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星が瞬く夜に、願いを捧げます。  作者: 夜花みあな
第5章「夏休み編」
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【5章-3話】幻獣神祭の始まり

 歩いて街道まで行くと、アリアがある露店を指差して、興奮気味に話し掛ける。

「メリア!アクセサリーの露店があるから、見てみようよ!」

『あ、えっと…?』

返事を待たず、アリアはメリアの手を少々強引に引っ張って、目的の場所へ向かっていく。

露店には、多種多様のアクセサリーが並んでいた。

全部見ても、メリアにはどれもあまり惹かれなかった。

(アリアはどうなのかな…。沢山の露店から見つけるくらいだからなぁ…)

ふとアリアの方を見ると、そこには目を輝かせて店主に話しているアリアがいた。

「これって、確か貴重な種類だから高値で取引されることもあるっていう…、あの宝石!しかもペア!?」

店主はひたすら声に出すアリアに引きつつ、嬉しいのか、アリアに初めて言葉を返す。

「嬢ちゃん、目付きがいいねぇ。どうよ、買ってくかい?」

「お願いしても良いですか!?」

「あいよ。毎度あり!」

金貨1枚を渡すと、店主は何かを手に持ってアリアに手渡す。

「ありがと、おじさん!」

アリアはそう言って、大切そうに手渡されたものを持ってメリアに駆け寄る。

「お揃いのブレスレット。ちゃんとメリアに合うやつ買ってきたよ!」

そう言って手渡されたのは、チェーンで簡単に調節の出来る簡単に取り付けが出来るブレスレットだった。

そこに埋め込まれているのはその種類の中でも、極希少に取れるという、ベリトアクアマリン。

メリアの通常の目と同じ色だ。

沈みかけの夕日に当てて見ると、明るく良く光る。

(日に当てると綺麗…)

アリアの手にあるのは、同系のグアーリムグリーンベリル。

「どう?メリアの目の色と同じ色のを買ってきたんだけど…」

『うん…!お揃い、嬉しい!ありがとう、アリア』

「ふふっ、私にかかればどうってこと無いわよっ!何回選んだと思ってるの?!これはね―」

アリアは胸に手を当てて誇らしげに語り始める。

(出た、オタク口調…)

もう一度聞くのは御免だと思ったメリアは胸に手を当てて、口を挟む。

『別の露店っ、行きましょうっ?』

アリアは、メリアを見て驚くと、メリアの手を掴み、直ぐに言った。

「―よしっ、次行くわよ!」

『…うんっ!』

2人は次の露店に向かって、また歩き出した。


―同時刻、街道の路地裏。

そこで、土が少し付いている、薄汚れた服の少女と少年が向かい合って会話していた。

「チィ、銀貨使わないの?もう手伝わなくていいって言われちゃったけど…」

「どうしようか…。……院長が迎えに来るまでまだ時間あるし、露店回るか!」

「やった!」

そうして2人は手に銀貨を握って、明るい街道に向かった。


―「おいおい。聞いてねぇぞぉ」

路地裏で年老いた老人が呟く。

向かいには、フードを深く被った、複数人の魔術師らしき人達がいた。

老人が営んでいるのは、通常より大きめのカラットで商売している宝石店だった。

「早く金目のもん出せ」

「ひ、ひぃっ…!?」

どんどん詰められていると、何処からか詠唱をする声が聞こえた。

「―炎魔術、第56章、烈火の炎槍。―」

その瞬間、魔法陣が展開され、複数の槍が生成され、集団の頭部に射抜かれた。

一人一人がバタリバタリと倒れていく。

「ひぇっ…?!」

店主は腰を抜かして座り込むと、目の前に1人の少年が現れて店主に耳打ちをする。

「気絶させただけなので、ご心配なく。あとはこちらで処理しておくので、戻っていてください」

それだけ言うと、その少年はまた詠唱をした。

「―物体浮遊魔術―」

すると、少年は倒れた集団全員を浮かせ、反対の方に向かっていった。

「警備は暇じゃあ無いな」

小さく呟いて、少年はその場を去っていった。

※アクアマリンはありますが、ベリトアクアマリンは現実にありません。

※グリーンベリルはありますが、グアーリムグリーンベリルは現実にありません。

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