表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/41

第二十八話 川辺の街

 フリールが一緒に歩くようになって、しばらく。


 カイバル境界丘を越えた先の道は、平原よりもずっと歩きやすかった。


 草は短く、ところどころ土の道が広がっている。


 ムーは、僕のローブの中で小さくなっている。


(むにゅ……むにゅ……)


(居心地は大丈夫?)


(悪くはないのん)


 それに、フリールには単純な興味もあった。


 危険をおかしてまでルミナストーンを追い求める執念、彼女を何がそうさせているのか。


「フリールは、何でそんなにルミナストーンを集めてるの?」


「え、欲しいからよん」


 さらっと言った。


「魔杖使いでしょ? 価値わかるよねぇ? ねぇ?」


「それは……分かるけど」


 ルミナストーンは、魔力の強化に使える。


 魔杖使いにとっては、かなり有用性が高い物ではある。


「でも、命張ってまで集めないかな」


 少し考えてから、答える。


「結果としてついてきたら嬉しいなって感じで」


「甘いなぁ〜」


 フリールが、ほっぺたをふくらませる。


「高価じゃん、ルミナストーン」


 指をぱちん、と鳴らした。


「ドーナで生きるには、お金がいんのよ」


「そうなんだね」


 フリールがくるっと前を向く。


「でも……そこまで言い切れるのは、すごいと思う」


「ほめてる?」


「半分は」


「半分ほめられた、えへへ」



「んでさー」


 しばらく歩いたところで、フリールが振り向いた。


「あなた様たちは、どっから旅してんの?」


「どっから、って」


「平原側から来る人なんて、めっちゃ珍しいよね?」


 じろっと見られる。


「普通さ、街道側から来るじゃん?」


「ってことは、訳ありってこったね?」


「フライ」


 すぐ横で、ホルスさんの声。


「……ダメだぞ」


 僕は、フリールに向き直る。


「あんまり詳しくは言えないけど」


 それでも、嘘はつかないように。


「長旅を、してるよ」


「ふーん?」


 フリールが、じとっとした目で僕を見る。


「まぁ、わいは帰れりゃええねん」


 肩をすくめる。


「そっちが何しに行くかは、興味あるけど」


「命の恩人様が話したくないなら、しゃーない」


「ちゃんと送ってくからね」


「ちゃんと送られましょう」


 ひらひらと手を振る。


 ちゃらんぽらんに見えるけど、その奥で何かを測っている目にも見えた。



 その時だった。


(フライ)


 パディットの声が響いた。


(前方、気配を消したモンスターが五……いや、六)


(足音が速い、群れで動くタイプだ)


「前から、モンスターの気配」


「気配を消して近づいて来てる」


 僕が言うと、ホルスさんがさっと顔を上げる。


「距離は?」


「もうすぐ、見えるくらいです」


 声に出すのと同時に、パディットが言う。


(ガルルカだな)


(あの犬、そこそこ厄介なやつだぞ、気をつけろ)


「出たぁぁぁぁ!!」


 フリールが、げんなりした声を上げた。


「あのワンチャンたち、はやいんだよなぁ」


「魔力もあんま感じないし、にーがーてー」


 草むらの奥から、犬型モンスターが姿を現した。


 ガルルカ。


 唸り声を上げながら、僕らを囲むように広がってくる。


「ヒーラーがいないんだ」


 ホルスさんが、警戒を告げる。


「攻撃はかわすしかないぞ」


「はい」


(任せろ)


 パディットが指示を飛ばす。


(これくらいの速さなら、全部の動きは見える)


(フライ、右にニ、左に三、一匹様子を伺ってる)


(左側のやつらはホルス向きだ)


