表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3ヶ月後に自殺する話  作者: hal
4/47

4日目


今日が何日目なのか忘れるくらい、日記を書くことを忘れていた。

三日坊主ってあるもので、人は三週間以上同じことをしないと無意識に習慣になることはないらしい。

なんかの理論か定理みたいに書かれていたけれど覚えていない。

新しいことを始めようとすると長続きしないのは人柄とか、性格とかも多少は関係あるだろうけれど、

今あることを続けてしまうのが人間らしくなかなか手を出せないんだとか。


それを知っているせいなのか、今日は新しいことを色々してみた。

ラヂオを聞いた、馬鹿みたいに高い曲を歌ってみた、筋トレをした。

どれがどのくらい続くのかは知らないけれど覚えているうちはやっていこうかな。


私はずっとなんとなく生きて、親からの何不自由ない生活の保証の下で高校もそれなりにこなして、

部活は全国大会に行ったこともあった。

周りより少し歌がうまかっただけで音大に入った。

人柄的にも人間関係には恵まれていたし、何も不満がなかった、自由だった。

それが不自由だった。


不自由な世界にいるほど、自由な世界に憧れるし、自由すぎると退屈になってしまう。

皮肉だと思う、世界には貧困で一日1日を生きることに必死な人もいるのに、自由な生活がつまらないから自分を殺すなんて命を冒涜してるって。


でも、知らない世界の知らない人間の命と私の命を天秤にかけることができるのは他者の人間なだけで、誰だって自分が正しいと思えばそれで動かせるのが自分の人生だ、軽率に他者の命を天秤にかける人間こそ命について軽視してると思った。


今日は東日本大震災のあった日だった。

震災だったなと思った時改めて自分の命について考えたけれど、他者の死を知って強く生きなきゃなんて使命感はやはり湧かなかった。

ただ、今一度自分の命について深く考えれる良い日でした。


今日はここまで。

明日の私は晴れますでしょうか

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