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◆いきなりの結婚? 貧乏な神様と捕食対象な俺の巻◆

こんばんわ、楽しんでいただけましたら嬉しいです。


 夢を見ていた……かりそめの夢のようにどこかあたたかくて懐かしい。

 何故か寂しく、儚げなだ。

 そんな俺が意識を取り戻したのは夕刻を過ぎたころらしい――らしいとは正直な所、今の俺の憐憫な現状からすれば時間なんて大した事柄ではなく……そんな現実どっかいってしまえぇぇぇぇ! などと追い詰められた受験生のように心の中心で叫びたくなるからだ。


 ガサガサ


 ぷにぷにした俺の頬にパサパサした感触。

 頬をぼろ布か雑巾で丁寧に拭かれた感触が伝わってくる。

 とても不快な感触だった。

 こんな小生意気なことをいえる立場ではないのだが生きていることに感謝しなければいけない。


 しかし、ザラザラと痛い。

 俺はまぶたを開けた。


 俺が意識を取り戻した事に気がつき、にぱぁと微笑む貧乏少女。

献身的に看病? をしている先ほどの貧乏少女の手にはボロ切れのさらに切れっ端が握られている。

 あれは屋根なのだろうか。

 真上にはたるんだ青いビニールシート(ところどころ破けている)が低い天上に覆いかぶさっている。


 俺はまわりの様子を確認してみる。

 仰向けに転がっている俺の背中の下はクッション代わりだろうか僅かに藁が引かれている。

 背中がゴツゴツ痛いと思ったらさいの河原を彷彿させるような大きめの石がゴロゴロ地面に転がっている……もしや土床?


 全くプライベートもまもれそうもない沢山穴が開いたベニヤ板の壁と青竹。

 文明の利器は存在していない……電気もなく、薄暗い空間。


「やっと目覚めましたね、わしに生きろとかいいながら、いきなり、死のうとするのですから、ビックリして死ぬのは明日にしました」


 血色の悪い唇からでは想像も出来ない小鳥のさえずりのような、とても、愛らしい声だ。

 煤汚れた貧乏少女。

 少し口をとがらせながら、呑み口が完全に欠けている昭和初期の寿司屋さんに出てきそうな、薄緑の厚手の湯のみに錆びついている骨董価値のなさそうなやかんのくちから、何やら色がついた水をいれて俺に渡した。


 俺は思わず凝視した。

 視線を湯のみに移す。

 もしや、ドッキリでは……などと淡い期待を添えてチラリと貧乏少女を見るが……真顔だ、どうもドッキリではなさそうだ。


 湯呑を受け取ったはいいが……口に入れる勇気がない。

 結婚式の訳の分らぬ引き出物ぐらい対処に困ってしまう。

 喉が渇いているが食中毒はいやだ。

 色合いからして細菌性っぽい。

 少し小首をかしげて『どうしたの?』と言わんばかりに光彩を放つ貧乏少女の笑み。


 こら飲め、それ飲め、沢山飲め……みたいな貧乏少女の親切心(独善的)いっぱいの視線がレーザー光線なみに突き刺さる。


 しかし、俺は口に運ぶ事を躊躇する。

 それは究極の選択なのだ。

 いや、とても……とても咽は乾いているんだ。


 サハラ砂漠で脱水症状をおこすぐらい、咽がカラカラだ。

 俺の身体も水分くれぇぇぇと選挙で言う過半数を占めた意見が細胞達より嘆願&懇願されているのはわかる。


 し、しかし、この、コケが浮かんでいるドブ水のような色の謎の液体……ボウフラが泳いでいるということは毒ではないのだが(ボウフラが浮いている事が問題かも……)、細菌兵器の可能性も。

 命の為には飲まなきゃいけない、いやいや、それでは人としての尊厳がぁぁぁ。


 葛藤する俺に貧乏少女は愛らしく小首をかしげる。

 そして何かを思案する貧乏少女はハッ! と閃いたように柔らかな微笑みを浮かべる。

 そしてしなやかに両手を胸元で合わせた。


「ほほーっ、慎みがぶかいのぉ――遠慮などいらんぞ。さぁ、わしの夕飯を分けてあげているのだから遠慮しないでよいぞ☆キラリン☆」


 ゆ、ゆ、夕飯ってなにぃぃぃ?

