ある日突然に0034
俺はぁっ、帰ってぇ、来たぁぞぉぉ~っ!
ってか。
はい、湖畔別荘館へと到着です。
うん。
意外と突っ込み不在は寂しいと気付きました。
思った以上に精霊様方に依存していたんですね。
ビックリです。
まぁ…
突っ込み隊としてですが…
それで良いのか、精霊よ。
それは、さて置き。
先ずは玄関より入り、自分へと割り当てられた部屋へと参りますかね。
玄関のドアノブなんだが…
元居た世界の様に回したりはしない。
ただ単に閉めているだけで、ストッパーなどは無いのだよ、ワトソン君。
分かるかね?
コレが押し扉ならば、子供でも開けられるんだが…
引き戸れす。
俺は膨大マナを肉体が支える為に、マナ制御へ無意識でマナ循環を行うマナを回していたんだぁ~ね。
だからさぁ~
身体、ちっちゃいのよねぇ。
えっ?
何が言いたいのかってか?
察しなさいよ、アナタ。
分かんないの?
……… ……… …… …
くっ!
わ~ったよっ、言うよ、言いますよっ!
背が低いからドアノブへ手が届かんのさねっ。
悪いぃっ?
くっ。
屈辱だっ!
これでは館へと入れんではないかぁっ!
そんな事を思っているとだ。
玄関扉からニュウッて、ニュウッて…
「おわっ!」
『主さん。
どうしたでありんすや?』
いや、どうしたも、こうしたもありませんっ!
現在も扉に下半身を埋めた状態で、扉から上半身が生えているシルフィーナ。
お化けさん?
「なんで扉に身体が埋まってんだよぉっ!!」
思わず突っ込みましたが…なにか?
『?
わっちには実体が無いでありんすや。
主さんも霊体の時には遣りなんしなぁ。
何を驚きなんし?』
いや…
確かに…
それは、それ、これは、これ。
これは区別です。
差別ではありませんよ。
念の為。
くっ。
高速思考での突っ込み不在…思った以上に寂しいれす。
ぐっすん。
『それで、なにゆえ館へ入られ無いざんす?』
それを聞くのね、アータ。
何故だと訊かれたら、応えたるが余の情けなり。
ってな。
よって応えてしんぜうではないか。
っう事で…
「ドアノブに手が届かないだよ」
ってね。
したらマジマジと見られました。
っか…
いきなり笑うの…酷くね?
したら…
『そがん時は、おいら契約精霊を呼べば良かんぞ』
ってノームルがね。
いや…
声はすれど姿は見えず…
何処?
不思議に思いながら辺りをキョロキョロってね。
『どがんしたとです?』
いま…確かに聞こえたんだ…
何処にぃ…居る?
んっ?
そこかぁっ!!
真下を見ると…
地面にノームルの顔がっ!
「ぎゃぁぁぁっ!!」
『どがんしたとです!?』
慌ててノームルが地面より浮き上がって来る。
っか…
どうしたじゃねぇっ!
心臓に悪いわぁっ!
「な、な、なな、何をしてんだよ、ノームルぅっ!!」
驚いたぁ~
『何って…
おいは地精霊でもそ。
故に地に在るのは当然でごわす』
困った様に。
まぁ…そうかもしんないけどさぁ…
心臓には悪いってばよぉ。
そんな遣り取りをノームルとしているとだ。
館から慌てた様に駆けて来る音がね。
何気にヤバいと…
思わず後退って正解だった。
俺の前で、勢い良く開く扉。
「ガリル、大丈夫かぁっ!
何があったのだっ!」
って、親父さんが現れた訳で…
危うく扉に跳ね飛ばされる所でした。
怖っ!
「大丈夫。
精霊様の出現方法に驚いただけだから…
っと言うかさぁ。
父さんが勢い良く扉を開いた方が危なかったよ。
危うく吹き飛ばされる所だったぁ~」
って告げたら、親父さんが蒼い顔に。
「いや、済まぬ。
何処にも怪我は無いか?」
心配して俺の身体を確認する。
う~ん…
傍目から見るとだ。
幼児の身体を弄るオッサンっう構図に…
親父ィ…ヤバくねっ?
「だ、大丈夫だから…
父さん、入ろう!」
父さんを強調し大きく告げるのがポイントです。
不審者を見るが如く親父さんを見ていた方々。
俺の言葉で親子と認識したようだな。
不名誉な事態へと陥らなくて良かったぜっ!
『ふう。
親子と知っているであるが…
傍目から見ると美幼女を弄る中年不審者であるな。
どう見ても怪しいであるぞ』
いや…
美幼女言うなし…
内心にて突っ込んでも、当然ウィンディーナには声は届かない。
こいつぁヤッパリ不便れす。
そんな事はあったが、館へと入り自分の部屋へ。
扉はシルフィーナ達が開けてくれる。
精霊様は便利れす。
霊体だった頃の俺は、実体には干渉できなかった。
それなのに精霊様方は干渉できています。
正直、狡いと思いました、まる
さて、漸く部屋へと辿り着きました。
流石に疲れたとです。
精神的には大丈夫なのれすが…
何せ肉体は幼児なのです。
動き回れば、それだけ疲れるのは当然な訳で…
暫く休息と洒落込みます。
うん、ベッドイン。
なんだかイヤらしいベッドイン。
てな事で、お休みなさぁ~いっ。




