橙の手紙
僕を包む、オレンジ色の光。
君の存在は暖かくって、まるで太陽みたいで。
僕はそんな君に恋をした。 一瞬で君の虜になった。
告白しようと思った。 だけど、僕にそんな勇気はなかった。
だから、陰から見守ることにした。 僕は君の優しさが好きだ。
けれど、見守るだけでは満足できなかった。 抑えられない想いが一つ。
僕は君のことを心の底から愛した。
他人はこんな僕を変態だというかもしれない。
気持ち悪いというかもしれない。 だけど、そのくらい大好きだった。
抑えきれない想いは、いつ、どんな時でも、君を僕の脳裏から離れさせない。
「愛してる」 その一言では表せないほど、僕の心ははち切れる寸前だった。
君の笑顔が、僕を不幸から救う。 君の存在が、僕にとっての太陽。
だけど、今日は卒業式。
君と、大好きな君と、お別れをしなくてはいけない。
この想いを君に告げるべきか、それとも胸に秘めたままにするか。
僕は必死に悩んだ。 それはもう、頭が狂ってしまいそうなほどに。
だけど、最終的に、僕は一つの結論を出した。
《ずっと、傍にいてほしい―――》
だから、僕は君に告白することを決めた。
この想いが届くかはわからないけれど、告げないわけにはいかない。
このままじゃ、本当に狂ってしまいそうだから。
だから、どうか受け取ってください。 僕の気持ちを。