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星が瞬く夜に、願いを捧げます。  作者: 夜花みあな
第3章「アバント領での退治編」
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【3章-3話】討伐開始

 ――メリア達が竜討伐をしている時と同時刻、アリアの方のイヴァとレビ討伐チームは、山の中の森で話していた。

(うわぁ、みんな怖そう…)

アリアが沈黙を貫いていたところ、騎士団のイブが少し声を張って言う。

「イヴァは暴走したのもいるかもしれないから、気を付けるように。レビはそれぞれに合った戦い方をしてくれ」

イヴァ。それは精霊達の呼び名。

精霊達は、普段は自然で何事もなく、人間と共同している。

だが時々、何らかのきっかけで暴走してしまうことがある。

「もう始めちゃっていいですか?……もうとっくに囲まれてますよ」

リーアナが聞くと、徐々に強まっていた魔力探知が、一気にアリアでも分かるくらい反応しだした。

(久々の応用戦…。頑張るぞっ……!)

アリアは拳を作って気合いを入れた。


――一方、メリア達の竜討伐。

「―雷魔術、第61章、刹那の雷撃。―」

「―光魔術、第37章、光線の瞬き。―」

「―星魔術、第6章、大星落下。―」

直後、微細な雷撃と閃光が瞬く間に翼竜に落下し、惑星のような攻撃が竜の頭上に降り注ぐ。

5匹中3匹は倒せたが、残りの2匹がなかなか倒れない。

(普通、あんなに攻撃が速かったら即撃なんだけど……)

そんなことを考えてる間にも、竜は翼を広げて追いかける。

翼竜が飛んでいる時の辺りの風速は、地につくと、下手すれば人間が舞い上がるほどだ。

メリアは避けながら、飛び回る翼竜をじっくり観察する。

「何でなんですかね」

フェアンが呟く。

すると、オリバスが答えるように言う。

「こんな例、見たことないぞ?皆当たれば即死だったはず…」

(…じゃあやっぱり?)

メリアは少し黙り込んだが、しばらく経つとオリバスとフェアンに向けて言う。

『ちょっと、私に任せてください…!』

「ヴィア、ディットアビ、リサーズ、マ、リアズ、アンテ、ナンドウィア、ドゥリ、アンデス、トバミ、アリリア、チア」

いい終えた瞬間、翼竜が“何か”に挟まれる。

瞬時に翼竜は攻撃によって潰れ、血が飛び散る。

その後、メリアはまた詠唱をした。

「レミア、リ、アンリヴィン、スアボントピディ、アドートポア、リア、バティ、アセア、ポリセアン」

すると、浄化されたように、跡が全て消え去る。

(外国の魔術書に載ってた詠唱を言ってみただけだけど…)

『これで完了ですっ』

メリアがそう告げる。

すると、オリバスがメリアに近寄って問う。

「どこで覚えた?」

『外国の魔術書ですっ』

自信に満ちて言うと、オリバスが疲れたように言う。

「道理で…。…翻訳すると、分かるな?」

『えっ?』

メリアがポカンと立ち尽くしていると、フェアンが付け足して言う。

「〘魂を持ちし哀れな命、我が前から消滅せよ〙、〘命を無くした穢れた身、其方らの帰るべき道へ〙、リバン王国の開発合成魔術、節が全て破壊に使われる節しか無いな。

よく聞く、撃殺の詠唱。どっちも禁唱だな。この国では」

『は、いっ…。すみません……』

「まぁ、こっちの詠唱も、似たようなものじゃないですか。僕達が扱ってるのも、古代の語ですよ?」

フェアンがオリバスに言うと、横に首を振りながらオリバスは言った。

「そういう問題じゃないんだけどな?危ないから法で禁止されてんだぞ?しかも3つのうち禁止されている2つ双方、使うだなんてな…」

オリバスは自身の髪をくしゃくしゃとすると、小さく溜息をついた。

(だって、〘全てを倒せる〙って…魔術書に…)

メリアは困らせたことに酷く反省した。


――メリアが禁唱を使った時と同時刻。

「嫌ぁぁぁ」

アリアの叫び声が山中に響いていた。

「高等部魔術師様、頑張れー」

エブが背中を押して言う。

「だって聞いてないもん!?こんないるなんて!?」

「そう言ってる暇あったら攻撃仕掛けて」

リーアナが冷たく言うと、溜息をして、不満げにアリアは詠唱をした。

「―闇魔術、第101章、無。―」

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