海
7日目
今日は朝から作業に取り組んでいた。
作業と行っても仕事をしていただけなんだけど、長期に渡る作業の最終日だった。
うまく説明はできないけれど、長いこと同じ作業をするっていうのは仕事として定着していることならいいけれど、
新しいことをしてやっと定着し始めた頃に終わりが来るともう少ししたかったと感じてしまう。
作業を終わらせて携帯を見ると母からラインが来ていた。
そうだ、明日は旅行に行く話だった、待ち合わせの時間と場所の連絡が来ていて、
何も準備してなくて、焦って、さっきやっと終わったところだった。
私は前もって何かのため、特に旅行の準備とかできないタイプで前日、やばい時は当日の朝起きてあたふたなんてしょっちゅうある。
旅行に行くことはわかりきっているのにどうしてこんな余裕のない出発になるんだろうっていつも思うけれど、
割と忘れ物も少ないし、あっても大体現地で調達できるものだからこのまま人生やり過ごすなって思った。
そもそも旅行があまり好きじゃない。
外の空気を吸うことは好きだし、自然に触れることも好きだけど、それまでの過程がどうしても面倒と感じてしまうことがあって自分で計画して行こうとはならない。
宿泊するところだったり、当日のプランとか大体、というか100%誰かに企画してもらって自分はそれに乗っかるだけ。
それでも十分に楽しめるし、そういう企画するの好きな人がいるから任せてあげたほうがいいとか思ってる。
でも、このまえ、といっても半年以上前だけど、唐突に海をみに行きたくて友人に海に連れてって頼んだことがある。
実家に住んでいた頃は家から15ふんくらいのところに海があったから、悩んだ時とか息苦しくなったりした時、とにかくいろんな時に海に行って音楽を流して夜な夜な大声で歌っていた。
多分、昔は毎日感じていた海風の感触がたまらなく欲しくなったんだと思う。
午前から集合して車で地方の海まで連れてってくれて、でもこういうご時世なわけで浜辺にまでいけなかったけれど
心の穴みたいなものが少し覆われたような気がして人生が報われたことを覚えている。
私の将来の夢は海に近いところの家に住んでひっそりと死ぬこと。
ネガティヴな意味じゃないし、結構現実的な夢だと思ってる。
その為に人生計画とかもなんとなくだけど決めていて目標達成の為に頑張ろうなんて考えていたけれど、
どうやら一週間前の私はそれを捨てることにしたらしい。
どうせ死ぬならと今ふと思ったのは海に身を投げてみるのはどうなんだろうとか考えた。
部屋で腐った状態で見つけられたり、車に轢かれたりとかしたらみている人はかなり気分を害してしまいそう。
でも、もし海で死んだら海底に沈んで誰にもみられることなく骨になるし、仮に誰かに見つけられたとしても
「人が溺れてる!」って反射的に思うだけで、臭い、きもい、とはなりにくいんじゃないかなと思った。
でも最大の難点が、私は海中が嫌いなこと。
おかしいよね笑 海は好きなのに海中は苦手って。
いわゆる、ビーチにいたら海に飛び込まないで砂浜でお城を作る系なんで、みたり感じたりエモーショナルな意味で
海は本当に好きなんだけど、フィジカルで楽しもうという気はないということ。
まぁでも、死に場所を選べるんだし、勝手に死んで迷惑かけるんだからつべこべ言わずに身を投げろって話だから
このプランはちょっと考えておこうかな。
明日の旅行でまた何か変化があるといいけれど、そんな期待はしないで母との最後の旅行を楽しもうかな。
今日はここまで。
旅行の日記はまた後日にしようかな。