 びっくり仰天だ。この化学兵器の謎の液体下水Xの様な飲み物の事だろうか。

 うううぅぅぅ、神様、可愛祖すぎるよ……この子、可愛そうすぎる。

 あれっ……何だろう……貧乏少女はマジマジと呼ばれたようにこちらを直視している。


「あ、あり……ありがとう……今は食欲がないから」


「ダイエット中なのか? 案ずるでない、低カロリー低タンパクの栄養がゼロじゃ……ううっ、ひもじいのぉ~」


「あはは……低カロリーですか……お、お気持ちだけ受け取っておきます」


 丁重に平身低頭にお断りする。

 俺は人としての尊厳を守るためにもお断りする。

 まだ、少し頭が痛い……体力が低下している身体で土砂降りのなかをひたすら歩いたのだ。頭からびしょ濡れだった俺、風邪でもひいたかな……などと思った途端、「案ずるな、汝の身体は隅から隅までちゃんと拭いておいたぞい」と声が弾んだ。


 しかし声とは裏腹に貧乏少女は心配そうに俺の顔を覗き込む。

 しかしすぐに安心したように栗色の瞳をキラキラさせて、ぺろっと舌を出した。

 その仕草はとても可愛い。

 とどめに、にぱぁ~と満面の笑みを浮かべる。

 この子には警戒心と言うものはないのか……俺は多少腑に落ちない。

 いや、しっくりこない。


 おそらく、涙ぐましいほど可哀想な貧乏少女は俺を信頼してくれているのだ。

 遭逢したばかりの俺に心を寄せてくれたみたいだ。

 しかし、もし俺が変態おやじで鬼畜趣味ならばこの貧乏少女は物理的どころか精神的にも悲劇に見舞われていたはずだ。

 そんな俺の心も知らずに再び、得体の知れない飲み物を進めてくる貧乏少女。


 そんなに俺に飲んで欲しいのか……。

 出来るだけ傷つかないように、某ファーストフードばりの〇円にこやかスマイルで慎んでお断りした(人としての俺の尊厳は再び守られた)


 小屋らしき空間……見れば見るほど……時代錯誤というか……う~ん……。

 破壊的に惨憺たる結果になったお手製のテントを連想してほしい。

 天上に穴が複数開いたビニールシート(景観抜群でお星様がしっかり見えそうです)にべニヤ板や青竹を不器用に地面に突き刺して重ね合わせただけの壁(隙間空き放題の覗きたい放題です)。

 

 八畳程度の広さには家具らしい家具はない……綿が飛び出てボロボロになった黒ずんだ下布団が隅に一枚と小さく虫食いのある木箱が一つ。

 

 空間の中央には大き目の石を重ねて作った自己満足的な机もどきの上に、絵柄がすっかり消えたお子様用小さなお茶碗と全体が黒ずんだプラスチックの平皿が一枚ずつ。

 その平皿の上には黒い虫二ひきが息絶えたリアルすぎる姿で乗っかっている。


「はっ! も、もしやその眼差しの先は、わしのメインディッシュ。捕まえることが大変すぎる貴重なたんぱく質をねらっているな。贅沢な奴じゃ……う、うむ、しかたがない、武士の情けです。一匹分けてあげます……土下座して感謝の気持ちをあらわすのじゃぞ!」


「あっ、それ勘違いです……」と主張する間もなく……初体験が始まる。

どっからどう見ても飲食店の厨房の敵……ゴキ様ではありませんよね。

 

 う、嘘だと言ってください、ああっ、そんな、脚をつまんで手なれたように俺の嫌がるお口の中へ向かってコントロール良く、ストレート一直線!

