ある日突然に0022
精霊お姉様が言う事にゃぁ~
『精霊は実界とは違う精霊界に存在する存在であるや。
最弱の精霊は精霊界より出づる事、能わず。
安定した者は各界へと顕現し物質を構成するのであるぞ。
精霊はマナにて成り、物質は精霊にて構成されているのである』
ってな。
一気に仰ります。
い、いや…なっ。
なんで講義の様になってんねんなぁっ!!
訳わかめ。
「ちょっ!!
その講釈っているの!?」
面倒になり、思わずな。
だってよぉ~
俺と精霊契約する話と関係無くねっ?
『ふむ。
主はせっかちであるのぅ。
物事には説明する理があるのや。
此処で重要なのが、妾達精霊がマナにて象られておると言う事ぞ』
ふ~ん。
さいですか。
でぇ?
『故に膨大なマナを身に宿せば、それだけ大きな力を得られる也や』
「なら、自分で身に宿せば良いじゃん」
そだよね?
したらな。
何故か溜め息れす。
えっ?
俺って変な事言ったか?
っか…
精霊お姉様が告げた内容を逐次告げなければなりません。
非常に面倒です。
やたら面倒な言い回しで喋るしな。
5歳児に、そんな口調で話させ無いで欲しいものです。
そんなん思ってたんですが、矢張り口調は変えてくんない訳で…
『先程の説明は、その為の説明であるや。
弱き精霊は物質を構成する事でマナを取り込むである。
目に見えぬ物質から始まり力を貯めるであるぞ。
妖精はのぅ。
その過程で、ある程度の力を蓄え半霊化を行えた精霊なりや。
精霊で霊化にて姿を現せる者は力ある者なりや。
普通は精霊界でしか姿を象る事が出来ぬである。
そして力ある精霊は己の属性に宿り、更なる力の向上を目指すのじゃ』
ふぅ~ん。
精霊さんたら勤勉なのねぇ~
肩凝らないのっ?
俺なら、もっとマッタリと生きたいっすね。
まっ、他人事だから良いけんよぉ~
「それでは…
息子が内包するマナが目当てと言う事ですか?」
お袋さん…
目が据わってますって。
ちと怖し。
『ふむっ。
端的に言えば、そうであるな。
本来は元素へ宿る力を得た精霊を契約にて身に宿すには、仙界の龍、幻界のドラゴン以上の内包マナが必要であるぞ… 主。
何故に伝えぬであるや』
いや…
そんな自爆ネタを伝えられるかってぇんでぇいっ!!
そんな事を思った時もありました。
「ガリル…」
いや。
声を荒げる訳で無く静かに告げた、お袋様の一言。
何故に…そこ迄の、迫力がぁっ!?
抗えませんでばよぉ~
ハッキリ言って負けました。
仕方ないので伝えます。
人外決定れすね。
ありがとうございます。
「ふむ。
当たり前だな」
おい、親父ぃっ!!
酷くねっ!
「あのマナ検査版が崩壊して砂塵化するマナ量だぞ。
龍やドラゴン程度のマナ量である筈がなかろう」
そんな事をな。
「ア~タァッ!
後でお話があります!!」
「!?」
お袋さんが激怒。
脅える親父さん。
って、なぁ…
検査版の件は極秘事項になってたよねぇ。
何をサラリとヌかしてんねんなっ。
「い、いや…
彼らは身内みたいな者だし…」
言い訳入りましたぁっ!
要らぬ事を言わなきゃ良いのに…
知ぃ~らなぁいっと。
精霊さん達が呆れてるね。
でもね。
これでは話が進みません。
故に…
「精霊側のメリットは分かったよ。
けどさ。
僕のメリットが無いんじゃない?
この歳で精霊術なんか使える事が知れちゃったら、大騒ぎになるよね」
オラ、そんなん嫌だぁ~
そんなん嫌だぁ~
静かに暮らしたいだぁ~
精霊宿した事なんぞ知れたら、悪漢に拉致られるだよぉ~
んな事を告げてみましたが…
「いや。
それを考えるならばだ。
現在のガリルが内包するマナ量自体が知れたら危うい。
父さんも母さんもガリルを守るつもりではいる。
だが、何が起こるか、誰にも先の事など分からぬものだ。
今のガリルには自衛の手段が無い。
そう考えるとだ。
精霊契約も有り得ると、父さんは思うのだがな」
そんな事をな。
確かに一理ある。
あるんだが…
「その精霊契約ってさぁ…
解約できるの?」
此処、重要です!
『それは出来ぬであるな。
主が死ぬ迄は解約できぬであるぞ』
はいっ、一生の問題でしたぁっ!
下手な精霊と契約したら、一生ソヤツと過ごす事に…
っう事はだっ!
あの変態水精霊と契約していたら…
ガクブルってなっ!
んでな。
両親に、その話をしたら…
「ふむ。
下手な精霊と契約するのは望ましく無いか。
契約する精霊は吟味せぬとな。
性格もだが…
1人の精霊としか契約できぬのであれば、どの属性精霊と契約するのかも視野に入れぬとな」
親父が顎をサスりサスり告げる。
したらな。
『んっ?
ガリルならば、複数の精霊と契約できると思うであるぞ』
そんな事をな。
って。
「はぁぁぁっ?」
思わず声が出ちゃいました。
当然、両親から問い詰められる訳で…
説明する羽目にな。
んでな。
騒ぎを聞きつけて集まった風精霊と地精霊にてオーディションをね。
審査は俺で無く、お袋さん。
俺は通訳に徹します。
っか…
織れに宿る精霊なのに酷くねっ?
いや、それ以前に何故か精霊契約を行う事が決まっていますな。
なじぇ~っ!?




