ある日突然に0025
週明けです。
皆さん如何にお過ごしでしょうか?
私、ガリルは元気です。
『主さん…
いきなり、何を言いなんしな?』
だぁぁっ!
軽い1人ボケもでけんとは…
ナイス突っ込みれす。
『はぁぁぁっ』
いや、シルフィーナさん?
何故に、そんな深い溜め息を?
何だか疲れておいでで。
なんでだろね?
『早まったかも、しれなんしなぁ~』
『これはコレで楽しもそ。
楽しまな損でごわすぞ』
さいですか。
私はスルー技術が進歩しましたが…何か?
さて、外野が嘴を突っ込むのをスルーしてですな。
いよいよ、お出掛けと相成りました。
ドンドンパフパフってな。
お袋さんとウィンティアはお留守番れす。
何せウィンティアは幼いですからねぇ。
精霊契約の為とはいえ郊外の僻地、未開の地へと赴く訳だ。
そうなれば危険度も跳ね上がるってな。
そんな所へ幼子を連れては行けぬと…
って、あんるぇっ?
俺って幼子だよね。
『良く、その様な事を言いんしなぁ』
だぁぁっ!
っせいなっ。
体は幼子、精神はオッサン。
そうです。
私がガリルです。
ってな。
精霊契約した2人には、仕方ないから事情を説明してある。
随分と呆れられたが…
しゃぁ無いだろっ!
霊界だと思ってたんだからよぉっ!
まさか異世界って思わんし。
更に事故で転生なんっう事、誰が予想でけんねんなっ!
いやいや。
外野が色々と突っ込み煩いれすが…
そこはスルーで、スルーでってな。
んでな。
可愛い、かわゆい、ウィンティアたんなんれすが…
「ウちあ、いちょいっ、いきゅうぅ」
何て駄々捏ねってね。
思わずホッコリで、あ~るぅ。
異論は認め無い。
そんな、可愛い、かわゆい、ウィンティアちゃんを危険にはね。
うん。
それは認めよう。
だが…
俺も明らかに外見は幼子。
差別れす。
断固改善を求むってか!
っても…
そんな心の叫びは通じん訳で…
現在は親父と一緒に馬上の人ってな。
親父さんの前に支えられる様に座ってやす。
この馬へ騎乗しての移動なんだがな、慣れない者には結構辛いんだよなぁ~
いやな。
以前にも数回乗ってんだが…
お尻、タイタイれす。
最初はポンポンと弾む体を楽しんだものだよ、うん。
けどな。
何度も弾むっう事は、何度も尻を鞍へと打ち付ける事と同じでな。
尻、腫れました。
グッスン。
そんな、お馬さんへと乗っての移動。
しかも長距離れす。
ウィンティア…そんなに拗ねないでよぉ~
『にぃ~たんちょ、いっちょいぃ、いきゅんやよ。
いっちょや、やいよ、やや』
プンってお冠れす。
オイラも一緒が良いです。
旅立ち延期…駄目ですかね?
良いと思います。
『駄目に決まってなんし』
そう否定せんでも…
わぁ~んってな。
そんな内心を汲んでくれる筈も無く…
「では行って来る」
そう親父さんがな。
周りには護衛の騎士達も。
俺を数に入れずに、総勢5名の騎馬隊れす。
全員が術を行使できやす。
何処かへの討伐行れすか?
私は辞退してよろしいでしょうか?
良い筈ですよね?
『往生際が悪いでもそ』
ウッセイやいっ!
そして…
無情にも旅立ちってか。
先ずは北へ3日移動した所にある湖へとな。
広い湖ともなると、湖内にテリトリーを設けて複数の水精霊が陣取るものらしい。
そんな湖には力ある精霊も。
湖畔には集落もあり宿も存在するらしい。
結構シッカリした宿で貴族も宿泊するとか。
近隣貴族の避暑地らしいかんな。
シーズン前だが、受け入れは大丈夫だろう。
って…
此処も親父さんの管轄地。
つうか、親父さんが避暑地として開拓させた地でもあるんさ。
故にお膝元ってな。
街道沿いにも旅人様に簡易な小屋が宿泊施設としてな。
これらも定期的に整備させてるそうだ。
それを使って行商人が旅をな。
以前より流通が盛んになったらしいぞ。
やるじゃん、親父さん。
そんなこんなで、お尻ポンポンって移動れす。
そして湖畔へと着きました。
えっ?
道中?
いや…おんまさんに乗って、お尻ポンポン移動しただけですよ。
景色?
う~ん…
村周辺は開けていて畑などや放牧地がね。
それが徐々に消えて開拓している箇所へと。
それを過ぎると森の中れす。
結構深い森を進むと、途中に小屋が何ヶ所か。
徒歩の方々が使うのれしょうね。
んで俺達も、その内の1つへ宿泊ってな。
っても人は常駐していない。
だから皆で食事の準備な。
朝は自宅で食べたけど、昼は堅パンのみ。
唾でフヤカしながら徐々に刮げる様に食べる訳よ。
喉も乾くから革の水袋から水をな。
う~ん、革臭いっ!
馬も労わねばならないから、適度に休憩をな。
おんまさんのケアって、なかなかに大変みたい。
俺?
幼子だから、流石に免除れす。
っか…
お尻が痛くて、それ所じゃ無いってばよぉ~
グッスン。
宿は宿で板張りの床のみ。
寝具なんて御座いません。
持参の毛布に包まりゴロ寝れす。
料理は同行の騎士がね。
それを目的に同行させただけあって…
道中にて、このレベルは満足れす。
狩り自慢の騎士さんがと、採取自慢の騎士さんが集めた食材も食卓に彩りを添えましたれす。
皆さん、グルメれっすねぇ~
だけど…
一番食事で喜ぶのは、この2人…
『ふぉぉぉっ!
美味いと言う感覚は、最高でありんすぅっ!』
『まっこと、こげん感覚、初めてでおわす』
御満悦ですね。
まぁ…
道中は、そんな感じ。
途中で森が切れて草原や芦原など、灌木が続いたりもあったけどさ。
自然豊かでしたよ。
そんだけです、はい。




