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3ヶ月後に自殺する話  作者: hal
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17日目


また期間が空いてしまった。

日記というものは基本毎日の記録を書かなければだめなのに忙しいくなると忘れてしまったり、手をつける前に日を越したり、或いは諦めてしまう。


何も記録していないこの数日間でもいろんな出来事があった。

後輩の演奏会、友人との夜通しのカラオケとにかく外出の多く自宅でゆっくりとする時間がなかった。

まずは、演奏会について話をしよう。

私が昔通っていた高校の後輩の演奏会がこの前あったのだが、現役時代に直接関わっていない後輩たちの演奏会だった、知らない名前、顔だらけ。けど制服は同じ。

なんとなく違和感があった、知っている人間が少なからずいたはずの部活にもう私の知っている、私のことを知っている人は居ないんだなって、時間の流れを感じた。


一緒に聞きにきていた友人らは彼らの演奏をきいて涙を流していた。

懐かしい曲、舞台、風景にきっと感動していたのだろう。

ここ最近はこのご時世ってのもあって部活動は制限がされているらしい、だからか彼らの音楽も時間をかけれていない分、

迫力や重さは私の現役の頃と比べたら物寂しい音楽にはなってしまっている。

演奏を聴くまではお手並み拝見という感じの佇まいで胸を躍らせていた友人らも、辛かった楽しかった思い出に胸を打たれて、技術云々では無くなったのだと思う。


確かに私も歌ったことのある曲をきくと思い出が脳裏に浮かぶし、懐かしいなと感じる。

けれど、涙は出なかった、泣けなかった。

いい演奏だけど、やはり、私の胸の穴を埋めるような音楽ではなかった。


むしろ私の心、というか孤独感を埋めてくれたのはその後の友人とのカラオケだった。

月に1回位のペースであう彼らとは、カラオケにもよくいくのだが、みんなといるとこの時間がいつまでも続けばいいのにって何度も何度も思う。

私は人間が苦手だけど、あの3人だけは本当に心の底から好きなんだなって思える。

私って優柔不断なんだな笑

死んだらもう逢えないって考えると胸が痛くて泣きたくなる。

あぁあ、色々捨ててきたはずなのに、覚悟したはずなのに一瞬で揺らいでしまうんだね。


思い出話は明日にしよう。

今日はだめみたい、胸が苦しいよ。

もう少し生きていたいな。


今日はここまで。

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