とと様、かか様、尊厳は守れませんでした……涙


 そんな俺を見て、貧乏少女はクスッと笑いがこぼれる。


「うんうん、中身がぐにゅっとしてうまいじゃろう。良くグチュグチュを噛んで食べないと食あたりするからな、わしも水以外の食べ物は久しぶりなので気分が良いぞ」


『てへへっ』と喜色満面、嬉しそうに『にぱぁぁぁぁ』と弾ける笑顔。

その弾け方ベクトルがまちがっていますよぉぉぉ。


 美味しそうに虫を食べる貧乏少女……神様どうかこの子に幸せが訪れますよ


 うに――と心で願ってみた。


「うん? 呼んだか」


 貧乏少女は突然、俺のほうに向くと熱をおびた栗色の瞳で見据えてくる。


「いや、よんでいない。むしろ、声も出していない。というか、此処どこ?」


「むっ、汝は礼儀を知らんようじゃな、チ○コはキングサイズだというのにもったいない。よいか人にものを訪ねる時はまず、自分の居場所から言うべきなのじゃ」


 プンプンしながら残念系絶壁クラスの胸を張って俺に問いただす。


「それが、わかったら聞かんわぁ、ぼけぇぇぇ!」

 

 おっと、思わずお下品なお言葉が……ってなんやねん。

 貧乏少女、いきなり、涙をいっぱい潤ませて、何か言いたげに。


「えぐっっ、いきなり怒鳴らないでよぉぉぉぉぉ、わしを犯すつもりかぁ! 助けられた恩をアダでかえすとはひどいのじゃーっ、びえぇぇぇぇん!」


 その場に膝から崩れた貧乏少女。

 はだけた白い太腿に涙が滴り落ちる。

 両手で顔を覆い、びえぇぇぇぇんと幼稚園児のように大泣きを始めてしまった。


 しまった、完全に泣かせてしまった、うう、泣かぬなら、泣かせて見せよう、ホトトギス――って秀吉かいっ!


 少しパニックになってしまう俺……これは、俺が悪いのだろうか。

 心身ともに態勢を立て直さなければ。


 ここは、紳士的に――うん、そうそう、俺よ、心に余裕をもって紳士になれ。

 一呼吸をおいた俺はグルグルメガネを外し、泣きじゃくる貧乏少女の後ろから首にそっと手を回し、優しく抱きしめた。


「ごめん、キミ見たいな可愛い子、生まれて初めて見たから、とっても緊張して大きな声を出してしまったよ……そう、緊張のあまり大きな声が……」


 うぁぁぁぁーっ……む・し・ず・が走る! 背筋に窒素ガスを入れたような氷点下の隙間風が全力で走りきる。


 むずがゆいぃぃぃ、耐えろ、貧乏少女を泣かせた贖罪だ。

 貧乏少女はチラチラとこちらを見る。

 その瞳をうるるんさせているが子猫がネコジャラシに興味を示すような雰囲気で俺に意識を向け始めた。


「ぐすん、もう、怒鳴らない?」


 お伺いをたてる貧乏少女の言葉に俺はこくりと頷く。

 少し安心したのだろうか、その場にチョコンと座った(メガネを外した俺を見た途端少女の頬が紅潮した……このパターン良くあります……たまに、男から告白すら受けてしまう……超絶美少女ぽい顔の俺……メガネは友達です)。


「ゆうき、俺は大友ゆうき、ゆうきでいいぞ」


 いきなり貧乏少女は『ぱさっ』と立ち上がる「ゆうきは男じゃな?」と問いただされたのではっきりと日本男児と答える。

 耳まで真っ赤になって、何やら……綿がめいっぱい裂けている布団の横の木箱からこれまた、黄色く日焼けした紙とミニマルすぎるほどちじこまった二センチ程度の鉛筆を大切そうに取り出す。そして丸や平たい石が溢れかえる石畳もなんのその、ステップ軽やかに再び俺の傍に寄ってくる。


