ある日突然に0018
朝食中ナウ。
ただなぁ~
「ガリル。
まだ食べるの?
お腹壊しますよ」
お袋さんに心配されたりな。
けど親父さんがな。
「いやいや。
男の子は、それ位でないとな。
ガリルは食が細くて心配しておったのだ」
そんな事をな。
いやいや。
昨日開かれ無かったパーティー用に作られた料理。
晩まで持たない料理が並んでいる訳で…
ご馳走れす。
こんなん食わん筈ないやん。
うまうまれす。
まぁ、マナ放出後から体内を巡り始めたナマ。
そのマナ循環にて身体の成長が促進されている訳で…
食っても食っても腹が減る。
膨大なマナを肉体に影響しない様に無意識にて制御。
それがマナ放出にて身体がマナを受け入れ制御不要に。
マナ無意識強制制御にて抑制されていた成長は、肉体がマナを受け入れてマナ制御が外れた事にて急速成長をば。
さすれば、食した端から急速消化され胃から送り出され、吸収へと。
っか…
全く腹に堪った気になりません。
困った…
って…
んっ?
ギシギシと、体の骨が、鳴り響く。
ギニィアッ!!
なんぞ、これっ!?
………
!
あっ、これ…
成長痛だっ!
っか!!
どんだけの勢いで成長しとんねんなっ!
んっ?
さっき迄は微笑ましそうに見ていた親父殿。
頬が引き攣ってますが…
何事?
「ガリル…
流石に食べ過ぎだ。
それ位にしておきなさい」
引き攣った笑いを浮かべながら言われる…ほどですね。
自重しましょう。
んでな。
仕方ないので親父さんの顔を立てて朝食終了ってな。
まぁ何事にも終わりはあるモノどす。
さて、食事は終えた。
夜は誕生日パーティーだろう。
このパーティーと言うヤツは御披露目と言うヤツを含む。
一応は貴族様な訳で…
近隣の代官や官僚、親交のある有力商人などを招いてある。
昨夜のトラブルにて、遠方からの客は宿に泊まったそうだ。
無論、宿代は家持ちである。
彼らは遠方からの客である為、トラブルを想定した日程を組んでいる。
故に、1日2日の遅れは範囲内らしいな。
悠長な事で。
それで延期の理由なんだが…
俺が熱を出して寝込んだ事に。
まぁね。
寝込んだ事には違いないんだけどね。
昨日のマナ検査結果は公開して無いんだってさ。
そら言えんか。
あの巨大マナ検査版を崩壊させ且つ砂塵化させたなんて…
認めたく無い程だな。
自分の満ち溢れる才能には…
うん、俺、天才っ!
えへっ。
って、だぁぁぁっ!
ちゃうわっ!
これ、大事やんねっ!
明らかに人外認定物やんねっ!
下手したらヤバい組織に捕まって人体実験の恐れも。
そして飛蝗人間に成るんですね。
分かりたくありません。
まぁ冗談はさておき…
これから、どうなるんだろね。
取り敢えず、食事も終わったから席を立つ。
ウィンティア?
腹が朽ちたので、お眠れす。
お約束ですね、分かります。
寝る子は育つと言いますからね。
ただね。
お兄ちゃんを追い越しての成長は勘弁してつかぁさい。
そうなったら兄としてのプライドはズタズタやんね。
いや。
俺は今、正に成長期。
これからグングン成長するのです。
これは、間違い無い事なのでした。
食事を終えた俺は中庭へと。
メイドさんが1人、後からついて来る。
お目付役ですね。
分かります。
屋敷から出る。
春の日差しが気持ち良い。
麗らかな風が頬を擽る。
いや…
本当に擽らんでも…
って…はぃぃっ!?
凝視すると、そこには羽根を生やした小人さんが…
羽虫とちゃうんかいっ!?
半透明なんだが…何事ぉっ!?
クスクス笑ってらっしゃる。
したらね。
『これ、幼子に悪戯するでない』
そんな事を告げながら…
綺麗なお姉様、入りましたぁっ!
何処から現れたっ!
っか半透明れす。
もしかして…幽霊さん?
今、朝なんですけど。
「どなたです?」
この屋敷の敷地へは許可無く立ち入れない。
ましてや中庭である。
容易く立ち入る事など出来ない筈なんだが…
まぁ…
そんな所へ霊体にて立ち入り、赤子に憑依転生したのは私ですが…なにか?
俺が尋ねると、メイドさんが不思議そうな顔に。
そして綺麗なお姉様。
『ほぅ。
妾が見えるのかや。
これは珍しい。
幼子が妖精を感じられる事はある。
稀に見る子ものぅ。
じゃが…
精霊の妾を認識し見るなどは珍しい。
大した才能だわぇ。
それに…ふむ。
大したマナ量であるな。
気に入ったわぇ。
ソナタならば精霊を受け入れ、身に宿す事も出来よう。
我と精霊契約を結んでみぬかや?』
はい、精霊契約、頂きましたぁぁっ!
って、マジっ?
此処は、安易にのってはダメだ。
何が起こるか分からない。
慎重に判断するべきでしょう。




