ある日突然に0011
今日は俺が5歳になった誕生日。
つまり…
産まれたばかりの赤ん坊へ事故で宿った日やね。
産まれた変わった俺は一味違うぜっ!
何が違うかって?
先ずは容姿が違う。
そう、違ぁ~うのである。
聞いてよ、聞いて。
皆、聞いてよっ!
なんとぉっ!
俺っ、イケメンになっちゃいましたぁっ!
いや、5歳の現時点で判断してだが…
男前っうより美幼女やね。
いや、俺は男だぞ、お・と・こっ!
付く物は付いてますからねっ!
例え見た目が、万人が認める美幼女だとしてもだっ!
そして両親の容姿からしても不細工には成るまい。
親父はキリッとしたイケメン。
お袋はフワリとした雰囲気を漂わす絶世の美女。
2人を視認した時は、余りの美男美女振りに驚いたものだ。
そんな2人の遺伝子を継いだ俺が不細工になる筈が無いっ!
転生前の普面オッサンな俺様、さよなら。
イケメン俺様、こんにちはぁっ。
まぁ…
俺がと言うより…
正確には産まれて来ていた子供の容姿が、なんだがな。
俺は、その子へ宿っただけだからさ。
そして親父なんだがな。
この村へと派遣された代官様でした。
一応は男爵様ってな。
村には村長も居り、村長が村を纏めている。
親父は国から派遣された監査員の様な役割かな。
親父の前に派遣されていた代官が任期を終えて、代わりに親父が任命されたんだとか。
いや…
本当は親父が志願して、無理やりに近い形で代官になったらしい。
堅苦しい宮仕えが嫌で城勤を蹴って飛び出したのだとか。
いや…
王城勤務ってエリートだよね。
親父…
アンタさぁ、何しとんのっ?
親父さんは騎士爵の5男に産まれた身。
騎士爵は世襲制では無い。
しかも5男なんぞ、無条件で叙爵される筈も無い。
では何で男爵様?
実は親父さん、若い時分に冒険者となり名を上げていたらしい。
〔荒ぶる戦神〕とか呼ばれていた猛者だとさ。
そんな親父が、当時王子だった王の命を救う事件がな。
王子が隣国へ使節として訪れた帰り。
使節団がトゥルグと言う巨大竜種に遭遇。
そして襲われると言う事件がな。
当時、既にお袋と結婚していた親父。
結婚の報告に実家へと向かっていた最中だったらしい。
そこに王子一行の使節団が襲われているのに遭遇。
壊滅状態の使節団。
騎士達も頑張ってはいたが瀕死状態の者が多数。
王子も傷を負い、絶体絶命のピンチ状態だったらしい。
そこへ現れたのが親父。
圧倒的な武力と暗黒術を用いて竜種トゥルグを撃退し、追撃にて討伐したのだとか。
更にお袋は〔神秘の聖女〕と呼ばれた神聖術の使い手。
傷付いた王子と騎士達を癒やしたらしい。
王子からしたら命の恩人である。
是非とも召し抱えたいとなり、男爵叙爵にまでな。
いまだに吟遊詩人達に唱われ続けているサクセスストーリーらしい。
そして親父さんは騎士団へな。
だが、堅苦しい宮仕えが苦痛だったらしい。
そんな折り、このジャクソン村の代官交代の話を聞き、無理やりに近い形で代官にな。
親父…
アンタ、無茶苦茶やろ…
そして派遣された訳だが…
前の代官は搾取するだけの無能者だったらしい。
まぁ…
田舎へ代官として派遣されるヤツなど、その程度なんだろうが…
だが、親父は違った。
実家時代や冒険者時代に培った知識を活用。
村の畜農技術に革命を齎し生産を向上させた。
更にはだ。
武力、魔術、暗黒術 を用いての近隣討伐を。
村の開拓領域を押し広げたんだとさ。
お袋も魔術と神聖術を用いて親父をフォロー。
更にお袋は村人達を癒やす治癒師としても活躍したらしい。
いや。
2人共に現役ですがね。
俺は、そんな2人の長男として産まれたらしい。
代官館の1階にて、お産を行っている所に俺が遭遇。
現在の俺が産まれた訳だな。
そして俺には兄妹が1人居る。
現在2歳のウィンティアだ。
マイエンジェルである。
異論は認めない。
認めないったら、認めないんだぁっ!
そんな両親と妹の4人家族。
使用人も数人居るが…
そんな家庭にて、スクスクと育って来た訳だ。
んでだ。
俺はミランダから色々と知識を得ている。
学んだ部分もあるが、霊体同士の接触にて表層知識を得ているからな。
故に言語に関する知識は既に身に付いている。
しかも商人だったミランダは数ヶ国を商売柄身に付けていた。
だから近隣諸国なら読み書きまでバッチリだ。
世情や歴史辺りの情報も十分。
生活に使用する、簡易な魔術も既に身に付いています。
元居た世界の知識もあるんだが…
霊体として持ち運んでいた書物や機材は、現在使用できません。
てぃくしょぉぉっ!
携帯小説が読めんじゃ無いかっ!
何時か絶対に霊体を扱える用になってみせるかんなっ!
クソッ。