「ホルスさん」


 僕は、すぐに声に出す。


「左から三匹、動きます。右は僕がおさえます」


「おう」


 ガルルカが、じりじりと間合いを詰めてくる。


「フリールさん!」


「は、はいぃ!」


「ホルスさんの真正面はまずいです!」


「僕が右を攻撃したら、その方向に全力で退避してください!」


「おー……すっご……了解!」


 フリールが、ぽかんと口を開けた。


「散れっ!」


 ホルスさんが、短く叫ぶ。


 それと同時に、ガルルカたちが一斉に飛びかかってきた。


(右、ニ)


 パディットの声に合わせて、体が自然に動く。


 一体目が、牙をむいて正面から飛び込んでくる。


「〈〈フレア〉〉」


 足元に炎を走らせる。


 ガルルカの足が一瞬もつれ、その身体がわずかに浮いた。


(二体目、横から)


 すぐ横から突っ込んでくる気配。


 半歩下がってかわし、杖の突きで鼻先を思い切り叩く。


「キャンッ!」


 短い悲鳴を上げて地面を転がる。


 ホルスさんに向いていた一匹が、僕の後方に回り込んだ。


 背中に気配。


(振り向きざま正面に魔法を放て)


 振り向きざま、杖を目の前に向け、魔法を叩き込む。


「〈〈スパークフレア〉〉」


 爆ぜる炎雷に、ガルルカが吹き飛ぶ。


 その横で、ホルスさんが左側の残り二体に向かって走り込む。


 一体目の懐に潜り込み、前足を斬り払う。


 バランスを崩したところに、首筋へ一閃。


「ガウッ!」


 声にならない声と共に、ガルルカが崩れ落ちる。


 もう一体が、横から飛びかかる。


 ホルスさんは、半歩だけ前に出る。


 飛んできた体を、肩越しにいなすようにしてかわし、同時に脇腹へ斬り上げた。


 血が、草の上に散る。


 フリールが、少し離れた場所でしゃがみ込む。


「ホルスさん!」


「分かってる」


 ホルスさんが、短く答える。


(残り様子見していた一匹)


 パディットが告げる。


(そいつ、もうほっといていい)


(逃げるか、諦めるか、完全に戦意喪失してる)


 ガルルカの一匹が、距離を取りながら、低く唸っていた。


「これ以上は、戦いじゃないな」


 ホルスさんが、剣を鞘に戻し一歩踏み出す。


 ガルルカが、一声吠える。


「キャン……」


 弱々しい鳴き声を上げて、草むらの奥へと消えていった。


「ふぅ……」


 僕は、杖を下ろして息を吐いた。


 戦闘に少し慣れてきたのか、それほどの恐怖はなかった。


(いい連携だったな)


 パディットが笑う。


(うん、ありがとうパディット)



