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ある日突然に0013

「ガリル、何処にいるの?」

お~っとぉ。

お袋さんが呼んでんな。

マナ検査へと向かうのだろう。

俺達が住まう代官屋敷は、まぁまぁの規模。

3階建ての木造建築だ。

一応は代官の執務室や代官を補佐する役人達が業務する部屋もある。

1階には厨房や医務室も有り、専属医も詰めている。

流石に産婆は居ないが、お袋が出産した時は産婆を此処へ呼び出産した様だ。

ウィンティアの時に医務室前で待ったかんなぁ~

妹か弟が産まれるのを待つ…

子供には理解できんだろうが、俺の精神年齢はオッサン。

親父さんと一緒になって、部屋の前でオロオロしていたのは良い思い出だ。

そして、俺達家族は2階に住んでおり、そこに俺の部屋もある。

けど俺は、そこには居ない訳で…

捜している様やね。

俺は読み掛けの本を閉じて席を立つ。

本を仕舞い廊下へ出ようとした所で、部屋のドアが開いた。

現れたのは、お袋さん。

俺の姿に気付いたと同時に告げて来る。

「矢っ張り此処に居たのね。

 しかしガリルは本が本当に好きなのねぇ~」

そう。

俺が居たのは書庫。

代官屋敷の書庫なので、結構な蔵書が収められている。

屋敷の外でも遊んだりはするが…

正直、子供達と遊ぶ場合はお守りに近い状態となる。

そして現在の俺と同じ歳レベルの子供達は非常に腕白。

付き合うと疲れ果ててしまう事、請け合いである。

そんな事もあり、午後の決まった時間帯以外は外へ出るのは避けている。

此方の世界の蔵書にも興味がある為、午前中は大概は此処だな。

無論、幼子が読む様な本では無い。

故に…

「へへへへへっ。

 お父さんが、お仕事しているのに似てたかなぁ~」

などと告げて誤魔化していたりな。

まぁ…

本来は子供が読解できる本では無い訳で、お袋さんや使用人達は信じてくれている様だ。

「そうねぇ…

 お父さんの真似をする為に書庫へ籠もるなんて…

 本当にガリルは、お父さんが好きなのねぇ」

微笑ましそうに。

まぁ…

女の子達が親の真似を、お飯事と称して遊ぶのと同じと、捉えてくれている様だ。

まぁ…

幼子が難解な専門書を理解して読破しているなどとは思わないか。

逆に思われても困る。

騒ぎになり面倒事に巻き込まれかねんからな。

「うん。

 お声が聞こえたから、止めた所なのぉ~」

うん、キモイ。

自分で告げて、毎度毎度、鳥肌がぁっ!!

老年近い中年男だった俺。

あの姿で曰っていたら通報ものだな。

うん。

けどなぁ。

今の容姿は男の子でありながら、何処から見ても美幼女。

しかもだっ。

お袋さんが髪を切らせてくれない。

故にだ。

プラチナゴールドなストレートロングヘアー。

細毛のサラサラヘアーが光を反射しています。

可愛さを秘めたる美幼女な俺様は、我が家のアイドル。

ってもな。

現在はNo.2。

No.1は、何て言っても妹のウィンティアだな。

ゴールド巻き毛の可愛さ万%の可愛い子ちゃんれす。

使用人達の間では人気を2分しているそうだが…

女の子であり可愛いウィンティアがNo.1で決まってんだろがぁっ!!

異論は認めませんよ、ぼかぁっ。

それはそうとだ。

「僕を呼んでたんだよね。

 村役場へ行くの?」

そう尋ねる。

そう、マナ検査を行う為である。

両親を伴い出掛ける為、出掛けれる様になるのを待っていたのだ。

親父さんも、ある程度は執務に目処を立てないといけなかったからな。

だから、その間を書庫にて暇潰ししていた訳だ。

「そうよ。

 支度は済んでいるようね。

 村役場へ行きますよ」

告げられ、移動を。

屋敷前には馬車が用意されている。

それに乗り込み村役場へと。

代官屋敷は国の機関であり、村の統率云々には関わらない。

村長と村役員達が集めた税を確認し王都へと運ぶ手続きを行う機関である。

後は村の治安維持も代官の仕事。

それに対する陳情を取り扱ったり、不正を裁いたりもする。

結構、大変な仕事だ。

真面目に行えば、だがな。

前代官の様に、部下である役人達や村長達に丸投げすれば楽な職場と言える。

んでな。

そんなんすれば、不正、横領、犯罪の温床となっても仕方ない。

親父さんが赴任した頃は、村役員や代官屋敷に勤める役人の多くが不正をな。

親父さんと、親父さんを慕ってついて来た兵達が摘発。

即効で膿を叩き出し汚職の温床を叩き潰したらしい。

親父さん…

結構、遣るのね。

んでな。

親父さんは仕事はするが、貴族の礼儀作法については奔放。

っか、堅苦しいのは嫌だからと、通常は気楽に過ごしている。

確かに貴族の堅苦しい雰囲気の生活では無いが…

礼儀作法に煩い貴族達なら眉を顰めるレベルだよな。

良いんかいっ!

けど、領民からは接し易い代官様と、ウケは良いらしい。

村で汚職を無くそうと奮闘していた村長と1部の村役員達からの信頼は厚い様だね。

んでだ。

村に関する施設は村役場の方に集約しているんだ。

つまり、マナ検査に使用する道具類もっう訳。

だから村役場へ向かう訳やね。

普段は歩きで行き来するんだけど…

一応は代官様の息子である俺のマナ検査っう訳で、権威を示すっう訳で馬車での移動なんだとさ。

面倒臭ぁ~

親父さんは嫌がったそうなんだが…

部下に「民に対して示しが付かない」とかで押し切られたらしい。

っか…

お袋さんに泣き付いて、お袋さん経由でな。

〔荒ぶる戦神〕っう猛者である親父も、お袋さんには弱い様である。

ある意味、お袋さんが最強か?

んな訳で、現在は村役場へ向けて馬車で移動ナウ。

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