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ある日突然に0046

いよいよ王都へと向かいます。

ってもな、楽な移動じゃござぁ~せん。

馬車の旅って優雅だとか思うだろ。

そら思い違いっうヤツさね、旦那。

今時の馬車てぇのはサスペンションなんぞござぁ~せん。

振動直ってな。

お尻タイタイがデフォで御座います。

それが1ヶ月近く続くって~んだから、てぇ~へんだぁ~

ってな訳でぇ。

「ノームル!

 君に決めたっ!」

ってな。

『いや…

 いきなり訳が解らんでごわすが?』

精霊様でも戸惑うんですね。

分かります。

そんなノームル様には、地より貴金属を抽出して馬車を構築する権利を親展しようと思いまぁ~す。

ドンドン、パフパフ。

『はぁ?

 馬車でごわすか?』

戸惑っているノームル様へは、俺のイメージする馬車をね。

いやねぇ、契約精霊って便利さぁ。

イメージが直接繋がるかんねぇ。

曖昧なイメージでも共有可能ってな。

したらな。

『ほぉぅ。

 こんは面白か。

 ふむふむ。

 スプリングなるモンば使うて衝撃ば和らげもうすか。

 板バネもうすモンも併用でごわすな。

 座席の下ん所ばスプリングを仕込みもうそ。

 こげんこつ、よう考えもうすのぅ』

関心した様にな。

でもなぁ~

悲しいけど…俺が思い付いたんじゃ無いのよね、これ。

ほ~んとにな。

『どう言う事でもそ?』

元の世界に存在した乗り物からヒントを得てるからねぇ。

矢張り先人の知恵は偉大だ。

っても、うろ覚えな知識でしかない。

霊体ライブラリーとかネットが使えたら…

霊体でないと使えないからなぁ~、あれ。

転生した今では宝の持ち腐れってな。

存在するのに使えない。

缶詰めの中に缶切りっう感じです。

酷いジレンマってな。

そんな曖昧な情報でも遣れてしまうのが精霊様な訳でぇ…

『軽く柔剛性が高く復元率を備えたエマルトス鉱にて造りもうした』

そんな事をノームルがね。

いやね。

一体化フレームにて形成され、車軸や車輪も形成されている。

全てが出来上がった訳では無く、これに板や布にクッションを追備して完成ってな。

しかし頼んだが…

一瞬って…

いや、マジでぇ。

流石は精霊様らね。

しかもエマルトス鉱ったら超レアメタルなんですけどね。

此処の地下に埋蔵されとるのかねぇ?

『いや。

 マナからオイの力ば使うて創りもうした』

い、いや…創ったって…

もう、何でもありやね。

『それは違うでありんすやぁ』

んっ?

『マナより物を創りんしは莫大なマナが要りんし。

 故に普通は出来なんし』

はぁっ!?

っう事は…

『うむ。

 主どんのマナば使いもうした』

い、いや…ちょっとぉ~

俺、消滅したく無いんですがね。

冷や汗がぁぁぁっ!!

『気にしいへんでかまへんさかいにな』

えっ?

ドゥュウこと?

『あんさんのマナなんやがな、更に増えとるさかいに。

 まっ、微々たるもんちゃうか?』

いや、マジでぇ?

『マジやで』

『そうでごわすな』

『今更でありんすなぁ~』

『諦めて認めるであるぞ』

ウッセイやぁいっ!

そんな遣り取りもあったが…

倉庫に造り出した馬車フレームを仕上げて貰う為に執事長へね。

いきなり。

「こっちに来て欲しいんだけど」

ったらな、子供の我が儘に付き合って下さいましたとさ。

ほんで車庫へと到り…

「こ、これは…」

度肝を抜かれた顔にな。

「この馬車を仕上げて欲しいんだけど、出来るかなぁ~」

ってね。

「ふうむ。

 似通った馬車よりパーツを移植したら間に合いますな。

 早速、懇意にしておる馬車職人へ使いを出しましょうぞ」

そう告げ行こうとする彼を引き留め、クッションについても依頼。

目をクリクリさせるが…

「此方は出来るだけ造って欲しいんだよね。

 この馬車だけでなく皆へ配布すれば、皆の移動も楽になるでしょ」

そう告げると、執事長さんが優しい笑顔で微笑み…

「畏まりました」

って恭しく礼をね。

「へっ?

 僕は子供だし、偉いのは父さんだからね。

 そんなに畏まらなくてもさぁ」

慌ててしまうじゃん。

もぅ。

そんな俺を更に微笑ましく一瞥してから歩み去ってたんだけど…

なんだろね。

まぁ…

そんな依頼を彼が果たしてくれたのでぇ。

「この馬車って…

 なんで、こんなに揺れないのかしらね?」

旅立ってお袋様が不思議そうに。

そらね。

車体と車軸の受けを独立させてますからね。

U字フレームに車軸受けを嵌め込み、上下へ移動可能にね。

そのフレームに沿い上下する様、車軸受けが通されている訳なんだけど…

その車軸受けは車体から板バネとスプリングで支える形でね。

それによって振動を吸収しているって訳さ。

更には座席下と背凭れ裏にもスプリングがね。

そのスプリングが支える金属板へ板が付けられ、綿などを内包した布がクッションとして取り付けられているんだよ。

更には別途クッションもね。

此処まで振動対策を施したらさぁ、振動なんて怖くはありませんって。

馬車内での振動ポンポン移動にてお尻タイタイは許しません。

特にウィンティアが乗るんですよ。

以ての外と言って良いでしょう。

良いですね。

ウィンティアには快適な旅を望みます。

そう有るべきなのでしたぁ。

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