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◆執行人の陵辱と乙女たちの友情の巻◆

こんばんわ、楽しんでいただけましたらなによりです(☆∀☆)


耳を劈く爆裂音が泣き叫ぶ声とともに監獄島のあちらこちらで猛威をふるっていた。


その主だった理由は一部の魔女に扇動された執行人達の反乱だった。それに対して鎮圧のためだろう後衛の女帝親衛隊であるトランプ兵団が監獄島全域に姿をみせたのだ。


――またトランプの兵団と執行人が戦っている!?――


生茂ったシダ植物に身を隠して様子を伺う古都にゃんは山路を見ていた。

迫り来るタイムリミットの圧力に慌ててしまう感情を抑えながら群がい争う

戦闘に注視していた。


それは三時間前まで遡る。


監獄島にいる全ての生存者に後衛の女帝の声が届いたあの時間まで。


『命ありし者……生きたければ我が居城へ……ともに……』


その声は切実にして威厳があった。


全ての妖怪達の従えるだけの力を秘めた声だった。


行き場を失い、執行人達に追い詰められていた妖怪達にとって救いともとれる導きだった。


それと同時に後衛の女帝の私設部隊である親衛隊、トランプ兵団があらわれて執行人達に襲いかかったのだ。


――トランプの兵団……何故、女帝の親衛隊が島のあちらこちらに現れたのだ?――


深い疑問を抱きながらも古都にゃんは後方に合図を送る。


古都にゃんの合図を確認したカマイタチのほのかが少し離れた位置から非武装集団のつくし達一行を守るようなかたちで一緒に走ってくる。


つくし達のとった作戦は戦闘能力と判断力に長けている古都にゃんを斥候として隠れやすい地形や執行人達の位置・状況・兵力など目視観測しながら受動的に動くつくし達一行の司令塔として合図を送り逃げ切るという作戦だった。


