ある日突然に0017
マナ検査を終えた次の日です。
霊体時計にて感覚的に分かるとです。
ほんでな、後で知った事だけど…
昨日、あの後で大騒ぎになったらしいんよ。
ほ~んっと、何があったんだろ~ねぇ~
僕、眠っているウィンティアを抱いて座っている間にね、寝ちゃったみたいだからさぁ…
何があったか…
僕、分かんなぁ~い。
ってな。
そして、今れす。
目が覚めと気付いたら、代官屋敷の自分の部屋に居るとです。
何時もの見知った天井が目に入っていますな。
御約束の「見知らぬ天井だ」にはなりません。
しかし…
何時の間に転移魔術が出来る様になったんだろな、俺。
ヤッパリ、天才ちゃうやろか?
えっ?
ちゃう?
ちゃうちゃうちゃう、ちゃうちゃう?
何が?
いや、分かってるってばよっ。
寝ている間に運ばれたっうんだろ。
嫌だなぁ~
それくらい理解してるって。
しかし…
マナ検査にて体内マナを大量に放出したのが原因なのかねぇ~
検査後に長椅子に座っていると、眠くて眠って。
睡魔には勝てませんってね。
んで、耐えきれずに寝ちゃった記憶はあるんだ。
あれが転移魔術の発動に繋がるとは…
えっ?
まだ言うかってか?
すんまそぉ~ん。
それは、さて置き…
今は朝になっている訳だ。
長時間寝込んでしまったなぁ~。
昼飯と晩飯を食い損ねてしまったぜっ。
腹減ったん。
昨日の騒ぎが、どの様に収まったのかは知らないけれど…
先ずは腹拵え…
っと…
目が覚めて、ふと横見ると、母が居る。
なじぇぇっ!?
「ガリル。
目が覚めたのね。
気分はどぉおぅ?」
心配気に。
そっかぁ。
眠ったっと言うより倒れたが正解なんだろうな。
1日には満たないが、長い間を目覚めずに眠り続けたのだから…
だが…
「大丈夫だよ、お母さん。
体調はバッチリ整っている感じかな。
まぁ…
かなりお腹は空いているんだけどね。
お腹が空く程に健康って感じかな」
そう告げてみたんだが…
何だか、お袋さんが驚いている。
何ぞっ?
「まぁ、ガリル。
いきなりシッカリと話す様になったわねぇ」
目をクリクリさせている。
ああ…
大量のマナが寝ている間に補充され…
更に体内を循環している感じだろうか?
う~ん…
身体が急速に成長しているのが感じられる。
それによりエネルギーが消費され足りない感じだな。
正直ヒモジいと言って良いでしょう。
これは事案です。
早速食さなければなりません。
「母さん…
お腹空いたぁ~」
お腹と背中が引っ付くぞっ。
比喩では無く、そうなりそうな勢いです。
こりゃ堪らん。
胃袋だって自重しません。
盛大に鳴いて下さります。
自己主張酷いね、アナタ。
お袋さんも鳴く子(胃袋)には勝てなかった様で…
苦笑しながら告げる。
「昨日は昼も夜も食べれなかったから仕方ないわね。
昨日は誕生日パーティーが出来なかったから、今日する事になってるわ。
今晩はご馳走だけど…
昨夜用に準備してあった今晩に回せないご馳走が残っていた筈よ。
食堂へ行きましょうか」
その様にな。
んでな、お袋さんと共に食堂へと。
っと…
途中でウィンティアを回収する事を忘れてはなりません。
まだ、お寝んね状態だったのだけれど…
昨日は起きない俺を心配して、俺の部屋から、なかなか離れなかったそうだ。
優しい子です。
矢張り妹は可愛い。
良いものなのです。
食堂へと向かっている最中なのだが…
母に抱かれたウィンティアが目を覚ます。
「う~ん…」
身動ぎしたと思ったら、目をコシコシと擦って…
ぼぉ~っと…ね。
んで、起きたと思ったら…お首がカックンって…
うぃやっ!
我が妹ながら、何て可愛いっ!
そしてカックンってなった勢いにて、ハッってな。
んで、辺りの様子が違う事に気付き、辺りを眠たげにキョロキョロってな。
無論、自分を抱いているお袋さんを、一番に認識。
パァァッて笑顔へ。
うん、マイエンジェル!
眼福れす!
そして…俺に…気付いて…くれ…くれ………くれたぁぁっ!
「にぃにぃ!
にぃたん、おっきしたおっ!
んしょねぇ。
ウちぁ、にぃにぃと、あしょぶ、にょ」
はぅっ!
にっぱぁ~って…
にっぱぁ~ってさぁ…
か、かんわいぃ~んっす。
「あらあら。
でも、ウィンティア。
ご飯ですよ。
美味しいご飯…欲しく無いの?」
お袋さんが笑いながら告げると…
タイミング良く、食堂から良い薫りが…
って、んっ?
メイドさん、扉開きて、薫り出し。
そら薫わっ!
うん。
空きっ腹には暴力的までに響く良い薫り。
ウィンティアのお腹が鳴り響きます。
って、俺もだけどね。
っか…
腹減ったん。
思わず駆け出す、力瘤。
「これ、ガリル!
走らないのっ!」
お袋さんに叱られましたぁぁっ!
「ウちぁもいきゅぅ~」
俺に触発されたか…
お袋さんから離れ様とな。
仕方なしに早歩きとなるお袋さん。
俺の後に食堂へと。
って!
入るとテーブルに料理が並んでいる。
堪らず何時も座る自分の席へと。
直ぐに料理へと手を出したいが…
一応朝は皆が揃ってお祈りを捧げた後に食事する決まりだ。
親父さんは既に席へと着いている。
後は、お袋さんとウィンティアだけだ。
テーブルに並べられた料理からは暴力的なまでに食欲を刺激する薫りがっ!
もうね、もうねっ!
お預けを喰らった犬の如しです!!
早よ、お祈り、早よっ!
っか、飯喰わせろっ!
お袋さん、焦らすが如く、席に着き。
くぅぅ~んってかっ!
「では、祈りを捧げよう」
ってな。
(神さん、早よ、食わしてぇ~なっ!)
えっ!?
何か?
んで、食事れす。
ふまっ!
これ、ふまっ!
堪りませんわん。
ワンっ!




