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ある日突然に0031

いゃぁ~、満足、満足、大満足ってな。

ホールケーキ1つを堪能いたしやした。

もうね。

ザ・氷菓子っう感じでね。

美味かったですたい。

しかし…

席に着いて直ぐに、俺の前に置かれて召し上がれだったかんな。

余りにも美味そうだったんで、つい手がでました。

後悔は無い。

食べ過ぎによる腹痛?

それは大丈夫れす。

実は偉大なる精霊様方が、胃にてマナ化させて下さっております故。

本来は胃で消化してから小腸や大腸にて吸収。

それを栄養とマナに変換していく訳なんだけど…

一気にマナ化して体内へと吸収っう裏技をね。

精霊様曰わく…

『栄養はマナから変換できなんし』

らしい。

もぅ、なんでも有りなんですね。

分かります。

だからな。

僕ぅ、幾ら食べても太んなぁ~いってな。

イヒッ。

無論、胃にとって適切な量のみが胃に止まる。

それ以外はマナ化だな。

だから胃が異常に膨らんだりは無いのさ。

これならフードファイターにも成れるぜっ!

インチキに近いが…

誰にも確認できないので良いのです。

そうに違いありません。

っても、この世界に大食い大会など無いがな。

日々の食事に窮している方々も多い。

親父さんの管理地では無いのだが…

他の領地では結構な。

だから食材は貴重なんだ。

大食い大会なんて以ての外れすよ。

さて、親父さんなんですが…

なんだか真っ白に燃え尽きた感じに。

口からエクトプラズムがヤアって挨拶しそうな勢いだね。

いったい…何があったんやろね?

ボクシングの試合でもしたのかな?

そんなん思ってると…

「良い食べっぷりだったな、嬢ちゃん」

んな声がな。

誰?って見ると、白衣を着た老人が面白そうに俺を見ている。

髪をバンダナの様な物で止め、長袖と長ズボンにエプロン姿。

全てが白れす。

ついでにお髭に眉毛に髪も白。

お肌も白れすね。

う~ん。

純白眩い白老人さんれすね。

何者ぉ~

っか…

「お嬢ちゃん、ちゃうわっ!」

失敬なっ!!

「んっ?」

なっ!

意味が通じて無い、だっ、とぉ~

「俺は男だぁっ!」

流石に通じるだろ。

したらな。

店内全ての者が俺を見やがる。

ん、だよぉ~

「「うっそだぁ~」」

唱和なさられました。

っかな。

「うっさいわっ!

 何処から見ても男だろっ!」

本当に失敬なヤツらである。

したら…

今度は、揃って首を左右に振っている。

息が合うのね。

「いや…

 これは驚いたわい。

 こんなに別嬪さんな女の子が、ホールケーキを上品に全て平らげたのにも驚いたが…

 男の娘じゃったとはな。

 ふぅ~む。

 世の中、まだまだ不思議で面白い事で満ち満ちとるな」

そう告げる。

したら…

「やい、爺さん!

 注文もして無いのに、何をスペシャリテをシレッと出してんだっ!

 しかも超特別メニューの最高級品じゃねぇ~かっ!

 流石にコレは払えんぞっ」

っからな。

「えっ?

 家って意外と貧乏!?」

思わずね。

したら…

「ちゃうわっ!

 馬車1台買える値段の氷菓子なんぞ、容易く食べれるかぁっ!

 こんなん食べさせたとしれたらセンティアに折檻されてしまうではないかぁっ!

 あああああっ」

いや、親父さん?

威厳崩壊も甚だしいんれすがぁ。

そこんとこ、ど~よっ。

っか…高っ!

確かに美味かったが高過ぎる…か?

いや、妥当な値段でしょう。

流石に、この世界でこれだけの甘味を揃えるのは困難だ。

元居た世界の流通システムに保存技術ならば可能だろうし安価に手には入るだろう。

だが、この世界は違う。

移動は馬などの生き物を動力としている。

甘味の栽培も限られる。

この状態で甘味を得るのは容易くなかろう。

そうなれば、原価が嵩みコストアップってな。

そら高くもなるわさ。

だが問題はだ。

この素晴らしく美味い菓子が注文もして無いのに、何故俺へ供されのかと言う事だ。

俺的には有り有りだし、大満足れす。

宿った3精霊様方なんてな、感激の余り放心状態なんですが…

まぁ、精霊様には元来実体が無い。

故に食すと言う経験は無いのだろう。

物質は精霊にて構成され、生物も又然り。

だけどな。

その場合は自我が目覚めて無いのだとか。

自我が目覚める頃には物質を伴わない存在に。

ドラゴンや龍に宿る事はある。

だがヤツらは肉食。

生肉を貪るのみ。

中には人化する個体もある様だが稀だとか。

その様なレア個体と契約できる精霊など稀有と言えるな。

だから美味い料理を堪能した精霊は今まで存在しなかったそうな。

だから、普通の飯を食っても大燥ぎってな。

そんな存在である彼らが、こんなケーキを食べたらな。

うん。

精霊の弱点見たりぃっ!

弱点は美味い料理れす。

ってな。

しかし…

頭を抱え込んで呻いている親父さん。

放心状態の精霊様。

何故か俺をガン見する方々…

カオスです。

っかコワっ、何で俺をガン見してんすか。

おかしくねっ?

なんて思ってっとな。

「心配するな。

 このケーキは儂からのプレゼントじゃて」

爺さんが親父さんへと告げる。

っか…どゆ事?

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