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◆恋する雪娘とおっぱいカラスと血を座れる俺の巻◆

こんばんわ(☆∀☆)

楽しんでいただけましたら嬉しいです。


「ううっ、兄っち……貴方は神様ですぅ☆ はじめてお見受けしたときから神様だと思っていました☆ ぜっっったいにこの恩は忘れないですぅ。私の事ははちべぇとお呼びください☆」


 俯き加減で嗚咽しながらのゆきなのセリフ……既視感に思えるのは気のせいだろか。


 三つの檻から総勢四十体ほどの若い女性の妖怪を救い出した。


 尊敬のまなざしで見られる俺……何だかこそばかゆい。


 こんなときに何だが、開放した連中の中ではお世辞抜きで金髪碧眼の雪娘・ゆきなが一番可愛いで賞を受賞できるだ……頭のネジが飛んでなければモテモテだろうに。


 そう言えば……目の辺りが涼しい。


 やはりグリグリメガネがなければ落ち着かない。


 先ほど落ちたグリグリメガネをキョロキョロとさがしてみる。


「はううぅぅーっ! た、大切なグリグリメガネがぁぁぁぁ」


 発見した時はもうすでに遅かった。


 助け出した四十体の妖怪達に踏みくちゃにされた無残な姿がぁーっ。


 とりあえず腹がたったので、ずっと俯いていて安堵の涙を流しているゆきなの泥だらけの髪を『クシャクシャ』とはたいた……いやいや、愛でてやった。


 ゆきなはやっと顔を上げてくれた。

――顔まで泥だらけやん……よっぽど全力で逃げて全力で転んだのだろう――


 ゆきなの瞳が俺を捉えると色めいた溜息を吐く。


 そして俺の顔をマジマジと見つめながら。


「えっと……あ、兄っちだよね……?」


 鳩がマメ鉄砲くらったような顔で不可解な疑問をぶつけてくる。


 ゆきなは俺と言う人間を疑っていないはずだ。


 出逢ってすぐに俺は命を狙われたが、それは生きるために仕方がないことだったから俺は気にとめていない。


 しかしゆきなは戸惑ったように俺の顔を覗き込んでくる。

俺は大きく頷く。


「そんなにまじまじみるな。俺の顔、そんなにおかしいか?」


 ゆきなの言いたい事は察しがつく。


 俺は美少女顔なのだ。


 この女々しい顔のつくりのおかげでどれほどの男に告白をされたことか。

生まれもったトラウマなのだからどうしようもない。


 顔にコンプレックスを持っている俺……グリグリメガネはお友達です……いえ、でした(グリグリメガネは天に召されてしまいました(涙))。


 俺の言葉にゆきなは困惑して金縛りにあったように少し固まった。

しかし、陶酔した夢現な雰囲気で甘美な吐息を吐くと仄かに頬を朱色に染める。


「兄っち……す、凄くカッコいいですぅ……あっ、顔はおかしくないですぅ。おかしいのは兄っちの頭と行動だけで、顔は全然おかしくないですぅ」


 ゆきなは力強く首を横に振る。


 そして華やかな笑顔を咲かせて暴言を吐く。


 本人に暴言を吐いた意図などなくても暴言はやはり暴言なのだ。


――こいつ、失禁した事、この場で言いあげてやろうか――


 と俺のS心に火がつき始める。


 あっ、ちなみに今、俺はテント状の布を全身に覆っている。


 イスラム女性のブルカのような服装だ。


 少し足元がスースーするが先程までの全身スースーに比べれば肉体&精神ともに天国なのだ、露出生活ともおさらばだぁ♪


 いきなり俺の背後から遠慮しがちだが凛とした声が響く。


「助けていただいて感謝してもしきれないほどの想いがありますが、今は、他の執行人達が戻ってくる前に逃げましょう」


 その言葉は焦りの色が見えた。


 当然だろう、ここは敵地の中心なのだ。


 いつ、他の執行人達のグループが帰還してくるかわからない緊迫した状態。


 なかなか、鋭い眼光の女性の発言にその他一同も「「「そのとうり」」」と大合唱する。


「逃げるといっても何処に?」


 土地勘がない俺の素朴な質問に


「東のココノ草原に、私の反抗組織の仲間達の集落があります、あそこに行きましょう」


 と鋭い眼光の女性が提案してくれた刹那!


