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ある日突然に0056

さて、魔術学術院への入学手続きも無事に終了し家へと帰った翌日。

早速登校とあいなりやした。

ウィンティアがついて来るとダダを捏ねたりしたけど…

こればっかしはねぇ。

登校ルートは屋敷の裏門から魔術学術院の裏門迄ってな。

しかも伯爵家門番と学術院門番が見守る中を護衛付きにて登校。

いや、何処ぞの御大尽様?

そう、私が伯爵家御曹司たるガリル様です。

えっへん。

って笑えんわっ!

別に俺が何かして偉い訳でもなし。

養って貰っている身にて学問を学びに登校しとるだけやしなぁ。

っかさぁ…

幼子である俺の自由を奪わんで頂きたいものである。

『いや…

 アンさんは、色々と遣らかしとると思うんやが?』

何の事れしょう?

そんなん思いながら学術院の裏門を潜ると…

あら、可愛い系のお姉様のお出迎え。

いや、お姉様と言うよりお姉ちゃんって感じかな。

生徒さんでしょうか?

そんなん思っているとお姉ちゃんが俺に話し掛けて来たよ。

「始めまして。

 ガリル様で宜しかったでしょうか?」

ってね。

誰だろね?

「貴女は?」

付き添いで来たジルさんが尋ねる。

「私はティナと申しまして、ガリル様に講義する講師で御座います。

 ガリル様を出迎えに参りましたの」

ふぅ~ん、ティナ先生なんだね。

って、生徒さんじゃ無かったんだぁ~

幼い感じだから、高学院生だと思っちゃったよ、僕。

なんて思ったけど先生なら返事しないとダメだよにぃ。

「はい、僕がガリルです。

 ティナ先生、宜しくお願いします」

キッチリと挨拶ね。

偉いでしょ、ぼきゅ。

「此方こそ宜しくお願いしますね」

そう告げてニッコリ。

うん、優しいホンワカする笑顔やねぇ。

全く汚れを知らない笑顔です。

ジル達に爪の垢でも煎じて…

ゾクゥ!

凄い悪寒がぁぁぁっ!

風邪でも引いたかなぁ?

「ジルさん有難うね。

 此処から先は関係者以外は入れないから」

ったらな。

「いえ、護衛も兼ねてますし」

って押し入ろうってか。

でもねぇ。

「ジルさん」

「何でしょう?」

ニコヤカに俺を見るが、俺もニッコリとジルさんの後ろを指差してあげる。

何かを感じたんだろーねぇ。

恐る恐る後ろを…

「ヒッ!」

いや、ジルさんや。

人のお袋様を恐ろしい物を見る様に見んといて欲しいんですがね。

気持ちは分かるけどさぁ。

うん、お袋様…その笑顔の迫力は素晴らしいれすね。

絶対に真似はできません。

したくも無いけどさぁ。

ティナ先生や。

立った侭で寝るなんて器用れすね。

『いや…

 気絶しとんのとちゃうか?』

左様ですか?

何が原因れしょうね?

『分かって言っておろ』

さぁ?

そんな事もあったが、正気に戻ったティナ先生に連れられて移動れす。

因みに記憶が飛んでおられる様なので、先程の事はスルー事案とさせて頂きました。

その方が、皆幸せですからね。

そしてティナ先生が案内してくれたのは…

裏門から入って直ぐの施設でした。

あんるぅぇ~

「此処はガリル様専用の学び舎として造れた施設ですの。

 ですからガリル様以外で使用する学徒は居りませんわ」

さいですか。

そして建物内へと。

いやね。

教壇は良いよ、良い。

黒板にチョークが存在して板書きにて学ぶのは学生らしい学び方と言えるよね。

けどさぁ…

俺の椅子が1人掛けのリクライニングソファで、天板可変型の机って…

部屋は異様に広いのに机と椅子は俺の物とティナ先生用の物しか無いんだよ。

どんだけ無駄使いやねんなっ!

取り敢えずは部屋に用意された椅子へと座る。

うぉほっ。

何だ、この座り心地は。

いやね、絶対に生徒や学生が座る為の椅子では無いぞ、これ。

偉い優遇され過ぎて怖いんですが…

大丈夫か、俺?

そんなん思っているとだ。

「では、教科書を配りますね」

そう告げてティナ先生が俺へ教科書を渡して来たんだが…

ちょっwww

・良い子のお絵描き帳

・クリム童話集

・足し算を覚えよう。

・良い子の動物図鑑

etc.

いやね。

確かに5歳児だかんなぁ。

けどさぁ、今更なんだよなぁ。

そがぁな低レベルな事を今更長い時間掛けて学べるかぁぁぁっ!

けどな、ティナ先生曰く。

「ガリル様には難しいかもしれませんが…

 頑張って学んで行きましょうね」

ってさ。

どんだけぇ~

う~ん…

コイツは困ったかもな。

知らせた方が良いんだろうけど…絶対に騒ぎになるかな?

けど、この侭の状態で学んで行くのは、ちと辛いか。

なら最初に話しておくべきだろうな。

「ティナ先生。

 僕は母国語の読み書きは習得していますし、近隣諸国の言語も同様ですね。

 この国の歴史についても、ある程度は独学ですが学んでいます。

 算術も足し算、引き算、掛け算、割り算も習得していますよ」

そう告げたら、ティナ先生がポッカァ~ンってね。

マジマジと俺を見て…

「本気で言ってます?」

「マジです」

「マジってなんですか?」

「本気と書いてマジと読ませるマジです」

「いや…

 初めて聞く言葉なんですけど…」

困った様に。

そら、そうさ。

彼方の言い回しだもんよ、この世界には無いわさ。

『ちょっwww』

混乱したティナ先生だけど…

困った様に何かを取り出している。

なんだろね?

んっ?

何処かと話始めたな。

携帯電話みたいな物なのか?

ハイテクれすねぇ。

「ちょ、ちょっと待ってて下さいね」

そう告げたティナ先生が、慌ててパタパタと教室から出て行く。

どったんでしょかね?

っかさぁ、何処行くさぁ?

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