「ねぇ?」


 戦いが終わるやいなや、フリールがずいっと顔を近づけてきた。


「フライってさ、目何個あんの?」


「え? 二つですよ?」


「ちがくて! そんな周り見えてる人、初めて見たわ」


 フリールが、じーっと僕を覗き込む。


「こいつらってさ、一応魔力あるっちゃあるけど、ほとんど見えないよね? 気配も消して動いてくるし」


「それなのにさ」


 指をぴしっと立てる。


「指示、的確すぎひんか?」


「えっと……まぁ、がんばって見てます」


 ほぼパディットのおかげだ。


「あんま詮索すんなよ」


 ホルスさんが、ガルルカの死体から少し離れたところで、ため息をつく。


「こっちは教える義理ねぇんだからな」


「つれないなぁ♡」


「うざいわ!」


 ホルスさんが、心底うんざりした顔をした。



 戦闘の余韻を引きずりながら、さらにしばらく歩く。


 太陽は、少しずつ傾いてきていた。


「見えてきましたね」


 前方の地平線の向こう。


 ゆるやかに下る斜面の先に、川だ。


 そのすぐそばに、石造りの建物。


 低い外壁、いくつもの屋根。


「あれが、川辺の楽園」


 フリールが、胸を張る。


「ドーナの街だよん!」


「うわぁ!」


 思わず声が漏れた。


「大きい街ですねー!」


「さ、着いたぞ」


 荷物を少し持ち直し、街の方角を顎で示した。


「じゃあな、元気でな、またな」


「厄介払いみたいにすんるんじゃあないッ!」


 フリールが、思い切りツッコむ。


「……ところでさぁ」


 フリールが、いつもの調子で口を開いた。


「だめだ」


 ホルスさんの返事は、一文字だった。


「まだなんも言ってないじゃんよ?」


「言わなくっても面倒なことなのは分かんだよ」


「ひどーい!」


 フリールがほっぺたを膨らませる。


「でも言うけどね!」


「あたしと、ダンジョンに潜ってくんない?」


 その声だけが、さっきまでと違っていた。


 本気の声だった。


「ダンジョン……」


 行かなきゃいけない気もする。


 でも、今は絶対にダメだ。


 ここで足を止めたらホップが。


 そう考えていると、


「考えてもいいから!」


 フリールが、ぐいっと近づいてくる。


「いまじゃなくっていい!いつかでいい!」


 息を呑む僕の目を、まっすぐに見つめて。


「ただ、二ヶ月以内!」


「……二ヶ月?」


「訳あり!」


 フリールが、胸をどん、と叩く。


「助けると思って、一緒に潜って!」


「怪しいな……」


 ホルスさんが、眉をひそめる。


「ただ、お前その感じ、本当に訳ありだな」


「ふっ、ふ〜ん〜〜♪」


 フリールが、わざとらしく空を見上げて口笛を鳴らした。


 ごまかしているようで。

 でも、その目は笑っていなかった。



「……正直」


 僕は、ゆっくりと言葉を探す。


「行きたいです」


 フリールの目が、ぱちっと見開かれた。


「ダンジョンにも、僕なりの用事がある」


「ただ、今は本当に無理なんだ」


「フリール」


 僕は、フリールを見た。


「約束する」


「必ず、ダンジョンに行こう」


「それ、マ?」


 さっきまでちゃらんぽらんだった顔から、一瞬でふざけた感じが消える。


「マジで?」


「絶対忘れないでね、約束してほしい」


 にぎやかな声とは裏腹に、静かな響き声だった。


「待ってるからね」


「僕も、そのダンジョンに行かないといけない理由があるんだ」


 ホップのこととは別に。


 ゼインとも、繋がっている何かがダンジョンにある気がしていた。


「信じてほしい」


「……ん、おけ」


 フリールが、小さく頷く。


「行ける時になったら、また街に来て」


「“魔杖屋リンリン”に来て」


「そこにあたし、いるから」


「分かった」


 僕も頷く。


「約束するよ」


「よろしい!」


 フリールが、ぱっと表情を明るくした。


「じゃ、フライくんの約束ゲットだぜ!」



 ドーナの街に近づくにつれて、賑やかさがはっきりしてくる。


 ガヤガヤとした喧噪が、外壁の外まで漏れていた。


「正直、街に寄るのはダメだと思ってたが」


 ホルスさんが、小さく息を吐く。


