ある日突然に0035
「ガリル。
これ、ガリル。
起きぬか」
そんな不粋な声にて起こされました。
眠たいのにぃ~
う~っ。
やんやん。
んな事を思いながら目を覚ますと…
親父が覗き込んでいた…
うおっとぉぅ!!
ハッキリ言って、ビビりやした。
その気はナッシングよぉ~んってなぁ!
辺りは薄暗くなってやす。
日は沈んだみたいだな。
そうなるとだ。
腹は鳴る鳴る法隆寺ってね。
腹へったぁ~ん。
えっ?
氷菓子ケーキ食ったじゃんってか?
それはそれ、これはこれ。
御菓子は別腹っう言葉を知らんの?
あれは別扱い。
きっと、それで良いのです。
「夕食の時間ぞ。
食べれるか?」
親父さん、心配そうれす。
「うん。
大丈夫、食べれるよ」
そう返すと、親父さんが頷いて告げる。
「そうか?
食べれる事は体の成長には必要ではあるが…
無理をするで無いぞ」
心配そうれす。
「大丈夫だよ。
精霊様が適切な量になる様、調整してくれたから」
更に成長が促進されているから、消化吸収も促進されております。
つまり…
腹が減ったと言う事ですたい。
だがな。
親父さんは俺の言葉に頬を引き攣らせている。
なんだろね?
「あ~
なんだ。
それは、幾らでも食べれる、っと、言う事かな?」
そんな事をね。
「うん。
ポンポンたいたいには、もうなんないね」
親父さんが小食な俺に食べさせて…
過去に腹を壊した事があるとです。
ま、お袋さんに折檻されてたけどね。
「い、幾らでもか…」
そがぁな絶望的な顔をせんでも。
「食べる量は人並みで十分だからね」
エンゲル係数充填120%。
よ~そろぉ~
っう事にはなりません。
良かったですね。
やろうと思ったら、無論できます。
しかも200でも300だろうと際限なくね。
家計に厳しいから遣らんけどさ。
「そんな事よりさぁ~
お腹空いたよぉ~」
ホッとした親父さんが、再び頬を引き攣らせる。
「あれだけ氷菓子を食べたのにかね?」
恐る恐るな。
「だって、あれは御菓子だもん。
食事がキチンと食べれる様に、精霊様方が調整してくれたよ」
ってな。
まさしく、アザースってな。
有り難い事ですたい。
「そうか…」
親父さん、暫し考え、告げてくる。
「ならば食堂へ行くぞ。
エクスード様も来られてはいる故にな」
ああ爺ちゃん来てんだね。
気が早いなぁ。
んっと待て!
まさか、今日から魔術修行などとは言わんよな。
それは勘弁だぞ。
そんな事を思いながら食堂へな。
食堂へと近付くとだ。
まっこと良い香りがですな。
これは俺を誘い込む罠かっ!?
甘美な罠ならば食い破ってくれようぞ。
まさに食ってな。
くすっ。
そんなん思いながら食堂へ。
クソッ。
突っ込み不在は遣り難いっす。
ぐっすん。
食堂では既に料理が配膳されていた。
出遅れたぁっ!?
「待たせましたかな?」
親父殿が告げると…
「いやいや。
今、配膳が終わった所じゃて。
お主の所の使用人は、なかなかに遣り手じゃな。
お主達が現れるのを狙った様に準備しおったわ」
御満悦れすね、分かります。
そして俺達も席へと着き、祈りを捧げたあとにて…実食です。
んっ?
精霊様方…どったの?
指を咥えて物欲しそう。
っか…
シルフィーナお姉様とノームルどんは現れたら、やんやん。
お2人との関係を…
「何故、風精霊様と地精霊様が此処に?」
ほら、訝しく思われたやん。
「さぁ?」
惚けますが…なにか?
だぁぁぁっ!
ウィンディーナお姉様は仕方ないけどさぁ…
あーた達は自分から精霊開放を強請ったんでしょーがにぃっ!
恐らく食事の事を忘れてたな。
精霊様方が楽しみとする最大の娯楽が食事。
その食事を精霊開放にて味わえない事に気付いた様なんだが…
精霊契約の本契約を行っている事がバレない様にウィンディーナお姉様を精霊開放したのにぃ…
あんたらが来たら話がややこしい事になるでしょうがぁっ!
なんて思っているとだ。
「ガリルの契約精霊様方でしてな」
親父がな。
って、ぅをぉいっ!?
それを告げるのかぁっ!
「ほっ!
それは豪儀な。
3精霊様方に認められ契約へと及んでおるとは…
そうか!
火精霊様とも契約が行えるかを試すつもりなのじゃなっ!」
へっ?
そっち?
いやね、それで納得して頂けるなら幸いなんですが…
良いの、それで?
まぁ…何とか煙に巻く事に成功した様なんだけどさぁ…
「実に面白い。
儂も同行するわぇ」
なんて事をね。
それに対して親父さんは…
「それは心強いですな。
いや実に愉快。
もう一献」
いや…断らないのかよっ!
っか、酔っ払ってやがる。
んっ?
騎士達と爺さんも出来上がってやがる。
この酔っ払い野郎達がぁっ!
付き合いきれるかっ!
美味い飯は堪能できた事だし…
部屋へと撤退れす。
では、さいなら、サイナラ、さいなら。
っう事で自室へと帰ったんだが…
精霊様方に食事が摂れなかった事に対して、ブチブチと苦情をな。
いや、仕方ないやん。
いい加減に勘弁してつかぁさいや。




