泡沫の箱庭 序章
ああ、今日も───
間違いがやってくる───
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時間はお昼に差し掛かろうとする頃〝ぼく〟は教室で授業を受けていた。
相変わらずつまらない先生の話、クラスの人たちも仕方なく席に座っているという感じだ。
窓際の一番後ろの席
〝ぼく〟はこの席が大嫌いだ。
窓からは海が見える、眺めていると
『ザザッ...ピンポンパンポン.........10秒後に波、高度50mが到達します、流されない様にして下さい、ピンポンパンポン......』
この放送の10秒後、教室は海水で満たされた。
しかし、だれも慌てないしだれも席を立とうともしない、先生でさえも板書をする事をやめない。
それどころか平然とあくびをしノートに書く手を止めない。
そう【何も起こってないかの様に平然と授業をしているのである】
30秒後、海水で満たされた教室から海水か引いて行った。
海水でベトベトになった教室。
何事も無かったかの様に鐘が鳴り、各自お昼を取る。
「今日の波神タイミングじゃね?」
「思った!まじ担任の文字流されまくってたよねw」
平然とこんな会話をしている。
そう......
〝ぼく〟たちは波が普通だと思っている───