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あの日の星空
夏祭り、初めて友達と夏祭りに行った夜、見慣れた景色が夜の闇に包まれていつもと違う街の顔になり少しの不安と何かが起こるかもしれないという期待感が入り混じっていた。
校庭で花火をして、近くにあった鶏小屋にロケット花火が突っ込み静寂だった鶏が一気に騒ぎ出した夜。
必死に逃げ出した後に見た全員の不安気な表情になぜだか笑いがこみ上げてきた。
その中に君の笑顔もあった……
「また皆でしたいね」
肩で息をしながら皆、同じようなタイミングで頷いた。
その日の夜空は星で包まれていて、俺らはそのまま寝転んだ。
「なぁ……大人になるってどういうことなのかな」
「なんだよ修哉、突然さ」
「俺、怖いんだよ……働く事も、いつか自分が父親になる事も……さ」
こうやって一緒に馬鹿が出来るのも後半年……ふと、星空を見ていたら皆でこうやって過ごすのも最後なんじゃないか……そう思ってしまったんだ。




