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星が瞬く夜に、願いを捧げます。  作者: 夜花みあな
第3章「アバント領での退治編」
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【3章-2話】作戦会議

 「昨日も話したと思うが、第14属性最高魔術師様と騎士団様達も共に行動する。協力出来るところは個々でしてもらった方がいい。…では紹介をする」

ロヴィリアが一歩後ろに下がる。

すると、5人順番に、ローブを被った人達が空中から降りてくる。

メリア達の制服のローブとはまた違って、装飾や色が違なったローブだった。

全体的に黒く、裾の辺りにはレースのような模様が小さく施されていて、落ち着いて見える。

(流石は第14属性最高魔術師様達…)

メリアが見つめていると、レジリアがメリアの肩を軽く叩いた。

『どうしたの?』

「……この中に僕の父上がい、いるわけないよね?」

いつものメリアの様に、レジリアは震えながら聞く。

レジリアがメリアの肩を強く持つと、瞬時にアリアが手を剥ぎ取ってレジリアを睨む。

「メリアに気軽に触んないで。あと残念だけどいるわよ?あんたのち・ち・う・え・さ・ま・が」

アリアは手を取ったまま、そう告げる。

「メリア、守ってぇ」

レジリアがこちらに手を伸ばしてるのを見て、メリアは苦笑いで手を引いた。物理的に。

「ファスリード、ラクアレーン、エンヴィーン。黙れ」

ロヴィリアに叫ばれるでもなく、怒られるでもなく、静かに注意された3人は、黙って下を向いた。

特にメリアは盛大に跳ねたので注目の的になった。

最高魔術師の中の1人が話す。

「私が月属性魔術師のリース・ヘベリアント。隣が水属性魔術師のルイナーレ・セイラン、続いて地属性魔術師のラディルド・エンヴィーン、雷属性魔術師のオリバス・レンディット」

「最高…。あ、メリア。あの煌びやかな方がルイナーレ様?」

『そう、です…』

(気まずい…)

メリアは入学式の夜、ルイナーレを容赦なく飛ばしたのだ。

その顔は逃げたくて逃げたくてしょうがないように感じる。

メリアは答えてから縮こまって身体を丸める。

最高魔術師達の紹介が終わると、騎士団の者が3人ほど立って話し出す。

「俺達は騎士団だ。俺がビーラス・バント、次にエブ・オース、レミアン・ロービエン」

(名前がごちゃごちゃするぅ…)

メリアはふらついてアリアの身体にぶつかる。

「ちょっと、メリア大丈夫……?休む?」

アリアが小さめの声で聞く。

『大丈夫…。それより話聞こう…?』

その後、説明は終わり、ロヴィリアが指示を出す。

「どんな奴も問答無用で討伐すること。では開始っ!」


「メリアぁ、どこから行く?」

アリアが地図を見ながらメリアに聞く。

メリア達が担当するのは東側の山々で、グループで分けられている。

ちなみにメリアのグループはメリア、アリア、フェアン、オリバス、エブ、リバーズリー団のリーアナだ。

(皆が行ってないところの方がいいかも…。一応連絡手段は教えてもらったから、誰かに相談する?)

広大な山々を見渡して考える。

そこからしばらく経つと、オリバスが呟く。

「下から行くと街の方向に逃げる可能性があるから、上から気配を消して、魔力探知でもしてみようか?」

『はい、そうですね…?』

メリアが返事すると、皆も首を振って頷いた。


――それからしばらく、メリア達は魔力探知を使って山の上方から探していた。

あまりにも反応しないので、オリバスの指示で徐々に近づく。

1番近づいていたオリバスは何かを発見すると、小さく言った。

「地竜1と水竜3、翼竜が5いる。その周りにイヴァとレビが何匹かいる。静かに、一切音を立てないで」

イヴァとレビとは、それぞれ精霊達、その他の魔族という意味だ。

他にもエルヴァは〜エルヴァ、と特定の魔族に付き、アードは人間という意味だ。

「手分けした方が良さそうですかね?」

「そうだね。俺が決めちゃうから、その通りに動いて」

オリバスがそう言って、しばらく一人一人を見つめる。

オリバスが軽く頷くと、一人一人名前を挙げた。

「メリア、フェアン、俺は竜。アリア、エブ、リーアナはイヴァとレビ討伐。分かったな?」

(アリア……)

ふとアリアを見ると、アリアはいつもと変わらず覚悟を決めたような表情で話を聞いていた。

メリアは安心したように小さく溜息をついてオリバスを見る。

オリバスは目を光らせて手招きをする。

「じゃあ、2人とも、着いてきてくれ」


「この辺に竜がいるはず。翼竜は群れて行動するから仕留めやすい。君たちは高等部らしいから…問題と言った方がいいか。地竜と水竜の特徴は?」

こんなときに問題を出すなんて、と内心思っていたが、フェアンが素早く答える。

「地竜は地震の元とされるくらい脚の力が強く、水竜は水場を生息地とし、特に目立った特徴は無い」

メリアはその後に不安げに聞く。

『……だから地竜は緩衝結界を張って素早く撃ち、水竜は雷を撃つと弱体化する……?』

「そう、だから一旦結界で竜を囲んで、被害を最小限に抑える。メリア、お願いしてもいいか?」

『はいっ』

そう答えたメリアは、直ぐに魔力探知で竜の場所を把握。

杖を取り出すと、その場所に杖を向けて詠唱をした。

「―範囲670。三重結界。防御、重固、緩衝結界、第11式、展開。―」

途端、一瞬のうちにドーム型の結界が張られた。

範囲が広かったので、魔力を半分ほどを一気に形作って展開する。

(何で私にしたんだろ…)

そんな疑問が頭に浮かんだが、目の前の状況に考えるのをやめた。

メリアが杖を戻すと、オリバスとフェアンがメリアを驚きの表情で見る。

だが直ぐに戻し、翼竜を指差してオリバスが言う。

「まず翼竜から行こう」

そう言って翼竜に向かって攻撃を仕掛けた。

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