「どう考えても、ここで物資を補給いった方がいいな」


「賛成です」


 僕は即答した。


「食料も水も、かなり底をついてます」


「ガルディアまでは、まだ距離があるからな」


 ホルスさんが、真剣な顔で続ける。


「どこかで必ず、食料調達はしなきゃいけない」


「……行くしかないか」


「どうしました? お二人様ー?」


 横から、ひょこっとフリールの顔が出てくる。


「お困りなら、手を貸すよん?」


「……嫌な予感しかしねぇ」


「道中見てたら分かったよ?」


 フリールが、指を一本立てる。


「まず、荷物の量からして物資が不足中ってね」


「それと、街に入るかどうか悩んでるってね?」


 じとっとした目でホルスさんを見る。


「わたくしが、いいもの売ってあげよう!」


「……仕方ない、街へ行くか」


 ホルスさんが、溜め息まじりに言った瞬間。


「だからっ!」


 フリールが、地面を踏み鳴らす。


「人の話は最後までって言うでしょ!?」


「食料はわたしが手配する!」


「宿も、目立たないとこ紹介したげる!」


「だから無視はやめれー!」


「本当?」


 思わず、前のめりになる。


「まっすぐだねぇ、フライくん」


 フリールが、ちょっとだけ嬉しそうに笑った。


「だから!」


 両手を広げる。


「絶対に! 手伝ってね!」


「……信用、されてないのかな」


「いやいやいや」


 フリールが、手をひらひら振る。


「人はそう簡単に信用できないよ?」


「言ったじゃん売ってあげるって」


「うちが売るのは、恩だよ?」


 くるっとターンして、こちらに指を向ける。


「これでダンジョン来てくれなくてもさ」


「精一杯やったって思えるんだよね」


「やれることはやったってさ」


 そこだけ、少し声が柔らかくなる。


「だからまぁ、これは自分が納得するための行動なんさね」


「……絶対、裏切らないよ」


 僕は、はっきりと言った。


「それに、僕もダンジョンに用事がある」


「今じゃないけど……」


「それでよし!」


 フリールが、ぱんっと手を打つ。


「じゃあ、はいこれ!」


 ホルスさんの胸元に、紙切れを一枚押し付けた。


「……この紙は?」


「地図だよん」


 フリールが、胸を張る。


「このルートで行けば、人目につかないで街の中の端っこの、ぼろっちぃ民家みたいな宿まで行けるよ」


「そこに、あたしが食料届けたげる」


「その代わり!」


 くるっと振り向いて指を立てる。


「お金は倍もらいます!商売なんで!」


「恩を売るってのは、どうなったんだ」


「それはそれ、金は金っす」


 フリールが、悪びれもなく言う。


「……倍か」


 ホルスさんが、少しだけ唸る。


「でも、正直それでも補給はしたいな」


 地図をじっと見つめる。


「情報料も込みだ」


「払う」


「うわぁ、ホルスがデレた」


「デレとらんわ!」


 ホルスさんが、即座に否定する。


「信用してほしいし、まぁ後払いでいいよ」


 フリールが、少しだけ声を落とした。


「あたしも、あとで地図んとこに食料手配するからさ」


「代金は、宿の人に預けといて」


「分かった」


 ホルスさんが、短くうなずく。


「……本当はさ」


 フリールが、ちらっと街の方を振り返る。


「川が綺麗な街だし、物もいっぱいある」


「ご飯も美味しいからさ」


「ゆっくり観光できるとよかったねー?」


「今度また、必ず」


 僕は、自然と口にしていた。


「ダンジョン攻略で来たら、その時に観光するよ」


「今度また、ね」


 フリールが、にやっと笑う。


「自然に出たならフリールさん的に、信用高いセリフです、それ」


 そう言って、ぴょいっと手を振る。


「じゃ、またね、チャーオ!」


「略して、マチャーオ!」


 それだけ言うと、フリールは人混みの方へ走っていった。


 金髪が、川の光の中でひときわ目立っていた。


「多分、悪いやつではないんだろうな」


 ホルスさんが、小さく呟く。


「僕も、そう思います」


 僕も、同じ気持ちだった。



 フリールのくれた地図の通りに歩くと、ドーナの街は静かだった。


 大きな正門からではなく、脇の細い路地。

 川沿いの裏道。

