ある日突然に0045
アレから毎日が着せ替え人形地獄です。
ぐすん。
なんで、こうなったしぃ。
外へ遊びに出る機会も減りました。
だが…
だからこそ、ヤバい事になるだなんて…
誰が予想できただろうか?
俺の莫大なマナ量に対しては極秘扱いとなっていた。
それは村長を含む村役場の職員を含めてだ。
村人にて検査に来ていた者達にも口止めをな。
あの巨大検査板については知らんだろ~けんどさ~あっ。
検査室で大人の検査板までメゴシャした事は目撃されてっからね。
当然口止めするわな。
けど…
口止めの対象から漏れたヤツがな。
そう。
俺の友人でもある腕白小僧の悪童が1人であるキース君。
彼は幼過ぎた為か…
チョロチョロして席に止まってなかった為なのか…
口止めする対象から漏れていた訳で…
そんなキース君。
あろう事か、仲間内にて盛大に暴露して下さいやした。
いやね。
人の口には戸を立てられぬとは言うが…
子供達経由にて噂が爆散ってな。
近隣の町どころか隣国までも噂がね。
無論、我が国の王都まで噂が届いたのだとか。
我が国にもヤバいヤツは存在する様で…
ある貴族が出資する魔導研究機関に噂がね。
出資貴族も力を欲する武闘派なりて、その武を欲する余りに後ろ暗い話が耐えぬ輩なのだとか。
そんな貴族が秘密裏に俺を攫い研究対象へと。
そんな企みがあったのだとか。
いやな。
国の取り締まり機関にて摘発された故に発覚って…
違う?
何が?
他にも複数の組織が狙ってたってか?
さいですか。
って笑えんわっ!
深刻な事態れす。
子供が漏らした秘密故に罰せる事も出来ないのだとか。
いやね。
キース君は友人ですので、止めて下さいな。
いや、マジでぇっ。
他国からスカウトマンが訪れてスカウトされたり…
俺が1人の時に襲撃されて撃退して親父様へと突き出したり…
野郎…
ウィンティアを狙いやがったぁっ!
無論、依頼主から精霊経由にて暴きました。
報復は当然ですよね。
当たり前だと思います。
なに、殺すなど下品な事は致しませんよ。
関係者全員の後ろ首に存在する神経の束を断絶しただけですのでね。
生きてますし意識もあります。
ただ…
全身麻痺にて首も動かせませんし喋れません。
見えて眼球は動くし耳は聞こえます。
但し、嗅覚と味覚に触覚は感じないそうですがね。
ウィンティアへ手を出すとどうなるか…
身を持って知った事でしょう。
クスッ。
んでな。
【悪魔の尻尾】とか【逆鱗姫】などと呼ばれる存在が現れたのだとか。
触ってはならぬ物に触ると厄災に見舞われるそうな。
あー、怖い恐い。
そんな騒動が巻き起こったせいなのか…
王都より親父様へ召喚状がね。
読み終えた親父様が…
「チッ」
っと舌打ちしたらしいんだけど…何事?
その手紙が届いた後、屋敷だけで無く村が慌ただしい気配にな。
どったの?
何だか皆が忙しそうれす。
そして、ある日の晩餐にてな。
「この度、王城勤めとなった」
そんな事をね。
「へぇ~
父さん。
父さんは、たまには帰って来れるんだよね」
無論、単身だと思ったのだが…
「何を言っておるのだ?
家族全員にて王都へ赴く故、此方へ戻る事は無いからな。
此処へは新たな代官が派遣される。
まぁ…
お目付役にエクスード様が就任され目を光らせるらしい。
以前の代官の様な悪さは出来まいて」
そうなんだぁ~
王都ねぇ。
「それって代官の任を解かれたって訳だよね。
父さん…
何か失策でもしたの?」
余りにも時期外れだし急な人事だからねぇ。
ほ~んっとぉ、何やったのさね?
なんて思っていると…
「ガリルなぁ~」
親父様が困った様に頭をガリガリと掻き告げる。
「ウィンティアを攫おうとした輩を再起不能へと追いやったのは、おまえだろ?」
んっ?
「なんの事?」
僕、分かんなぁ~いっ?
「むぅ。
証拠は何も無いが…
現場にて膨大なマナ力と精霊力が行使された形跡が検出されたそうだ。
まるで悪魔か龍種でも暴れた様なな。 あの様な諸行は、普通の者には出来ぬよ」
困った様に。
するとな。
「アータっ!
証拠も無いのに息子を疑うつもり?」
お袋様の目がギンッてな。
ちょっ!
「いや…
確かに言い過ぎではあったが…
この度の一連の騒ぎを鑑みて、王がおまえを手近に置いておく事に決めたそうな。
その関係で、俺は第1近衛隊の隊長へ強制就任らしい。
しかも男爵から子爵を飛ばして伯爵って…
訳が解らん」
そう苦々しくな。
親父殿は堅苦しい事が大っキライってな。
そら陞爵すれば益々儀礼には縛られる。
しがらみも増え、策謀にも巻き込まれるかも…
色々と縛られ身動きもな。
そんな生活が嫌で王城勤めから飛び出し代官になった親父殿。
そら城勤めなんぞは御免だろうが…
王命ともなれば従うしかあるまいて。
恐らくだが…
親父殿が1人身だったら出奔してるな、あれは。
俺達が居るから唯々諾々と従ったとみえる。
ストレスにて爆発せねば良いんだが…
困ったものです。




