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3ヶ月後に自殺する話  作者: hal
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6日目


休日だったので丸一日、眠れるだけ寝てみた。

起床したのは6時それから家事やらなんやらして13時にベッドに入り目を閉じた。

夜中とかに起きるんだろうなと思いながら寝たけれど起きたのは19時だった。


寝たい時にたくさん寝れないのに、いざたくさん寝れる日が来たらたくさん眠れないのはなんでだろう。

あと、なぜか、体が余計疲れた気がする。

食事の問題なんだろうな、振り返るとここ数日まともな食事をしてない。

お金がなくて困ってるほど貧困ではないけれど、一度もやしと豆腐生活をやってみたくてここ最近はほぼもやし料理で生活していた。

食べることが嫌いでもないし、むしろ興味があるくらいなんだけど、自炊生活をここ三年して疲れたせいかもやし一つで出たり炒めたりして適当な生活になっていた。


そう考えると母親ってほんとすごいなって思う。

私の母は仕事もしつつ夜はほぼ毎日献立を考えて料理していた。

私が大学に行くと同じ時期に両親が離婚して家族バラバラになってから、母も疲れて毎日自炊するのはやめたらしいけれど、だとしてもここ二十数年はずっと料理をしていたって考えると私には絶対できないなって感じた。


そもそも、子供が欲しいとも思ってないし家族も欲しいってあんまり考えてない親不孝な私だからっていうのもあるけれど子供ができて放置するような親にもなりたくないし、責任も今は持ちたくないし、、、。


性欲も食欲も欠如してるような私なら睡眠欲はかなりあるんだろうと思って今日試したけど睡眠欲もそれほどないらしい。

つまりバランスよく欲求が欠如しているのかな。

そんな話をこの前も友人に話したような記憶がある、「死んでるようなもんじゃん」って言われてたなぁ笑


そうそう、前にも書いた気がするけれど、昨日から1日一つ何かを捨てようかなと思って。

昨日は承認欲求かな?今日は何を捨てよう。

捨てるもんなんていっぱいあるけれど大事なのは順番。

ここで怠惰な心を捨てたとてまたいつか拾ってくるから無理に無謀なものを捨てるよりかは、徐々に人間らしさを失うような感じで捨てるのが大事。

そう考えると今日は自尊心かな。うん、そうしよう。

別に仕事や趣味にプライドがあるわけでもないし、人間に頭を下げることは嫌ではない。だって謝って穏便に済むならそれよりいいことないと思うし。


よし、今日から自尊心を捨てる。

あともう少ししたらいつもは寝るけれど今日は昼間に寝たから散歩でも行こうかな。

夜の散歩は好きでほぼ毎日スマホも財布も置いて少しの小銭と動きやすい格好で出かける。

ランニングロードのある大きな公園が最寄り駅から30分くらいのとこにあって、夜は全く人もいない。

その公園の電車の音が聞こえないくらいのところに大きな木が一本、足元にはベンチがあって、視力のない眼で都会の空を眺めると、周りの建物も人も道もないせいか地方の静かな街にいるような気がして気持ちがいい。


冬はあまり好きじゃないから道中で心折れて行くの諦めてしまうけれど、今日は少し暖かいし天気もいい。

時間を忘れてあの場所へ行こう。

誰も知らない私だけの時間をくれる。


今日はここまで

明日のことは忘れよう。

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