表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/112

ある日突然に0047

さて、1ヶ月と言う長旅を終えて王都へと。

いやさぁ…

遠いわっ!

っか、そんな遠方の直轄領だから代官が派遣されんだが…

逆に代官が好き勝手してもな。

困ったものです。

親父様は愚直に統治を行い不平等を是正。

産業を起こし開拓を進め王領を豊かに。

更に歴代の代官が行った不正を摘発。

莫大な違約金が国庫へと。

小物には恨まれた様だけど、王からの評価は鰻登りってな。

そんな親父様だから王都への召集依頼がな。

年に何度か王都へ出立し登城しているんだが、その度に城勤を求められていたそうな。

それを何とか、ぬらりくらりと、かわしていたんだが…

遂に俺の件にて断り切れ無くなったそうな。

いや。

俺のと言うよりウィンティアが狙われた事が原因だろうな。

『どう考えても、主さんの報復が原因なんし』

んっ?

そんな事があったかな?

僕、分かんなぁ~いっ。

『あんなぁ~

 ありゃ幼子が行う報復としたら度が過ぎとんでぇ』

溜め息吐きながら言うなしっ!

だいたい愛くるしい幼子であるウィンティアを狙うヤツが悪い!

そうに違い無いのです。

解りますか?

『そうでごわんすが…

 じゃどぉ~ん、幼子の情操教育には最悪でごわんど』

ま、ねぇ。

『ほれ、そんな事よりじゃ。

 いよいよ王都の外防壁が見えておるぞぇ』

確かに確かに。

此処まで来るのに野営もした。

街道沿いの村や町の宿にもな。

野営は天幕を張って十分なスペースを設けて休む形だ。

テントの様に小さな物では無く、パオとか呼ばれている小屋を凌ぐ大きさの物さ。

無論、俺達の家族用ってな。

流石は貴族様ってか。

村や町でも貴族用の宿だな。

他の宿の状態をシルフィーナお姉様に確認して貰ったら…

うん。

トイレがボットンの汲み取り式。

風呂なんてござ~せん。

食事も干からびた硬い黒パンに野菜屑が具のスープ。

ベッドはクッションが切れた固い板床みたいな物に毛布を被る形だとか。

いやいやいや。

なに、それ、なに、それぇっ!

有り得んからねっ!

千歩譲って俺だけなら許そう。

だがな。

ウィンティアに泊まらせる等と考えたら…

思わず宿にド○グス○イブって横暴魔導師が如く暴れそうです。

『それ、どんな魔術でありんしな?』

『おいも聞いたこつなかっですたい』

い、いや…ね。

『高名な魔導師なんやろ?

 わい聞いた事、あらへんなぁ~』

だからぁ~

『ふっ。

 どうせ彼方の架空物語話であろ?』

ぎぃ~くぅ。

『なんや、せやったんか。

 紛らわしい』

すんませぇ~ん。

ってな事がな。

『あっ。

 誤魔化したでありんすや』

うっせいやいっ!

さて王都なんだがな。

防壁が7層に造られている。

最外壁である第7防壁の全長は東京23区を覆うと考えれば分かるかな?

いやな。

あれって端から端まで移動したらトンでも無いかんな。

その内側が放牧地帯らしい。

後、軍事演習にも使われるのだとか。

現在、俺達が目視できているのが、それだな。

いや…

高さが数メートルか?

よくもまぁ、こんな建造物をねぇ。

恐らくは魔法なんだろうけどさぁ~

だってさ、ゴーレムたんが補修作業してんもん。

お仕事、ご苦労様れす。

しかし、見回りも大変だろ~ねぇ。

徒歩では不可能だろう。

門は開け放たれている。

詰め所に兵士が詰めているけど検問とかは無いみたいだね。

ただ、俺達の一行が通る時は詰め所より出でて敬礼ってね。

そうだったな。

親父様は伯爵様ってか。

領地が無い法衣貴族っうヤツらしい。

本来は官僚系に多いらしいんだが、親父様は武官。

それで法衣貴族の伯爵様ってぇのは異例の出世らしいな。

まぁ…

王領を改革して富ました実績もある。

更には暗黒術の遣い手であり武力も高いとあってはな。

お袋様と相俟って、未だに根強い支持を国民から得ているんだとか。

冒険者時代の武勇伝が、未だに酒場にて吟遊詩人達に語られているそうな。

そん生きる武神たる親父様が目の前を通るってな。

鯱張って敬礼れす。

第7防壁を過ぎ、広い牧草地帯を抜けると第6防壁な。

此処から先は農地れす。

次が第5防壁。

工業地帯で鍛冶屋や機織り、服飾などなど。

色々な生産職の皆さんが働いています。

そして第4防壁を抜けると商業地区。

庶民の宿なども此処にな。

そんで第3防壁を越えたら平民の住居地区ってな。

平民でも富裕層が暮らす地区だ。

それ以外は、今迄に通った区画の何れかに住居を構えているのだとか。

そして第2防壁を越えると貴族街ってな。

いやぁ~

結構な広さですなぁ~

各省庁や役所も存在する地区で、貴族用の宿も設けられている。

役所は平民街、商業区、職人街にも存在。

貴族街の役所は国の機関なのさ。

王城でも処理されるが、雑多な処理は此方だな。

そして第1防壁を越えたら王城ってね。

今日は此方へは向かいません。

先ずは用意されている屋敷へと向かい、明日に親父様が登城する為の先触れを出すそうな。

さて、今から過ごす屋敷って、どんな所かねぇ。

楽しみれす。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