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ある日突然に0016

隣にて検査を初めていた悪童キース君。

何故が目を見開き口をあんぐりこ。

ハナが垂れてんぞ、汚いなぁ~

もぅ。

お姉さんも、お目目を見開きドングリ目。

お口開くよ、アングリと。

っか…

部屋に居る連中が同じ顔。

そうか…

これがシンクロニシティっうヤツやね。

えっ!?

違う?

何で?

っかさぁ…

そこのオッサン。

いや…

18迄が検査対象だから18歳以下か…

でも俺は5歳だから18でもオッサンでも間違いでは無いのです。

そうに違いありません。

そんなオッサンもだ。

惚けた様に口をな。

いやいや、開き過ぎでしょう。

顎外れるぞぃ。

っか…

オッサン達が、お口を開くよアングリこ。

並んで開くよアングリと。

女性は、まだ良いが…

オッサンズはキメェってばよぉぅ。

それにな。

そんな大口開けていると、虫入るぞぃ。

って…

入ったな、今。

美味しいんですかねぇ?

皆さん、揃って身動ぎしなかったんですが…

いきなりぃっ!?

「『【フンワァァァット!?】』」

合唱にて叫ばれましたとさ。

って!!

ウッサイよっ、バカァァッ!

全員が同時に叫んで下さったので、大音量の轟音へと。

そんなんなったらさぁ…

ダッダッダッダッ…

ガラッ。

「何事ですかっ!」

「どうしましたぁっ!」

「敵襲かっ!!」

ほぉ~らぁ、大事になったー

って!!

最後のぉっ!

敵襲って、おかしくねっ!?

検査室へと飛び込んで来たのは職員さん達。

親父達は貴賓室へと案内されている筈。

村長さんも、貴賓室だろう。

親父達を放置は出来んだろうからな。

貴賓室はお偉いさん達を持て成す部屋でもある。

だから防音などもシッカリしているんだと思うよ。

だから両親が駆け付ける事は無いだろうさ。

いやぁ~

両親が来ちゃったら、もっと大騒ぎになっている所だよ。

っかさぁ…

あんだけ声を張り上げたんだから正気に戻ったと思ったんだけど…

お姉さん、目が虚ろれす。

部屋に入って来たオバ様職員さん。

ツカツカツカってお姉さんへと近付く。

獲物を見定め捕食する獣が如くってね。

危ないっ!

逃げて、お姉さん、逃げてぇっ!

そんな心の叫びも虚しく…

えっ?

声に出せ?

ヤだよ。

だって怖いじゃん。

んでな。

そんなオバ様職員さんが、お姉さんの前へな。

「コレは…

 どうした事ざましょっ。

 先ずは話を聞くざます。

 リリア。

 これ、リリア。

 シッカリするざます!

 これは一体どうしたざますかっ!?」

うわぁ~

往復ビンタ!

痛そうです。

あっ。

お姉さんの瞳に光が戻ったみたいだよ。

良かったぁ、良かった。

でもぉ…

代わりに頬が腫れてるんだけどね。

「あっ…

 レムティ課長…」

おっ。

お姉さんがオバ様職員さんを認識したよ。

しかし…

本当に、ざます言葉を話す方なんて居るんだねぇ~

「正気に戻ったんざますね」

ホッとするザマスおば様。

「にゃんか…喋り難いんれしゅが…」

そら頬が腫れてんかんね。

「コホン…

 そんな事よりざます。

 先程の騒ぎは、何ざますか?」

あっ…

流したよ。

このザマスおば様…

きっと、お姉さんの上司なんだろ~ねぇ。

お姉さんが萎縮しちゃってるよ。

可哀想に…

一体、何が原因なんだろね?

んな事を思っていると…

お姉さんが、恐る恐る俺が座っている椅子の前に鎮座する検査机を指差す。

んっ?

検査机が原因だったのかっ!

おのれっ、検査机めっ!

したらな、ザマスおば様が検査机を見て…

「これはっ!

