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星が瞬く夜に、願いを捧げます。  作者: 夜花みあな
第2章「学園生活編」
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【2章-1話】2回目の登校

 朝食を済ませたメリアとアリアは、それぞれの部屋に戻る途中の廊下で話していた。

「もーう、結局何も話せないまま今日になっちゃったじゃーん」

アリアが仏頂面で不満そうに言う。

『…すっ、すみません…』

すると、横からフッと風が吹いたかと思うと、メリアが向いた時には、ラリアードが真顔でアリアと反対の、メリアの横に立っていた。無言の圧が凄い。

(契約宝石使わなくても出てくるんだ…。えっと、これって言っちゃいけないやつなのかな…?)

メリアは、顔色を変えないように必死に目を逸らす。

アリアは気付いていない様子で、こちらを向く。

すると、ラリアードが無表情ながら言った。

「メリア様を注意なさっておられますが、何様のつもりなのでしょうか」

(あっ、護衛してくれるんだ)

「ひえっ」

ラリアードは徐々にアリアの方に詰め寄る。

アリアは顔を青ざめながらラリアードに向けて全力でお辞儀をする。

「…す、すみません」

「他には?」

それでもラリアードは許す気配は無い。

「タメ口とは、度胸がいいのですね」

『ラリアード…。大丈夫だから…』

「…メリア様のお友達だとしても、許しはしないですから」

そう言うと風の如く、ラリアードは消えていった。

「意外とあの人、メリア以外の人には愛想悪い人なんだね…。びっくりした…。メリア、よく契約したね?」

そうメリアに向かって言うと、後ろから何者かに頭を叩かれた。

ラリアードだった。

ラリアードは、ご自慢の星属性魔法でアリアに向けて次々と攻撃を放った。

後から聞いた話だと、その時、廊下には「えっ?!ここで?!流石にヤバいって!?聞こえてる?!」と連呼する叫び声と、「だ・れ・が・あ・い・そ・わ・る・い・ん・で・しょ・う・か?」と圧の凄い声が静かに聞こえたという。


『ご、ご愁傷様です…』

メリアはアリアの方を見る。

服の端、髪、そこら中に焦げ跡がある。

幸い、大きな怪我は無かったようだ。

軽く泣きつつ、アリアは言う。

「何で思ったこと言っただけでこんな言われようなんだ…。酷い…」

『ちょっと酷い気がしますよね…』

メリアは苦笑する。

すると、時計の鐘の音が聞こえ始める。

(これって…、急がないといけない…?)

メリアはアリアを急いで起こし、それぞれの部屋でローブを着て、準備を済ませる。

そして直ぐさまアリアと寮を出て、学園の校舎を目指した。


靴箱に靴を仕舞うと、アリアを引っ張り、メリアが先導で歩き始める。

初めてから2回目の登校だが、難しすぎる構造故、迷子になりかけた。

館の方へ歩いていくが、絶対に違うとアリアが気付き、元の通路に戻る。

次は職員室に堂々と入り、注意をされた。

「えっ?」

と驚いた様子だったのはどうしてだろうか。

だが奇跡的に、職員が案内してくれることになったので、今度こそ教室に入ることが出来た。

メリアとアリアは早歩きで席に向かう。

(間に合えっ…!)

メリアは思わず手を伸ばす。

「―空間操作魔術っ!、第1章っ、瞬移動っ―!」

すると、瞬きする間にメリアは席に着く。

それを見たアリア含むクラスメイト達は、驚きの目でメリアを見る。―1人の生徒を除いて。


「これからホームルームを始めます」

担任のエウィル・ランディが言う。

すると、次々に魔術書、魔紙で作られたノート、問題集、その他の国語や算術、外国語、帝国語等の教材、ノートが配られる。

全て配られる前に、メリアの目はしっかりと回っていた。

メリアは魔術が大好きっ!という訳では無いが、知識が皆無な国語や算術に比べたら1番は魔術の方がまだましだ。

全ての教材が配布し終わると、エウィルは説明を始める。

「これらは全てこの学園で学びます。学ぶのは魔術だけでは無いので、しっかり文武両道するように。当たり前ですが、成績も付きますので」

周りはザワザワと声を立てる。

それも気にせず、エウィルは小声で音声調整魔術の詠唱をすると、軽く咳払いをして言った。

「今から学園生活の詳細をお伝えします」


説明が終わり、メリアとアリアはメリアの席の机で話していた。

相変わらず、メリアは人が近くにいるのが慣れていないのか、手が震えている。

「これからの授業、案外大変そうだったね。聞き捨てならないこともあったし。まさか実践魔術試験が直ぐあるなんて」

アリアは声を抑えて言う。

簡単にまとめれば、毎日8限授業であり、毎日1限は基礎実践、実践、仮戦闘のどれかはあるらしく、そのクラス分けをするために、実践魔術試験があるらしい。

それが今日の午後だ。

「クラス分け…。メリアは魔術どれぐらい出来るの?」

『多分中等部程度の基本位だと…』

「え?!そうなの…?新しい魔術作ったのに?!」

『それは結界魔術と水魔術、光魔術の応用だから…術式を組み込んだら発動は出来るけど…』

「…メリアって、凄いね」

寂しそうに言うと、メリアはそんな言葉を吹き飛ばすように言った。

『…お、教えてあげますっ』

「メリアぁ〜。ついでに結界書法魔術の術式教えてくれないかな私も使ってみたいしこんなの作ってみたいなって思ってたんだよ…」

早口になるアリアを見て、メリアは苦笑いをした。

(そんな難しいことだったんだ…)

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