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ある日突然に0014

馬車で村役場へと至る道程にて、村の子供達が集い遊んでいる声が。

ヤツらは俺が教えた遊びを元に、新たな遊びを考え出して遊んでいる。

いやな。

なまじ遊びを教えたりしたもんだから、俺へと纏わり付いて来る様にな。

流石に代官屋敷までは押し掛けては来ない。

だが道を歩いていると、とっ捕まる。

ヤツらはエネルギーの塊と言って良いだろう。

遊びと言う暴走にてエネルギーを爆散。

実に元気良く暴れて下さります。

捕まった俺は堪らんて。

そしてヤツらは、親父さんやお袋さんが居ても遠慮は無い。

いや、親父などは…

「元気があって、大変宜しい」

などと曰いかねない。

そんなんなれば村役場まで、俺のマナ検査を冷やかしに同行しようとするに違いないかんな。

馬車の移動で良かったぜっ!

ってもな。

代官屋敷から村役場までは近い。

10分も掛かって無いだろうさ。

本来は十分に歩ける距離だから、当然だけどな。

お~っとぉ。

この世界には時計と言える代物は存在しないぞ。

砂時計などを時計扱いするならば別だが、機械仕掛けの時計などは無い。

では何故10分も掛からないと分かるのか…

それはな。

俺の霊体へと取り込まれた時計から、大間かな時間を感じ取れるからなんだ。

ただし、正確な時は分からない。

それでも、この世界は24時間365日にて日時が推移している様だ。

っと言うのも、彼方側の霊体取り込み時計との誤差が感じられ無いからなんだが…

少なくとも霊体へと取り込まれた霊体時計を感じられる様になってからの期間においてズレを感じた事は無いのでな。

恐らくは、元居た世界との時間的なズレは無いのであろう。

んで、んで、んでなっ。

村役場へと馬車が着いたんだってばよぉっ!

堅苦しい事が嫌いとは言え、親父さんは代官様。

流石に一般人に対する態度とは違う様でな。

村役場の職員一堂が玄関先へと集まり並んでいる。

親父さんの出迎えやね。

何だか偉くなった気分だ。

エッヘン!

って、俺が偉い訳では無いんだがな。

親父さんは出迎えに気付き渋い顔に。

「アナタ…」

お袋さんが、軽く諫める。

困った顔で苦笑した親父さんが、軽く頷く。

そして、親父さんから馬車の外へと。

親父さんが姿を現すと、村長と村役員に職員達が頭を下げる。

「出迎え御苦労」

そう一言。

その機嫌悪そうな声を聞き、村長が困った様に。

「ゼネティス様。

 流石に、この様なセレモニー的な場まで無礼講は通りませぬのでな。

 何卒、ご容赦を」

その様に告げると…

「解っておる。

 それで…

 まさか息子のガリルの測定まで扱いが違いはせぬな?」

親父さんは堅苦しいのも嫌いだが…

身分による特別扱いは、最も嫌う所。

いやいや。

優遇してくれんだからさぁ~

そこは、素直に受けておこうよ。

ねぇ。

困った、親父さんだ。

「そうですな。

 本来は貴族の御子息のマナ検査ですからな。

 人払いして検査を行う物なのですがのぅ」

困った様に。

「不要。

 今日、マナ検査を受ける者の予定を覆してまで行う処置ではあるまい。

 非効率にも甚だしい。

 何時もと同じ様に対応する様に」

重々しく命じる。

村長が溜め息を吐き…

「相変わらずの頑固者ですな。

 分かり申した。

 その様に致しましょうぞ」

あ~ららっ。

村長さんが折れちゃったか…

しゃー無いわな。

そんな遣り取りを経て、親父が馬車を降り、お袋がウィンティアを抱いた侭で続く。

そして、俺だな。

ジャ~ァァンッ。

俺、参上!

ってかっぁ!

まぁ…

普通に下車しましたが…なにか?

俺が降りるとだ。

村長さんが訝しげに馬車の方を見ている。

どったの?

そして、俺を見て不思議そうに告げる。

「今日は御子息のマナ検査では?

 そこの御令嬢は?」

軽く混乱している様だ。

って…

ちょっと、待てぇぇぃっ!

「僕っぅ、男の子らもんっ!」

あだぁっ!

しら噛んらぁっ!

これだから、幼子の身体と言うものは…

っか…

そこの職員達ぃっ!

赤くなって悶えんなっ!

女だって言っても、その挙動は怖いってばよぉっ!

男やオッサンは赤い顔を止めろっ!

特に鼻血を出して、ハァハァすんなっ!

キメェし、何よりコェ~ってばっ!

親父とお袋は、顔を見合わせて笑ってんし。

ヒデェ~ッ。

村長さんってばぁっ!

目を見開いてフリーズせんと、たったと場を収拾してけれっ!

困ったもんですたい。

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