古都にゃん達が目指している場所……ゴール地点は北部に悠然と居を構えている後衛の女帝の城だった。


「今だ、全力で走りぬけろ!」


激のこもった真剣な古都にゃんの合図で戦場となっている山の麓の小高い丘を走り抜ける。


立ち止まったら殺される。


それはこの場にいる者の共通認識だった。


砂煙があがり熱気をおびた戦場。


作戦や戦闘を組織的に遂行する軍事的行為からかけ離れたただの殺し合いが繰り広げられていた。


「うきゃ」


その声は悲鳴だった。


首だけ後ろに振り向いた古都にゃんの瞳に飛び込んだ映像は豪快に躓いたつくしの姿だった。


多少の擦り傷をおったつくしが立ち上がろうとするがすでにつくしの回りにはハイエナのように獲物の臭いを嗅ぎつけた執行人に取り囲まれていた。


「皆、行くのじゃ! わしのことは気にするな、全力で走り抜けるのじゃ」


振り向く仲間達に向って精一杯声を張り上げて促す。


――わしはここまでしゃ、ダーリン――


激しい諦観だった。


道半ばとはいえ覚悟を決めたつくしの眼差しは強い光を宿している。


煤けた服をはたく。


足が痛いのかよろっよろけるがそれでもつくしは胸板が二百センチはあろう

屈強な執行人を睨みつけた。


恐怖がつくしの精神と本能を飲み込む。


強く打ち震える肢体を必至に支えてつくしは強ばった肉体でぐっと構えた。


今のつくしを支えているものは俺……すなわち大友ゆうきへの想いだけだった。


巨漢で筋骨隆々の執行人の猛者が邪な肉欲を宿した眼光をつくしにぶつけながらとザラザラの唇を露骨で淫情的な舌で舐める。


そして打ち震えるつくしを捕えようと背中に背負っていた太い荒縄を取り出す。


つくしの少し煤ぼけた喉仏がゴクリ……と息を呑む。


押し迫る圧迫する恐怖心。


緩やかな風が肌をなぞるたびに、ねっとりと浮き出た脂汗が全身の体温を奪うほど汗腺からにじみ出ていることを感じる。


――怖い……ま、まだ、死にたくないのじゃ――


軽く空を見上げる瞳の端には大粒の涙が頬を伝い落涙している。


太い腕がつくしの右肩を掴むとそのまま強引に服を引き裂く。


露になるつくしの柔肌。


浅く実っていないつくしの肉体とはいえ執行人の生殖活動をおこなう興奮状

態に引き上げるには充分だった。


濁流に流れる小枝のようになすすべもなくつくしは地面に這いつくばる。


「はっはっ……」


あまりの恐怖に心臓がバクバクして息苦しくなるほど呼吸が乱れる。

乙女の恥じらいなのか平面な胸を手で隠して逃げ場を失った肉体はその場にうずくまった。


つくしを眺める複数の屈強な執行人の目に淫欲の色がはっきりとみてとれる。


――いやじゃ、こんな所で汚されて死ぬのはいやじゃ。助けて……助けて――


子リスのような身震い、うずくまったつくしを屈強な執行人が強引に両腕を掴み、宙づりにする。


大粒の涙が頬を伝い首筋を伝って残念なほど平坦な胸へ吸い込まれていく。


執行人の鼻息が荒くなる。


執行人の欲情した瞳に映し出されるつくしの姿は光沢のある上質ながらも乱れた黒髪。


絶望の淵の色合いが強い栗色の瞳、発育が遅れまくった小学生のような残念なボディーライン。


少し煤ぼけているが弾力がある白亜の透き通るような肌に極上の美少女が下唇を噛みながら茫然と空を見ている。


丸出しの細肩を掴み息荒くゆらす執行人のタガは外れてしまった。そこにはタチの悪い欲情した獣と同類のものに成り下がった執行人は興奮を隠さずに、貪るようにつくしの血色の悪い唇を奪った。


「!? あっ……い……いやぁぁぁぁぁぁぁ」


耳を劈くつくしの悲鳴が更に、執行人の欲情をそそる。


じたばたと必死に抵抗するつくしだが、非力な力では抜け出すことができず、執行人はいやらしいうすら笑いを浮かべた……刹那。


丸太ほどある屈強な執行人の腕がつくしごと重力に従うように地面に落ちる。


舞い上がる深紅の鮮血。


執行人が鬼の形相で振り返ると同時に屈強な肉体が真っ二つに切り裂かれた。


「ふんっ。色ぼけした男なんて最低。地獄で鬼にお尻を出して菊門に金棒突き刺されていちゃつきなさい」


鋭い眼光で吐き捨てると、直ぐに小刻みに震えて茫然としたつくしに駆け寄る。


ゆっくりと優しく髪をか撫ぜる。そして、ぐっと抱きしめた。


「大丈夫。孕まされてない。大丈夫だよ、落ちついて、つくし」

耳元でそっと囁くような優しい声音。


「……ほのかちゃん」


つくしの顔を見て、ほのかは少し困ったように小首をかしげる


「大丈夫、絶対に身捨てたりしない。古都にゃんもそこにいるから」


と子供に宥めるように優しく語りかける。


つくしの顔が正面を見上げたと同時に視界いっぱいに九本の尻尾から深紅の炎を召喚して執行人を焼き尽くす古都にゃんの勇ましい姿が見える。


つくしを助ける……それは監獄島の絶対的ルール『己のみの力で生きていく』が監獄島の住人の手によって破られた歴史的瞬間でもあった。


頬が触れ合うほどの距離でほのかは「大丈夫。大丈夫だから」と言うとグイッと弾力溢れる双丘につくしの顔を埋めさせる。


「……うむ、見事なおっぱいじゃな……わしも古都にゃんほどとは言わぬが……せめて、ほのかちゃんぐらいは成長したいのおぉぉぉ」


グリグリっと顔を埋めてつくしはにぱっと微笑んで見せた。


「ううっ、せめてって……つくし、おっぱいはボリュームより形の良さ! すなわち美乳で勝負するものよ!」


「形の良さ……ううっ、死ぬまでに一度は言ってみたいものよのぉ。」


つくしは貧弱残念な肉体とほのかの身体を見比べて溜息一つ吐く。


「何をしている。つくしを救出したのだ。危ない奴らが来るの前に行くぞ」

プルンプルンとおっぱいを揺らしながら駆け寄る古都にゃんにジト目の二人……


「? ……何だ……その淀んだ瞳……木イチゴ見つけて熟れたらを食べようとした小鳥が人間に鳥用防護ネットを苺の木かぶせられて、早く食べておけば……と悔しがる小鳥の瞳と同じ瞳をしているのだ、お前ら」


プルルンっと動く、豊満な胸元で腕を組みながら不思議がる古都にゃん。


「古都にゃんの事……今からプリンプリンおっぱいクイーンと呼ぶことにするのじゃ」


つくしが悪態をくつと「つくつく……おっぱい平たい族代表のお前もまる焼けにしてやろうか」と古都にゃん……あっ目がマジですよ。


「まあまあ」と窘めながら間にはいるほのか。


ドドドーっと監獄島全体を揺さぶるほどの大きな地震が大地を躍動させる。

古都にゃんがつくしとほのかに目配せをする。


地震が治まった直後に三人は北部に向かって走り始める。

遥か遠くにある後衛の女王の城へ向かって。


いかがでしたか?

もう数話で終わってしまいます。

もう少し、お付き合いを宜しくお願いします。


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