ゴゴゴゴゴッッ――


 山を切り裂くようなその音は西の方から聞こえた。


 西に見えるは大自然の力強さを感じる深い森。


 その森は黒木も地面を覆う苔も息をしている神秘的な森だ。


 その音は森で天命を終えて朽ちて重なった倒木を粉砕した音のようだった。


 その音は妖怪達の胸を不安で満たすには充分すぎる出来事だった。


 それに距離的にもそう遠くはない。


 もう刻限が押し迫っている。


「いいか、お前達はすぐにココノ草原へ行け。俺が時間を稼げるだけ稼ぐ。男は捕まっても慰めものにはならないから安心しろ、早く行け」


 檻の回りでガヤガヤと慌てふためく連中に促すと、鋭い眼光の女性に視線で合図を送る。


 俺の気持ちをくみ取ってくれたようにざわつく連中を手際よく束ねて、俺に一礼するとココノ草原があるという東へと妖怪集団を引き連れて走り出した。


――無事につけよ。俺はただ、祈る事しかできないから……と言うかどうしようかなぁ。ふうぃぃぃ、大飛丸抜きでどこまでやれるか――


 俺はたった一人だけで集計に残り先程までゆきなが捉えられていた檻の柱にもたれかかった。


 この場所に一人残ったことに後悔もなければ大きな決意や正義感などはない。ただ、そうしなければいけないと想っただけだった。


 耳を澄ませば一気に距離を詰めてくる群衆(クラウド)の雄叫びや盆地を揺るがす足音が地響きとなり地についた俺の両足がトランポリンに乗ったように跳ねる。


 決然とした意思を宿した俺は煌々と輝くお天道様が陣取る大空を郷愁ただよいながら見上げた……瞬間。


 ぐさっ……ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!


 何かが、俺の脳天に突き刺さった。


 何かというかくちばしだ。


 痛い、居たい、遺体と七変化してしまいそうなほどいたいぃぃぃぃぃ……だけど、ちょっと快感。ごめんなさい、決して諦めてないです……私はローソクが快感なドMの素質があるのかも!?


「くくくっ……やるでは……ないか」


 ずぽぉっと引き抜かれた物体から聞きなれた声。


 カラスが大きなくちばしの口角をあげて褐色の眼差しをこちらに向けながら満足顔だ。


 そんなカラスを見て俺は苦笑した。


 しかしこの苦笑は安堵から生まれた照れ隠しでもあった。


 それほどにカラスとの出逢いは俺にとってサプライズだったのだ。


 本来なら下半身露出空中浣腸の刑の恨みで八つ裂きにしたい気持ち特盛りなのだが、ここは太平洋のような大きな心で許してやるぞ。


 ……っておい、オリムラ、何故、果てしなく、見下げ果てた色を含んだ眼差しで……あれれっ、何故お空の彼方に飛び立つのですかーっ!?


――すみません、俺が横柄で凶行に走り、露骨に腐った心でした。腐ったみかんとお呼びください、戻ってきてください、傍らに、是非、拙者(、、)をかたわらにぃぃぃぃ――


 と懇願率五千パーセントの俺の願いを聞き入れてUターンしてくれたオリムラ☆もうマーベラス♪


 ああっ、一人では何もできないなぁ~としみじみ思う。


「無力……知ったか……コノヤロー……」


 勝ち誇った顔のカラス……コノヤローっていったい……いやいや、ここは穏便にすまそう。


 「オリムラ、何処の場面から見ていた?」


 「クククッ……エロい眼で……幸せそうに……おっぱい……挟まれていた」


――そこですかぁぁぁ。いや、一番苦しかった所は見ていないのですねーっ!――と心で叫びあげる。


「ゆうき……エロい……鼻の下……象さん」


 ええい、鼻の下象さんでもうなじがキリンさんでも良いのでどうか、お知恵をヘルプミー。


「一つ……教えて……やろう」


 あっ、心の願い通じた♪ 俺はキラキラとお星様が輝く期待の眼差しでカラスを見つめる。


「ゆうき……下半身……尊厳……ビックサイズ……おいしそう」


「何が美味しそうやねん!」


 パコーン!