「ええっとじゃ、ここにしっかりと直筆で名前書いて、そうしたら、わしの名前を特別に教えてあげるキラりん☆」


 冗談半分な言葉にはおもえない。

 その瞳には強い意志が宿っている。

 とても真剣な眼差しだ……何故か頬がほんのりと朱色がかっていることは謎なのだが。


 教えてあげるだって、何て上から目線なのだ――いやいや、そんな心の貧しいことを言ってどうするのだ。


 今の俺の居場所(情報)を得るまでは心を落ち着かせるのだ。

 縮れ過ぎた鉛筆を受け取る。

 すっかり貧乏少女の機嫌を良くしている。

 むしろ鼻歌が飛び出しそうなほど上機嫌だ。

 しぶしぶ、俺は名前を記入する――紙の上のほうに注意書きのようなものが……ただ、見たこともない異国の言葉でつづられているために理解不能だ。


も、もしや、連帯保証人とか!


 などど、不安を胸に貧乏少女をみる。異常に熱気のおびた眼差しだ。

 それは今にも核融合でもおきそうなエネルギッシュすぎる視線だった。


「ほらっ、かけたぞ」


『大友ゆうき』と名前を記載した黄色く日焼けした紙を貧乏少女に手渡す。

貧乏少女は大切にぎゅっと両手で書類らしき紙を抱きしめる。

感無量といったように両肩をわななわせながらまたまた、泣き始めたぞーっ!


「こら、言うとおりにしたぞ」


 泣きじゃくりそうな目を手の甲でガシャガシャと幼稚園児のようにこすり、紙を大切にボロボロの着物の胸元に入れる。

すると突然、人が入れ替わったように口角をあげてにっこりとして口を開いた。


「ふふふっっっっ! うふふふふふふふぅぅぅぅぅ!」


 げっ! な、なんだ、急に奇声もびっくり高笑い。ど、どうした、貧乏少女、何か……はっ、さっきの食べた虫に当たったか!


 パン食い競争なら二十個は入りそうな大口を開けて、貧乏少女は喜色満面の笑みを輝かしく放った。


「うししし、やった! わしの悲願が、ついに悲願がかなうのじゃーっ!」

ひ、悲願でなんだったのと声に出したいが、あまりの貧乏少女の迫力にたじろいでしまう。


「むひひ……古都にゃんの獲物を奪ったかいがあったぞい」


貧乏少女は狭い家で小躍りを踊りだしながら喜んでいる。


 ――古都にゃんって誰? 獲物! 俺、もしかして食糧……うぁぁぁぁぁ、弱肉強食ヒエラルギ―っ!――


ここに至って現実を知ってしまう。


 俺は古都にゃんという得体の知れないものの餌だったのか! では、あの森に入ってからの視線は……捕食されかかっていたのかーっ!

 皮膚が粟立つ、汗腺がひらいてタラリと脂汗がでてくる。

 ここに来て、あたふたと、たじろぎはじめた俺に妖怪アンテナなみの小悪魔的キャッチ力で気がついた貧乏少女は嬉々として両手を腰に当てて、しだけた小汚い着物姿で胸を張りながら爛々とした瞳が俺を捕える。


「おおっ、わしの自己紹介がまだじゃったな、ダーリン。わしは赤貧神のつくしじゃ。神と言っても末席の末席じゃが」


「………………」


――赤貧神ってぇぇぇ、人じゃねーのかよ! それにダーリンって誰ぇぇぇ!――


 きょどってしまった。

 果てしなく不自然な爆発だ。

 もう後戻りが出来そうにない俺、大友ゆうき、十七歳。


「赤貧って貧しい事だろ……ってことはお前、貧乏神かぁぁぁぁ!」


 いやぁぁぁぁぁ!!!! あまりの驚きでアゴが五段階は外れそうになった。

 

