表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/112

ある日突然に0107

謁見の間にて扉が開かれて行く。

それは衛兵達により成された事なんだが…これは当然の事で扉を開け放つのは彼らの仕事だからだ。

何故ならば、謁見中であるかどうかを把握し、また、通して良い状況の判断も彼らに委ねられているからなんだけど…


今気付いたのだが、通常は王族って此方側から謁見の間へと入室するものだっけか?ってね。

だってな、大扉が衛兵にて開かれる様子をファラールが興味深げに見てるかんなぁ。

っか…そんなのが、そんなに面白いんですか?


俺が思っていると、ファラールが楽しそうに言う。

「ファラール、此方から入るの初めてですの。

 こんな感じで扉が開くのですねぇ」

そう目をキラキラさせながらね。


うん、なんて無邪気ってか?


そんなファラールの腕組みエスコートにて謁見の間へと。

謁見の間では当然陛下が俺達を待ち構えている訳だが…


最初はファラールを見掛けてホッコリ、ニッコリってな。

だが…その後で俺を見止めて表情を引き締め…次に、俺とファラールが腕組みしている事に気付くと驚愕顔へと…


そして…


急に俺を射殺さんばかりに睨み付けて来るんですが…ヒィィィッ!


それは愛しい娘を攫って行く男へと向けられる男親からの敵視の眼差し。

いや、陛下?俺、敵認定確定なの?

って、理不尽やぁぁぁぁっ!

だってアータが無理やり俺をファラールの婚約者にしたんでしょーがにぃっ!

オラのせいじゃねぇべやぁっ!


っうて思っても嫉妬に狂った男親には通じないモノで…どないせいっと?


なんて無理ゲーって思っていると…

「陛下、ガリル殿下との謁見にて、御気を安らかに」って宰相様。

い、いや…宰相様?

何気に凄いプレッシャーが此方へもね。

い、いや…プレッシャーは陛下へと向けられてむいる様なのだけれども…その漏れて来るプレッシャーってものが…ヒッ、ヒィィィィッ!

宰相ぉっ、アータ、何者ぉぉぉっ!

って思っていると…


「もぉぅ父上ったらぁ、何時もの様にオジ様に目なのですね」って呆れた様に。

って、いやいやいやいや、幼女姫に呆れられる程に日常茶飯事なんですかぁっ?

この国って…大丈夫か?


宰相様の諌め?にて落ち着いたのか、陛下が固い笑いを浮かべて俺へと告げる。

「用意した転移室を見て来た様であるが…どうじゃったかな?」

硬い表情で言われても落ち着かないのですが…ねぇ。


まぁ問われたら応えないと…不敬罪だけは勘弁です、ガクブル。

震えるぞレッグ、引く程に血の気ぇっ!ってね。


でも応えないと開放されない訳でぇ。

「はい、案内頂き召喚室へと参って参りました。

 十分な広さも確保されており警護も申し分なかったので、早速転移陣を設置して参りましたよ」

そう説明すると陛下が目を剥く。


って…へっ?


「もう、転移陣を敷いて参ったと申すのかぁっ!」って…あんるぇっ?

「ええ、済みましたが…用いるインクに付いては、この間の食事会にて説明致しましたよね?」

いや、確かに…した筈なのだが、はて?


そう思ったのだが、陛下が首を捻っている。

何でだ?

その疑問を宰相様が解消して下さった。


「ああ、あの時の説明ですな。

 私は覚えておりますが…余りの衝撃に呆けておられた方が大半でしたなぁ。

 陛下も固まっておられた様ですので、話を聞き逃されているのかと」ってさ。

いや、マジでぇ。


仕方無いのでハイブリッド・マジック・インクについて再度説明しましたってばよぉ。

ってもな、ファラールがさぁ…話に付いて行けずに…御察し下さい。


ま、そんな感じで陛下への説明を終え、俺の仕事は終わりってな。

そして俺は陛下の許可にて転移陣使用の許可を頂く。

これで降臨界へは転移陣にて移動可能となった訳だ。

なので俺は、これにて御暇って…


「ガリル様、待って下さいですの。

 ファラールも御一緒しますの」

い、いや…何ですとぉっ!


いや、俺よりも陛下が目を剥くのだが…宰相様が空かさず告げる。


「まぁ当然ですな。

 元々、その為に設置した転移の魔方陣ですので、姫様が活用されねば意味はありますまい」っと。


そんな宰相様を陛下が驚愕顔で見ているんだけど…シレッと流しています。

いや、陛下よりも上…なのか?


ファラールも宰相様の話を聞いてニコヤカに告げる。

「そうですよねぇ、行って来ますわ父上」って手を振ってねぇ。


陛下がイヤイヤをする様に…けど、宰相様に止められて…何故か煤けた哀愁を…ね。

それで良いのかぁ、トォォォップゥッ!


そんな混沌とした謁見の間をファラールに引っ張られる様なエスコートにて退出れす。

いや、抵抗したら楽に抵抗は出来るんだけど…相手は姫様だからね。

俺に抵抗の意思は御座いません、っか無理だからね。


そして再び転移室へと移動です。

無論、見世物の様に温かく見守られるって嫌なオプション付きですがね。

何気に疲れましたです、はい。


ファラールと俺…何気に後から追随していた執事とメイド3人衆と共に召喚室へと入るとだ。

直ぐにファラールが転移陣へと向かい…メイドさんに止められる。


何ぞっ!


したらメイドさんが言いましたとさ。

「なりません姫様」ってね。

にゃぜぇぇぇっ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