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剣とホウキは紙一重  作者: 真琴penguin
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不法入界者

初めまして。真琴penguinです。

初めてのこちらのサイトでの小説です。引越し祝い的な?(サイトの)

この話は、別のサイトで原作を書いており、そのアレンジ&再編集ものとなっております。原作がどんなものか気になっている方は、気軽に聞いてください。


まだまだ分からないこと多いですが、

どうかよろしくお願いします。

「目覚めたら、喋るうさぎがいたんです。」


「ほうほう、それで?」


私は一体、ここで何をしているんだろうか。

自分でも意外に淡々と質問の応答をしている。


「うさぎって喋らないじゃないですか。だから、すごい驚いたんです。」


「なるほど、だから真夜中にも関わらず、あのような叫び声を挙げたと。」


「はい。ですが、最初にインパクトのある出来事と出会ったので、今はもう慣れました。刑事さんの顔が蛇だろうとこうして平然と話していられるわけです。」



そうなのだ。今、私と話しているのは刑事さんで、蛇なのだ。しかも、等身大の。

全くもって狂ってる。いや、向こうにすれば私が狂ってるんだろうけど。


__私は2065年にイギリスで生まれた。私の生まれた“世界”は、産業革命が起こったすぐあとであった。第二の産業革命を起こしたイギリスは、数年で“世界の工場”の名を戻し、技術を急速に伸ばしていった。

第一の産業革命で出来た蒸気機関車は、形はそのままというものの燃料が鉄などに変わった。家で使うものは、大体がそういった鉄類なのでいらなくなった道具で機関車を動かすことができるようになった。



蛇が突然メモ用紙にすべらせていた鉛筆を止めた。


「はい、事件の真相ありがとうございます。」


「あ、いえいえ。ところで、私はいつ帰れるんですか?」


「帰れせん。」


「え?今なんて?」


「ですから、あなたは帰れません。不本意だとしても、これは不法入界になるので、罪です。」ちょっと待て。どういう事だ。

不法入界?帰れない?別に私が来たくてここにいる訳じゃないんだし。そんなのって理不尽だ!


「待ってください。私はこの世界に来たばかりで、この世界の事はまだ何も知りません。」


そう、蛇人間とかおしゃべり兎とか以外は。


「えぇ、それはこちらも分かっております。あなたのような不法入界者はあなた1人では無いわけで……。つまりは、こちらもそれなりの対応をさしていただきます、ということです。実の所、まだ元の世界に帰る方法が見つかってないんです。なので、帰り道が見つかるまでは、この世界の“法”で裁かさせていただきます。」


「はぁ……。」



間の抜けた返事を返し、現実を突き放した。


もう無理。わけわかんない。誰か助けてー!!


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