
このテストの簡単な事、簡単な事。
思わず笑ってしまうレベルってな。
考える素振りも見せずにサラサラと書き綴る5歳児。
そんな俺を訝しく見る学院長とティナ先生と…答案持って来た職員さん?
アータ、何でまだ居るの?
ま、良いんだけどね。
俺が次々とテスト用紙へと書き込んで行くので、書き終えたテスト用紙を学院長が確認ってね。
「答えが書かれてますわね。
……… ……… ………
合って…ます…わ、ねぇ…」
そう呟くとティナ先生へと回す。
ティナ先生は渡されたテスト用紙をシゲシゲと眺めて…唖然とした様に呟く。
「合ってますわぁ。
しかも、全問全てが…」
呆然とね。
そがぁに意外な事れすかね?
『だから、幼子には無理であるやっ!』
『せやで。
何処の世界に、学術院生が解く問題を解く幼子が居るんやって事やな』
っうからさ。
『此処に』
ってあげました。
したら『ちょっwww』ってサラマンディルが非常に喜んでくれましたとさ。
喜んでくれたなら幸いです。
『喜んでるのとちゃうわぁっ!』
さいですか?
まぁ、結局は用意されたテストは満点れした。
れしたが…
全てを解く直前にな、扉がガラッて開いて…
「お持ち致しました」
って新たなる職員さんがね。
って、ちぉっwwww
思わず草生えるわぁっ!
大量のテスト用紙が追加ですか、さいですか。
やってられんわぁっ!
そして…全てには終わりがある様に当然テストマラソンにも終焉がね。
くそっ、何さらすぅ。
途中で辛くなって機械的に問題を解いてやした。
なんて機械作業、一種の拷問れすね。
幼児虐待、やんやん。
でもな、ふと、教師達を見ると…
何時の間にか人数が膨れ上がり、全員が驚愕顔ってね。
なんだろね?
『ふぅ。
気付いてなかったでありんすや?』
へっ?
『解いていた問題の事やで』
い、いや…
ふと、手元の答案を眺めて見る。
したらな…
ちょぉっwww
草が草原レベルで生えるわっ!
なんで大学院生レベルの問題を持って来とんねんやっ!
『気付いて無かったでごわすか?』
っか、気付いとったんなら言えやっ!
『無茶を言うで無い。
そなたは淡々と解いておった故に、普通は承知で解いていると思うわぇ』
い、いや、確かに…
てぃぃぃっくしょうぉぉぉぉぉっ!
蒼い空なんてぇ、だいっ嫌いだぁぁぁぁっ!
叫んで走り去れたら、どんなに幸せでしょう。
いや、出来ないけどね。