 検査版が、こうなったんザマスかっ!

 凄いザマスっ!」

何か興奮されてますが…

何ざんしょ?

あっ、感染ってしまったっ!

ザマス言葉っ恐るべしぃっ!?

「子供の検査版ザマスね。

 なら…

 大人の検査版にて行うザァ~マァスゥ」

キラキラした目で張り切って告げるザマスおば様。

何気に可愛い所が?

見えない速度で往復ビンタ噛ましてましたが…

怖っ。

そんなザマスおば様が、俺の前に先程より大き目の検査版…

って!?

デカ過ぎねっ!!

大人用の検査机に乗っている検査版の倍以上やんねっ!

俺を何だと思ってんやねんなっ!

「じゃぁガリル坊ちゃま。

 早速、手を乗せるザァ~マスゥ」

い、いや…

さいですか?

まぁ…

子供用の検査版を砂塵化させちゃった訳だし…

仕方ないかぬぇい。

ふぅ。

そんなん思いながら手を検査版にね。

素直で賢い、よゐこれす。

エッヘン。

流石に、これだけデカい検査版なら…

なら…

……

………

止まらない…

止まらない、止まらない、カッ…


って、チゲェェッ!

検査版がプラチナゴールドに浸食され染まって行く。

え~っとぉ…

はいっ?

どうなって…

メゴシャッ!

動揺したのが悪かったんですかね?

一挙に検査版が崩壊し…

砂になってしまいました。

なんぞ、これっ?

シィィィンッ…

静寂が…静寂が、い・た・いっ!

皆さん、固まってらっしゃる。

い、いや…

誰か場を収拾してよ。

これ、どぉーすんのよっ。

えっ、俺?

無理っ!

無茶言うなっ!

だってさぁ~

俺、5歳児なんだもぉ~ん。

そんなん思っていると…

突如、ガラッと戸が開く。

誰っ?

そう思っていると…

「これっ。

 何時迄、検査に掛かっておるのじゃ!」

そう告げながら、村長さん参上ぅ!

ヒューヒュー。

村長さん、格好良いっ!

だからぁっ、何とかしてつかぁさいっ!

そんな村長さん。

検査室の中を見回して…

「これは…

 どうした事じゃ?」

首を傾げ傾げ検査室の中へと。

そして硬直している皆が注目する俺の検査机の前へと。

「ほぉぅ。

 検査版が、この様にのぅ」

面白そうにニコニコと。

いや。

何も面白く無いからね。

っかさぁ…

矢っ張りコレって弁償なの?

遣っちゃった感が半端ないんですが…

そんな危惧している俺へ村長さんがね。

「こりゃ凄い才能じゃわい。

 流石は〔荒ぶる戦神〕ことゼネティス様と〔神秘の聖女〕ことセンティア様の御子じゃて。

 この程度の検査版にて検査を行おうなど、烏滸がましかったですじゃ。

 これは、アレを使う時じゃてな。

 さぁガリル坊ちゃん。

 行きますぞっ!」

なんだか知らないけれど…

村長さんが、やたらメッタ張り切っています。

有無を言わさぬ勢いで、手を引かれて移動する羽目に。

っかさぁ…

あの検査室。

あの状態で放置していて良いのかね?

んっ?