 俺の驚き以上につくしは驚き『心外な!!』と神がかり的なオーラを放って憤慨する。


「し、失礼な! あんな、人を貧乏にすることしか脳が無い厄災の神のやつらと一緒にするではない! わしは赤貧神であって貧乏ではない!」

すっごく語尾を荒げてのご説明ありがとうございます……っていうか、違いがわからん。


「なんだ、ダーリン。その、類似品店頭にあります的な感じは、一緒じゃないの……みたいな眼差しは! 言っておくが、わしは人を貧乏にした事などない、勝手になってしまうだけなのだ。けっして、貧乏神のように意図的には絶対にしない! ダーリンもこれからいっぱい体験して理解するのじゃ」

 

 ぴっしゃりと断言しやがった!

 いっ、一緒じゃねーのかよ! と突っ込みたくなるが、つくしは俺のハートを越える怒気で更にまくしたててくる。

てか、そんなことはどうでもいい


 ――『ダーリン』――


 ってのはなんなのだ! 新種の紅茶の茶葉か、それともダークなリンスの略かぁぁぁ。


 「ダーリンは快く、この書類にサインしたではないか、ほれほれ、ここをよく読め」


 と先ほど俺が返した、日焼けして古ぼけた紙を胸元から取り出しひらひらと俺に見せる。


まったくわからん。


 何て書いてあるのかさっぱりわからん・しらん・存ぜぬという気分だ。

 もはやつくしは余裕を見せつつ、古ぼけた紙を高らかに持ち上げて凛とした声で記載の内容を読み上げた。


「契り血判書。ここに名を記載せし者、双方を宇宙の巫女の名のもとに夫婦と認める。なお、裏切りし時は死神の鎌をもって魂を永久地獄へといざなわせる。と言う事じゃ。ダーリン♪」


 な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ! ジーパン刑事もびっくりなこの展開はぁぁぁ。

 神様たすけてぇぇぇ――っと心で叫びあげた俺につくしはこちらを破顔一笑と相好を崩して、俺に飛び付く。


ちょっとびっくりした俺の首に両腕を絡めて「よんだかや?」と言ってきた。

 

 ――神様違いじゃ!――


 しかも、俺の心のプライバシーナイッシングではないか!


「むひひー、ダーリンはとくべつにわしのことをつくつくと呼んでもよいぞ」

 

 つくしは石畳の上を器用にクルクル回転しながら両手を背中に回して組む。


 今更ながらとっても恥ずかしそうに頬を赤らめながらもじもじと伏し目がちに視線をそらす。


――つくつくってほーしをつけたら昭和に燦然と輝く往年のギャグやん!


――バチコ~ン!

 

 衝撃が脳みそを揺らす。

 俺の視界がくらっとした。

 突然、俺の頭にハリセンがヒット! つくしどっから出したんやぁ! お前はもしかして錬金術師なのかぁぁぁ。


「今、わしの名前でつまらない事考えたかや? ダーリン」


「お、おまえ、もしかして俺の心が……」と言った途端「おまえだなんて☆ もう、夫婦だのぉ」と『いやんいやん』とほっぺに手を当てて腰をクネクネさせている。


「ダーリンとっても愛しておるぞ。さっき出逢ったばかりだが運命の一目惚れだとおもい、この島に骨を埋める覚悟で年貢をおさめよ」


 おまえは越後屋とつるむ悪代官かぁぁぁと突っ込みたいが、突っ込んだら夫婦みたいだし……はてさて困惑の極みだ。


「さ……さぁ……うおん、きょ、今日は夜伽の初夜の蜜月じゃぞ、初体験じゃが明日にはしっかり子供を産むから安心せい」


 と太陽よりも真っ赤な顔で火を噴きだしながら喋っている。

 とと様・かか様………俺はとんでもない島に漂流したみたいです。

さっそくお嫁さんができてしまいました――と遥か彼方の両親に向って俺は懺悔するのだった。


いかがでしたか?

少し古いギャグが出ていると思いますが笑って許してください。

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