表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3ヶ月後に自殺する話  作者: hal
14/47

21日目


思い出は足枷だ。変われない私には思い出ばかりの人生だ。

思い出は悪いものじゃないけれど、いいものでもない。

今の私を私とするためのものだ。

だから私は貴方の思い出になりたい、貴方に足枷として縛り付けるような人間でありたい。


友も親も好いてる君にも、私でいっぱいになるくらいの思い出になりたいんだ。

私に心の穴は絶望でなく貴方の人生が狂う瞬間を見たいという欲望だ。

私みたいに穴が空いてる君を見たいんだ、私だけ狂ってるなんておかしいんだ。


一緒にいこうよ 狂っちゃおうよ 私を変な目でみないでよ 私はまともだよ?


平然と立って 息をして 笑って 恋をして 眠って 死んで それで?

君は平凡じゃないよ 隠してるだけ

その姿が正しいと勘違いして あいつらと同じように振る舞ってるだけ

変わろうよ 僕らで


平気に歌って 息切らして 嗤って ふらついて 歩いて 死んで それで?

僕は天才じゃないよ 晒してるだけ

この姿を正しいと思い込んで 嫌われるように振る舞ってるだけ

変われないよ 1人じゃ


愛がどうこうなんてわからないからさ

哀を知ろうとして若さに憂う日々


掃除をしようとしても捨てられないものばかり

これはいわゆる整頓で捨てないものに正当な理由をつける思い出漁り


同じ景色と感じる世界も全部違うのに

映画のワンシーンを繰り返してるようだ


ありきたりなイメージと取り込んだばかりの新鮮な言葉で作っても

劣化品しかできないのはなんでだろう。

言葉なんて同じなのにね


もし あいつの書いた詩が飛ぶように人気になっていたらどうなんだろう

あいつの書いた詩が誰かのパクリだったらどうだろう

結局どれもこれも同じなんだ

複製したものでも心が動くならそいつの心も本心じゃ無いだろうな

そんなこと言ったらみんなそうなのか


あ〜あ

面白くもなんにもないのに


嗚呼

私じゃ何もできないや



今日は頭に浮かんだ言葉を羅列してみた

つまらないなぁ私

私の脳は生きている割に語彙力と感性が無いらしい


でも、思い出は足枷ってのはしっくりきたかも。

私の人生、もっというと生活は思い出だらけだ、捨てられないものばかり。

幼い頃からある人形、メガネ、時計、衣服、ゲーム、ギター

何かしら理由をつけて残しておいてしまう癖がある。

ゴミ捨てしようって思っても、いつも収まりのいいところにしまうだけで、何も捨てられない。

しまえどしまえど時間が経つと、彼らはのそのそと部屋から顔を出して存在アピールをしてくる。

いっそ、家ごと燃えた方が何もかもなくなってスッキリするかもなんてね。

思い出に縋りたい私の想いを誰かにも味わって欲しくて

いつもきっと、誰かに私を思い出にして欲しくて生きているのかもしれない。

私の心の穴は絶望や恐怖によるトラウマではなく、誰かに愛して欲しいとか承認欲求でもなく、

私と同じように苦しんだりする姿の人間を見てみたいという気持ちなのかもしれない。


だから埋まるはずもなく、埋まってはならないと思ってる。

自分の苦しみなんて他人に分ける必要なんてないから、背負うのは自分しかいないから。


今日はここまで

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