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◆変えられぬ世界と貧乳狂騒曲の巻◆

こんばんわ、楽しんでいただけましたら嬉しいです。


きめられたシナリオなど存在しない。


雲のない壮大な空……シルクトラの魔力を帯びたプラズマ粒子が大気の粒子と融合して、壮大なイルミネーションを彷彿させるネオングリーンのオーロラを発生させて島全体を覆い、それを見上げた生き物達を魅了する。


「忘れなきゃいいのじゃよ。この時代に生きていたと言う真実を」


にぱっと無邪気な微笑ましい笑顔が怖ろしい。


濁流にのまれるように意識が消えていく。


折り重なるように黒いシルクのドレスが重力に引かれる。


膝から崩れ落ちるファクター……漆黒を纏った幼い肉体が大地にひれ伏した。


黒水晶のような光沢溢れる黒髪をさらりっとしなやかな仕草でかきあげて、

シルクトラの美しさが凝縮された相貌が仄かに緩んだ。


気を失ったファクターの傍らで屈み、愛しむように頭を撫ぜた。


「不肖の弟子を持つとアンニョイな気分になるのぉ」……とシルクトラは背後に目をやる。


霞むように空間がうがる。


大気の空隙を縫うように七聖のバルケッタが姿を見せた。


「……バルケッタ、貴公には感謝をしている。わしのダーリンをゴーストシップに運んでくれたこと……」とシルクトラはつぶらな唇から柔和な言葉を漏らす。


エネルギッシュな深紅のドレスを纏ったバルケッタは両手を胸の前で組むとプリンプリンな巨乳をこれでもかーっと強調させる。


「……そのホルスタイン牛級の爆乳はわしに対する嫌みかのぉ」


「ええっ、とっておきの嫌味ですわ」


「むひーっ、どう頑張っても乳の大きさだけはかなわんぞい」


シルクトラは視線を落とし、残念すぎる自分の胸に深い溜息をつきながら確認した。


そんなシルクトラの仕草を垣間見たバルケッタはあまりのコミカルさにクスッと失笑して端正な相好を崩した。


ただ、バルケッタにはやることがあった。


バルケッタは気を失っているファクターの傍らで油性マジックをおっぱいの谷間から取り出して気を失っているファクターの童顔にすらすらと落書きを始める。


額に肉&ちょび髭。


子供じみた悪戯だ。


せきを切ったようにすらすらと精緻に達筆に筆をはしらせるバルケッタの油性マジックさばきにシルクトラが悪戯っぽく感心しておもわず盛大に拍手する。


ミッション完了とばかりにバルケッタは踵をかえす。


「天高き渡りし蛇……異名は伊達ではないですね。幻想的な魔力を含んだオーロラ……その大魔法使いがなぜ、臨界の魔女ファクターを利用してカノンを狙う?」


ふわっと白銀の髪が揺れて鋭い視線をぶつける。


しかし、シルクトラは澄んだ微笑みをたやさない。


「もう、この監獄島は長く持たない……ガブリエルの名を与えられし巨人が目覚め。この世界全てを破壊する。四大天使の名をつけられた巨人の力……幾重の世界(パラドックス)で見てきた……ここが、最後の世界……ガブリエルに魅入られた魔女が封印を解き……全ての歴史は終わる」


シルクトラは軽く肩をすくめながら両手を広げる。


それは世界の終末を知るもののみが共有する諦念にもにた感情だった。


「さて、ダーリンとつくしに逢いに行こうかのぉ」


「むふふ……」ととても好奇にみちた奇声が零れる。


シルクトラの童顔な顔がエロチック指数百二十%も含んだ妖艶な笑みに変わる。


「その純粋ぶったぶりっ子の内面から浮き上がるドロドロしい劣情にもにた笑み。私の大切なカノンを手籠にしようとしているな。断言しておく。カノンは私の豊満かつ魅力迸る肉体を抱きしめて愛を叫んだほどの絆なのだ。僅かですがおっぱいも触られました。そこまで相思相愛な私の大切なカノンを横取りしようとは。これは裁判ざたです、いいえ、むしろ、死刑です、豆腐の角に頭をぶつけて死になさい」


バルケッタはかなりマジで言っている。


その眼差しには大真面目な光がギラギラと宿っていた。


ふぅぅと嘆息したシルクトラは「浮気は男の甲斐性じゃ。今回だけは大目に見てやる事にしよう」と口角を上げてニッコリ微笑んでいる。

二人の間に険悪な雰囲気がながれる。


「にしても……でかい胸じゃのぉ。養殖か?」の問いに「天然だ」と声を荒げる。


ふむふむっと感心しきりに眺めながら「やはり、古都にゃんからもっと肉を奪えばよかった」などとぼわ~んと口元から黒い瘴気を浴びた言葉をぶつぶつつぶやく。


「そんなことどうでもよい。シルクトラ……きさま、何者だ。幾重の世界を見てきた……どういう事だ」


勢いで言い放つようなバルケッタの言葉。


そしてバルケッタの姿は傍観者を魅了する色香あふれる妖艶な肉体。


シルクトラは瞳の奥にとても……とても悲しい哀色をとどめながらうすっぺらい胸元で両手を交差させる。


「おまえに貧乳の気持ちなどわかるかぁぁ!」


「貴女の発想がわからんわぁぁ」


「まぁ、安心しろ。今、この監獄島で発生している出来事は全てわしや女帝にとっては既視感なのだ。ファクターとお前以外は全て、ガブちゃんに取り込まれる。だから、お前とファクターは後衛の女帝の所に、一人でも多くの監獄島の住人達を連れていけ。にしても、女帝にしろ、お前にしろ……牛ちち星人やメロンパイ星人なんては滅べばいいのにのぉ」


何故か、後半プンプンしながらシルクトラが言い放つ。


端正な相貌に困惑の色を含むバルケッタに突然、にぱぁっと悪戯チックに微笑みを浮かべて、両手でぷにゅっとビックなおっぱいをわし掴みする。


うおぉぉぉぉぉ――っ!(←シルクトラ圧倒的敗北感)


何故か、『我、ここにて討ち死にしたり!』と被害者面したシルクトラはデスメタルチックに大きく息をはいた。


「そんな無駄に育った駄肉の象徴! 巨肉の塊保有者なんて死ねばいいの……さて、そろそろ、いくかのぉ」


目が笑っていない……どころか光すらない!シルクトラはひらひらっと片手で手を振り、風に溶け込むように消えていった。


頬をつたう冷や汗……全身の汗腺から生汗が流れ出る。


圧倒的威圧感から開放された七聖のバルケッタは腰がくだけたようにその場にしゃがみ込んでしまった。


いががでしたか?

クスッと笑っていただけましたら嬉しいです。

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