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ある日突然に0023

厳選たる面接の結果、風精霊からはシルフィーナさんが、地精霊からはノームルさんが契約と決まりました。

残念なお知らせです。

最初に出会った風精霊お姉様と地精霊武士さんは落選しちゃいましたぁ~っ。

御免ね、御免ねぇ~っ。

んでな、こんなん、仰ってましたよ。

『くっ。

 風賢者の御一人であるシルフィーナ様とでは、相手にはならぬわえ』

実に悔しそうに。

っか…

風賢者って…なんぞっ!?

っかさぁ。

何で、そんな大物が来てんねんなっ!

おかしいやろがぁっ!!

したらな。

『ふっ。

 風の便りとも言うでありんすが、わっちら風精霊は情報の伝達が早いでありんす。

 わっちは、偶々近くを舞っていたでありんすが…

 面白き物を見ていて面白き事をば知れるとは、重畳でありんすや』

いや…

なんで郭言葉?

おかしくね?

っか…

「珍しい物って?」

こんな田舎村に、そんな物があったか?

したらな。

『数年前から宙に変な棒が浮いているでありんす。

 樹海奥に突如現れやんしたが…

 それが、この村迄続いて此処で途切れているでありんすや。

 この面白き事を調べとりやんしたが…

 それよりも、この坊に契約し宿りしも一興なりと考えなんしや』

っと…

それって…

俺が設置したビーコン発信装置と携帯電話用中継アンテナっすよね。

騒ぎになってんだ。

ふ~ん。

オラ、し~らねっ。

っか…

霊体時には精霊なんて見て無いんだが…

どゆ事?

謎なりや。

そして地精霊さんだが…

武士地精霊さんは、妙にスッキリした顔をしている。

なんだろね?

したらな、頼んで無いのに内心を吐露して下さいましたよ。

「探求者ノームル様が選ばれるならば、納得で御座る。

 大地の賢者たるに止まらず、常に探求し研鑽される地精霊の憧れで御座るぞっ!

 拙者、お目に掛かれただけで、大満足で御座るぅっ!!」

ってな。

さいですか。

また、大物なんですね。

ハハハハハッ。

乾いた笑いしか出せません。

いったい、俺に何をさせたいので?

っかさぁ…

何で、そんな大物がぁっ、こんな所に居るんやねんなっ!

そんなん思っていると…

『オイはシルフィーナどんに呼ばれて来もうした。

 宙にば珍しかモン浮かんじょつうこって来もうしたが…

 遠くにて眺めるばかりでごわす。

 じゃどん。

 そが地に影響しもうすか確認ばしておりもうした。

 こん度はシルフィーナどんに呼ばれて良うごわんした。

 こうして力在る主どんと巡り会えでごわす』

いやいやいや…

なんっうエセ地方語!?

地元の方々が知ったら呆れかえるか激怒すんじゃねっ?

さっきの郭言葉もどうなのよ。

っか…

地方語や郭言葉って、この世界にあんのっ?

そんなん思ってしまいました。

で、契約です。

1人1人との契約となる訳で…

先ずは風精霊のシルフィーナお姉様との契約となりました。

でも俺、契約の遣り方なんて知りませんが…

『契約は精霊主体で行うでありんす。

 主さんは、わっちに従って契約を受ければ良いでありんすや』

さいですか。

成る程ねぇ。

予め詳しく聞くと…

1.精霊契約が行えるかは精霊側からしか分からない。

2.体内保有マナが一定量を超えないと精霊契約を行えない。

※無理に行うと、契約者の肉体が耐え切れずに崩壊する。

って!

こえってばよぉっ!

3.精霊契約の遣り方は精霊しか知らない。

 故に精霊主体にて契約が成される。

4.体内保有マナが膨大な者は、そのマナにて精霊を体外へ召喚する事も可能。

5.過去に神族と契約した精霊が実体を伴った身形にて召喚された事があり、これを実体開放と言う。

それと合わせ、実体化しない召喚を精霊開放と言うらしい。

解放じゃ無いのは捕らわれている訳では無いからだとか…

なんか拘りでもあんのかねぇ?

他にも細々と説明されたが…

面倒なので割愛ね。

っか…

5歳児に、何を小難しく説明すんやねんな。

俺じゃ無かったら、理解できとらんのじゃね?

まっ、良いけどさ。

んっでぇ。

いよいよ契約っうヤツですな。

『その侭、立っているでありんす』

さいですか。

為すが侭ってな。

仕方ないから立ちますよ。

ぼぉ~ってな。

まるでアホの子って…喧しいわっ!

そんなん思っていると…

『では…

 契約でありんすっ!』

何やらブツブツ呟いていたシルフィーナお姉様。

徐に宣言なさいましたぁ~

するとだね、ちみぃ。

お姉様とオラの前さ円形な板さ現れたんだべやな。

なんぞ、これ?

現れた、板を眺めし、魔法陣。

ハァァッ!?

いきなりの魔法陣っすかぁ!!

ファンタジーやねぇ。

って今更か。

現実逃避ですが…何か?

って…

シルフィーナお姉様?

魔法陣に吸い込まれてらっしゃいますが…大丈夫れすか?

って…

俺に向かって槍の如く向かって来るってばよぉっ!

こぇぇっ!!

非常事態宣言也ぃぃっ!

回避ぃっ!

総員回避ぃっ!!

俺1人ですが…何か?

って…

動けませんなぁ~

そんな事、刹那に思い、動けない。

こんな辞世の句…オラやんだぁ。

って…スルスルと俺の胸にダイブしたシルフィーナお姉様が…俺ん中に入って行ったんだ。

って…ハンアァァァッ!?

『契約成立でありんす』

そんな声が頭に響きます。

え~っとぉ…

これが契約れすか…

予想外です。

その後、ノームルさんとも契約をな。

地面に現れし魔法陣。

足元から全身を岩に包まれる様に…

いや…

怖いですから、これ。

全身を包まれたら内部へと。

その間、身動き出来ません。

拷問れすか?

んでな。

シルフィーナお姉様。

俺の内心を読んで、俺ん中で腹を抱えて笑わないっ!

非常に煩いれすよっ!

困ったものです、はい。

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