俺達が歩いていると…

「おお、ガリル。

 検査は終わったのか?」

親父殿とお袋さんがね。

余りに遅いので、様子を見に来た様だな。

そんな2人に村長さんが告げる。

「いやいや、それが未だなのじゃ」

「んっ?」

2人が訝しげに。

「坊ちゃまのマナ量に検査版が保たなかった様でな。

 並の検査版では検査できぬ様なのじゃよ」

いや…

俺のせいじゃ無いてばよぉ~

「それでは量れんでは…

 ああ、アレか…」

何故か親父さんが合点した様に。

「そう言う事じゃ。

 同じく一般的なマナ検査版ではマナ量を量れなんだ者達…

 この村ではゼネティス様とセンティア様…

 つまり、貴方方お2人ですな。

 その検査を行った、特別検査版ですじゃ」

へぇ~

そんなのが在るんだぁ~

すると親父がフッと笑い告げる。

「確かに、アレならば量れような。

 っと言うか…

 あれならばドラゴンどころか、神や魔神でさえ量れるのでは無いか?」

苦笑いしながら告げる。

って…

どんだけぇ~

そして件の検査室へと。

部屋へは1人で入る様だな。

「中に入ったら、検査版に触れるのじゃ」

そんなんをな。

言われた通りに、中へと入る。

親父とお袋は部屋の外で待っている。

っか…

待ち疲れたんれすね、分かります。

俺も良い加減に帰りたいってばよぉ~

疲れたびぃ。

サッサと終わらせる為、部屋に入り検査版へと。

検査版へ…

検査版…何処?

検査机が見当たりません。

部屋をキョロキョロと見回すと…

部屋の壁面の1面がくすんだ黒に。

っか…

目盛りが付いています。

まさか…

壁面全てが検査版?

いやいやいや。

おかしいでしょうっ!

村役場には正体不明の煙突が存在している。

子供達の間では村の7不思議の1つとして有名立ったんだが…

いやね。

煙突にしてはデカいとは思っていたんだよ。

だけどさぁ…

まさか5階位の高さが全て吹き抜けで、その壁面の1面が全て検査版…

いやいやいや。

一体、何を対象にマナ量を計る気だってばよぉっ!

確かに親父さんとお袋さんの間に産まれた、この子はチートかもしれんが…

人の褌…能力に負んぶに抱っこで良いんですかねぇ。

まっ、憑依転生させられちまったんだから仕方ないよねぇ~

そんなん思いながら検査をな。

流石に、この検査版なら量れるだろ。

親父さんやお袋さんのマナ量も量れたそうだし…

そう思いながら検査版を触れていると…

あれ?

身体から何かが抜けて行く感じが…

へっ?

それを意識したからか…

ブワッと何かが身体から一気に抜けて…

へっ?

検査版がプラチナゴールドな発光に浸食されて行く…

な、なんぞ、これ…

ビッ、ビギィッ…

ゴガァッ!

メゴシャァッ。

バガァッ。

ガラガラガラ。

ザザァーッ。

は、はははっ。

砂塵化しました。

どんだけぇ~っ。

っか…

今、理解しました。

俺が霊体だった時…

この世界を霊体で移動していた時に、常に霊体へと吸収されていたエネルギー…

アレがマナだったんだろ~ねぇ。

マナ溜まりにも何度か浸かっている。

更に転生後も大気からだけ出なく、飲食でもマナを吸収していたんだよね。

今、気付いたんだけど…

保持マナ量が莫大過ぎて、保持にエネルギーが余分に使用されていたみたいだ。

マナ検査にてマナ放出のコツを覚えた現在、正常にマナが体内を巡り始めている。

これで身体の成長が促進されるだろうさ。

まぁ…

妙に丁寧な言葉を早口で使わなければ、それ程迄に口が縺れる事も無いんだけどさ。

でも理由が解ってスッキリさんだね。

そんな事を思っていた事もありました

いきなり検査室の扉が開く!

何事ぉっ!

「何事じゃぁっ!」

「無事かっ!」

「ガリルっ!

 大丈夫なのっ!」

村長、親父、お袋が驚いて、飛び込んで来る。

そして部屋の中を見て…

「てへっ。

 壊れちた」

可愛く言ってみましたが…何か?

「「「はぁぁっ!?」」」

って、フリーズすなっ、面倒臭いっ!

付き合ってらんないね。

俺は、お袋さんに抱かれた侭でスヤスヤと眠っているウィンティアをもぎ取り部屋を出る。

付き合ってられませんって。

玄関ホールの長椅子へと腰掛けて一休みですな。

でぇ。

正気に戻った3人は、俺が居ない事に気付き大騒ぎ。

迷惑です。

自重して下さいな。

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