 石畳の隙間から、草が顔を出しているような道ばかり。


 それでも、地図は正確だった。


 人通りの少ない路地を抜け、荷車の影に身を隠しながら進む。


 ほとんど誰にも見られることなく――


「ここか」


 ホルスさんが、立ち止まった。


 地図に書かれていた印の場所。


 外から見れば、ただの古びた民家にしか見えない。


 木の扉。

 色褪せた看板。


 でも、近づいてみると、小さく宿と刻まれていた。



「ごめんくださーい」


 扉を叩くと、中からゆっくりと足音が近づいてくる。


「はいよー……あら」


 出てきたのは、背の曲がったおばあちゃんだった。


 柔らかいシワの刻まれた顔。


「フリールの紹介の方かい?」


「え?」


 思わず顔を見合わせる。


「はい、多分そうです」


 僕が答えると、おばあちゃんはふふっと笑った。


「あの子ったら」


「よく来たねぇ」


「ほら、入りなさいな」


 中は、外見よりもずっと温かかった。


 古いけれどきれいな床。

 小さなテーブル。

 年代物の家具。


「宿泊は、あんたたちだけだよ」


 おばあちゃんが言う。


「ここは、そういう宿だからねぇ」


「そういう?」


「たまーにしか人は来んよ、こんな端っこにあるからね」


 意味ありげな言い方だった。


 部屋に入り荷物を下ろすと、一気に疲れが抜けていく。


 しっかりしたベッドは、本当に久しぶりだった。


 シーツの柔らかさ。

 枕の匂い。


 ベッドに腰を下ろした瞬間、体中が休めと言ってくる気がした。


(ホップは……)


 天井を見上げる。


 ちゃんと食べているだろうか。


 眠れているだろうか。


 そんなことを考えていたら――


「荷物が届いたよ」


 おばあちゃんの声がした。


 部屋の扉を開けると、廊下に布袋がいくつか置かれていた。


 どれも、旅に持ってこいの食材ばかりだった。


「お金は、預かっとくよ」


 おばあちゃんが言う。


「……ありがとうございます」


 おばあちゃんが、ふっと目を細める。


「あの子も、色々大変だねぇ」


「大変?」


 思わず聞き返してしまう。


 けれど、おばあちゃんはそれ以上何も言わなかった。


「ま、若い子には若い子の事情があるのさ」


 そう言って、台所の方へ戻っていった。


 でも――


(きっと、フリールも)


 枕にもたれて、目を閉じる。


(何かを抱えてるんだろう)


(そうでもないと、ダンジョンなんて危険なところに、自分から行こうとはしない)


 ムーは、ベッドでぷるぷると小さく震えている。


(ふかふか、なのん……)


 その声を聞きながら、僕の意識は、ゆっくりと眠りに落ちていった。



 久しぶりに、ベッドでぐっすり眠った。


 夜中に一度も目が覚めなかったのは、いつ以来だろう。


 朝、鳥の声と共に目を覚ますと、窓の外には川の音と、街の朝のざわめきが広がっていた。


「よく寝れたかい?」


「はい、ぐっすりでした」


 階下に降りると、おばあちゃんが簡単な朝食を用意してくれていた。


 固めのパンと、あったかいスープ、それと少しのチーズ。


「しっかり食べてきな」


「はい」


 朝ごはんを食べると心が落ち着いた。



 食料の袋を背負い直し、宿のおばあちゃんに代金を預ける。


「確かに預かったよ」


 おばあちゃんが、袋を受け取りながら言う。


「また、来るといい」


「はい、また来ます」


「ばあちゃん元気でな」


 ゆっくりと頭を下げて、宿を出る。


 フリールの地図通りに、また裏道と脇道を抜けていく。


 来た時と同じように、人目は少なかった。


 ホルスさんが、小さく呟く。


「信用してもいいか、と思えたな」


「ですね」


 僕も、素直にそう思った。


 川の音が、だんだんと遠ざかっていく。


 背中の食料袋は少しの重さがある、でもそれは旅を無事に終えるための重さでもある。


 次に目指すは――


 川を渡る巨大な橋、ドーナ大橋。

読んでくださりありがとうございます。

賑やかキャラは好きです、元気があればなんでもできる、これ本当に真理だと思います。

次話も読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