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男達
「あなたにはちゃんと居場所が用意されてますので、ご安心ください。」
「それでは。」
蛇頭はそういうと、シュルルと舌を出しながら部屋を出ていった。
いやー無理無理無理。ここどこよ?第一。
その時だった。
男――人間が数名、部屋の中にドカドカと入ってきたのだ。皆手には変な形の槍やら……ポンプ?
1人が私の背後に回ると、サッと顔に黒い袋を被せた。そして、黒い袋の隙間から、あのポンプを差し込み――煙を袋内に蔓延させた。
「う、う……」
わたしの意識は、そこで途絶えることとなる。