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ある日突然に0108

メイドさんに止められたファラールは、プックゥゥゥッって頬を膨らませてます。

明らかにオコって感じですね、分かります。


「お父様がお許しになったら良いって言ったもん」

そう言って拗ねておりますが?


困った様にメイドさんを伺うと、彼女は諌める様にファラールへと告げる。

「勿論で御座います」っと。


「じゃぁっ!」って、パァァァッと笑顔へと。

怒ったカラスが、もうワロタってか?


「いえっ!

 (ワタクシ)が安全を確認して参ります。

 その後にて御使用願います。

 姫様の御身に何か御座いましたら、亡くなった御妃様へ顔向け出来ませぬ故」


真剣な顔でファラールを諭すメイドさん。


ま、まぁ…ねぇ…転移陣を使用しての転移移動なんてぇ物は伝説レベルの代物と言われている。

っか、御伽噺レベルの代物と言って良いだろう。

そんな胡散臭い代物を確認もせずに姫であるファラールへ使用させるのは論外だと…


ってさぁ…

オイラ…ファラールの婚約者で皇太子にて王子様って設定ちゃうのん?

そのオラの言葉は信用できないって…むぅ、俺に対する信用とファラールの身の安全を天秤に掛けたら…ねぇ。


『ガリルや、それは違うわぇ』

えっ!?何がっ?

行き成りウィンディーナに否定されたのだけど…信用されていないってのは俺の勘違いとか!♪


『天秤の上にさえ乗っておらぬわぇ』

!?サメザメ泣いて良いですか?

『却下であるや、鬱陶しい』

orz


そんな俺の内心を置き去りにしてメイドさんとファラールとで話しは続く。

蚊帳の外なんですね、分かります。


「では、(ワタクシ)目が参りますので、貴方方は姫様を」

残り2人のメイドへと指示して転移陣へと歩むメイドさん。


彼女が転移陣へと至り姿が消えたので俺も後を追う。

彼方で紹介などせねばならないだろうしねぇ。


そんな訳で、俺も続いて転移したのだけど…

何故かメイドさんが呆けています。

どったの?


目の前で手を振っても反応無いなぁ~

仕方無いので…

「うひぃやぁっ!」って面白い御反応で。

「行き成り、何を為さるのですかぁぁぁっ!」

元気だねぇ、この人。


「いや…気付けを…ねっ」って可愛く言ってみました、どないでっしゃろか?

「ねっ、じゃ有りませんっ!

 行き成り顔の前に火柱を上げないで…くださ…って、えっ?

 あの火柱を…どう遣って?」

途中から勢いが消えましたが…はて?


「いや、火柱は魔術にて出しましたけど?」

そう告げて、上に向けた手の平から再び火柱を出してみる。

ナイス演出ってな、てへっ。


「天才っと伺っていましたが…此処までとは」

正しく驚愕って感じだったが…

「ですが…火柱は危のう御座います。

 他の方法は無かったのでしょうか?」

何か疲れた様に告げて来ますけど…他に…ねぇ。


ん、アレが、有ったかな?

「無い事も無い…かな?」

「御座いますならば、そうして頂ければ…」

そんな事を告げているんだけどさぁ。


「本当に良いの?」って思わず確認をねっ。

そんな俺の反応に不安を抱いたんだろう、オズオズって確認をな。

「い、いえ…その方法とは?」ってね。


「いやぁ~僕のマナ検査時に硬直したお姉さんが居たんだけどさぁ。

 そのお姉さんの硬直を解いた方が居たんだよねぇ。

 だから、あんな方法も有ったなぁ~って思ったんだぁ」


そう告げたら、ホッとした様な顔になったから実行されていた方法を教えてあげる事に。

「ま、頬が腫れる程の往復ビンタだった訳だけど…彼方の方が良かった?」


「そんな訳、有る筈が無いでしょぉぉぉぉっ!」

怒鳴られました、解せぬぅっ!


そんな遣り取りをしていると…

「なぁ~にぃ漫才してやがんでぇぃ」って須佐之男命様が此方へとね。


「いえ、城へ転移陣を設置して来たんですけどね」

そう応えたら…


「お、おぅ…早速、スケを連れ込むたぁ…やるじゃねぇかぁっ!」って、小指をビスッって立てるのは止めて下さいなっ!


っかメイドさん!「あぅあぅあぅっ」って真っ赤になって俯かないで下さいなっ!

どうして、そんな反応なんですかぁぁぁっ!


「しかし…最近の娘っ子てぇのはぁよぉ、随分っと発育が良いんだねぇ。

 とてもじゃねぇが、5歳児には見えねぇぞぉ」って…え、ええええっ!


「チガッ!彼女はファラールじゃ有りませんって!

 彼女付きのメイドさんですぅっ!」

なんて勘違いするんだ、この人…じゃ無い、この神はぁっ!


そしたら…


「ほっほぉ~ぅ。

 その歳で早速、別の女に手を出すとは…なかなか」

「何が、中々なんですかぁっ!

 って、何で、貴方は僕を睨むのぉっ!

 貴方が自分で転移陣へ入って転移したんでしょうがぁっ!」


って俺が告げると、メイドさんがハッとした顔に。

「そうでしたわぁっ!

 危険が無い様に確認に参ったのでした。

 ですが…魔術学術院の召喚室へと転移するのでは無かったのですか?」

そう不思議そうに辺りを見渡す。


「そうですよ、魔術学術院の召喚室ですけど?」

俺が告げると…

「そんな訳、無いでしょぉぉぉぉっ!」って絶叫。

うっさいなぁ、もぅ。

「辺り一面草原でぇ、彼方には森や林、泉…湖?や川に山脈…

 こんな広大な部屋があって堪りますかぁっ!」


い、いや…だからぁっ。

「しょうがないでしょ、召喚室を神族、魔族の御方々が弄って降臨界って世界にしちゃったんだからさぁ」

「気楽に仰らないで下さいましぃっ!」

いや、俺の所為じゃねぇーしぃ。


まぁ、神族魔族の御方々だけでなく、仙族幻族の方なども降臨して賑わう場と知り再び固まるメイドさん。

いやね。

各界の様々な生き物が群れ遊び、しかも草花や木々も各界や現界のモノもね。

許容範囲をオーバーした様で…「キュゥゥゥゥッ」っと意識を失う。

困った方れっすねぇ。

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