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ある日突然に0112

ファラールを降臨界へと(イザナ)ったんだが…

当然、降臨界で過した間は現界での時は流れてはおらず…何度かファラールは降臨界へとINしておりましたとさ。

俺は魔術学術院での時間合わせ講義も受けていたのだが…度々迎えに行く事になっり非常に面倒…ゲフンゲフン。

ま、そんな感じにて初日は終えました、っとさ。


そんな次ぎの日、朝から降臨界へと魔術学術院召喚室より到り…その足で城へと。

そう、ファラール姫を御出迎えにね。

転移室へと行くと、部屋隅へと誂えられていたテーブルセットへと着いたファラール姫が待っていた。


既に朝食は終えての移動となっている筈だが…優雅に朝のティータイムとなっている様だね。


「お早う」って声を掛けると、俺に気付いたファラールがパァァァッっと笑顔を振り撒き俺へと告げて来る。

「お早う御座いますわガリル様。

 ファラール、皆さんに会うのが楽しみですの。

 早速参りましょう」

ニコヤカに告げて来る。

うん、降臨界に集まる小動物に囲まれるのは楽しいからねぇ。

幼子の、その様な姿は癒しとも。


そんなファラールに急かされつつ降臨界へと移動する。

そして彼方では別行動したり合流したりと…そんな感じで穏かな日々を送くる事にね。


降臨界へと通う様になったファラールなんだけど…此処で一時を過し睡眠を取った後で現界へと戻っているんだ。

これを日に数回ほど繰り返す生活を繰り返しているのさ。

なにせ現界では時が流れていないからねぇ。

彼方での生活の合間に数回ほど、此方へと到るという暮らしになっているのさ。

無論、それは俺にも当て嵌まるからさぁ、魔術学術院の学び舎と降臨界とを往復して時間の調節は行ってんよ。


そして…今日も俺は、研究に一区切りついたのでファラールと合流すべく降臨界内を移動している。

ただ…ねぇ、今日のファラールは、朝から元気が無いんだよなぁ~

どうしたのかと確認した所…

「神界兎のミーファットちゃんが現れないんですの。

 今日、此処で遊ぶって約束してたのですけれど…約束を破る子じゃないのですの」って悄気(ショゲ)ていたんだ。

なので気になって神族の方々に確認したんだけど…結果は…


それを知った俺は気が重い気分で彼女に会う事に…な。

言いたくは無いが…言わない訳にも行かないだろう。

なのでファラールの元へと行った俺は彼女へと告げる事に。


「ねぇ、ファラール」

「どうなさったのですの?」

戸惑い気味に告げる俺を訝しそうに見るファラール。

そんな彼女に告げるのに躊躇しながらも…俺は告げる事に、した。


「ミーファットなんだけどさぁ」

「はい」

「彼女は…もう、此処へは現れないんだよ」っと。


一瞬、俺に何を告げられたのか理解できずキョトンと。

そして彼女は告げる。


「有り得ないです、よ。

 ミーファットちゃんは約束を守る優しい子なんです、よ。

 ですから、約束を破る事は有り得ないです、わ」っと。


ファラールはミーファットを(シン)から信じている様子だ。

だが…


「うん、彼女は嘘を言わないだろうし、約束を破る事も無いだろうね」

俺も、思わず肯定してしまう。

そんな俺の反応を見てファラールが告げる。

「でしたら…」っと。


だが…俺は、そんな彼女へと再び告げる事に。

「うん、確かに…彼女は約束を破る様な子では無いんだけど…本人の意志では無理な場合もあるんだ」

少し顔を背け告げる俺を、ファラールは不思議そうに見る。


そんな彼女へ続けて俺は告げる、例え、それが、残酷な事だとしても…

「ミーファットは神界で暮らす神界兎なんだけど…彼処にも肉食の獣のは存在するんだよ」

俺が告げるが…意味が通じて無い様子だ。

これは困った、より具体的に告げるしか無いのか?

それともいっそミーファットが約束を破った事に…いや、ダメだろう、な。

現界ならば、いざ知らず、降臨界は各界の方々が降臨する地。

此処で明らかな虚偽は良く無いだろう。

特にミーファットの名誉を汚す事は…な。


致し方有るまい。

「ミーファットは昨夜、神界の森で肉食獣に襲われ…「ひっ!」」

途中で伝えたい事を悟ったのだろう。

ファラールの悲鳴に似た声に遮られる。


「い、いや、いやいやいやいや、いやぁぁぁぁぁっ!」

叫び声を上げるファラール。

狂乱っと言って良いであろう。

王妃が亡くなり人の死に過敏となっている嫌いもある彼女。

相手は兎ではあるが、此処では意志の疎通が可能であり、対等に交流を行っていた相手でもある。

そんな相手でもある神界兎のミーファットが身罷(ミマカ)った事を知ったのだ、当然とも言えようか…


左右に(カブリ)を振って泣きじゃくる彼女に近付く、俺。


「ファラール…ミーファットは約束を破った訳じゃ無い。

 来たくても…来られなかったんだよ。

 分かっておくれ」

優しく声を掛けると…

「ガリル様ぁ~っ」っと俺へ泣きながら縋り付く様に抱き付くファラール。

そんな彼女を抱き止め、優しく後頭部を撫でながら、あやす、俺。

そして…(ヤガ)て泣き疲れ眠る彼女を横抱きに抱き上げ、転移陣にて城の転移室へと。


いや…「良いですわぁ~」っとか、「あらあら、まぁまぁ」って微笑ましそうに見たりとか…

メイドさん達、勘弁してつかあさいやぁっ!

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