 はっ、おもわず突っ込んでしまった……よろめきながら地面に落ちるカラス。


地面に着いたと同時に大量の蒸気が吹きあがり視界を覆う。


「ぬぬ、大飛丸の魂抜きでも私の変化を解くとは……さすがはビックマンモスを持つ精力絶倫男だな」


 深いブルーの髪を靡かせて、賛嘆した色彩を濃くした黒水晶のように透き通った眼差しを向けてオリムラは言葉を紡ぐ。


 その表情は悪戯っぽく少し口角を上げて微笑んでいる。


 とても嫌な予感がする。


 俺の胸騒ぎはすぐに現実のものになった。


 オリムラは素早く立ち上がると追い剥ぎのように俺から貴重な衣服(布切れ)を矧ぎ取る……ああっ再び露出生活に逆もどりぃぃぃ♪


 俺はジト目でオリムラを見るがオリムラはしらっとした涼しい顔で


「クククッ、いつも、私のフルヌードを見ているではないか。たまには逆の立場も良いものだな」


「こら、俺の✖✖✖ばかり見るなよ」


「クククッ、清楚で美しい相貌とビックマンモス。ふたなりみたいで萌えてしまうぞ」


「その発想は怖すぎるぞーっ」


 と、オリムラは恥ずかしがることもなく真っ直ぐに俺の自慢の下半身(どう自慢なんだろう……)をマジマジとみる。


 そして、血色の良い紅唇をペロリと舐める……なんと扇情的なぁぁぁ。


 そんな、小コントみたいな事をしていると執行人の咆哮が轟く。


 集計の間近まで来ていることの証明でもあった。


――よし! オリムラにすがろう――


 その期待感はみかんの缶詰の濃縮シロップ程の甘ったるい期待感なのだ。


 小学生のように爛々と瞳に宿してオリムラを見る。


「さぁ、正念場だぞ、俺はどうすればよい?」


 そんな、俺の問いかけに人差指を顎に添えてオリムラは不思議そうに小首を傾げた。


 その行為は俺がもつ行動理由とオリムラがもつ行動理由が枝分かれしていることを指していた。


「もう、賭けは終わった。この度はファクター様がウハウハだ。今後のファクター様の利益にならない戦いに知恵はかさない」


 ぷいっと悪戯っぽく視線を背けたオリムラは冷淡に言い放つのだが本音には思えなかった。


 建前というか体裁というか……一応、監獄島のゲームルールにのっとった行動にみえたからだ。


 宿題を忘れて隣の女子生徒にペコペコと頭をさげる平身低頭の極意を極めた男子生徒のようにオリムラにすがりつく。


 それは真剣そのものだ。


 心から満ちあふれた危惧という想いがてんこ盛りなのだから。


「オリムラ……いや、オリムラ様ちょっと、そこを曲げてなんとかお願いします」


『ぷいっ』と顔を背けていたオリムラがチラリと流し目で俺を一瞥する。


 「条件次第だな」


――ううっ、毎度のことながら嫌な予感……物凄く意味ありそうな言葉――


 心のつぶやきを聞かれていることも忘れて俺は戦々恐々としてしまった。


 当然、それを知っているオリムラは悪戯ッぽい光を宿した瞳で俺を見つめてくる。


 この美少女、可愛いきがするぅぅぅ♪


「あ、あの、条件とは?」


 ゴミ捨て当番の旦那さんが怖い奥さんにお小遣いを嘆願する時のように、俺はおそるおそる、わななきながらお伺いをたててみた。


「ゆうき、お前は、おっぱいが好きだろう」


「そりゃ大好きです、小さいのも大きいのも大好きです。清も濁も併せのめるぐらい大好きです。おっぱいは神様が与えてくれたパラダイスです」


 一点の雲もとどめぬ大空から注がれる陽光をぞんぶんに浴びている盆地地帯のど真ん中……一糸まとわぬ姿で孔雀が翼を広げて求愛するように両腕を大きく広げて、うっとりとした相好、今日一番! 生きた瞳をギラギラさせて熱弁を奮う大友ゆうき十七歳。


「わかった……おっぱいが大好きなのだな」


 活き活きした俺にオリムラの瞳がギラリと光る。


 その瞳には決意という強い意思の光を宿していた。


 オリムラは俺の右手を両手で包み込むようにして自分の胸もとへもっていくと衣服の継ぎ目から中に押し込む。


 そして形の良い魅惑の双丘にググッと押し付ける。


 その感触は偽らざる本物の感触。


 その肌の弾力と柔らかな感触がぬくもり頂上にある突起物……。


 揉み手に力が入り、形が変わるよう掴んでしまう……ああっ、極上の幸せだーっ!


「それを覚えておけ」


 オリムラはニヤリと微笑む。


 その微笑みには人並みの恥じらいが見えた。


 俺の右手を胸から剥離させるとはにかみながら俺の首に両手を回して身体を寄せ合うように抱きついてきた。


「ゆうき……私ほどの高貴な使い魔にものを頼む時はそれなりの代償を払うことはとうぜんだ」


 オリムラの柔らかな髪が俺の頬をなぞる。


 その髪からはエキゾチックで神秘的な月光桜のやんわりとした香りがする。


 そして、耳元では吐息混じりに宝石のようなキラキラとした言葉が紡がれた。


 俺はうっとりとしてしまい『ゴクリ』とのどを鳴らしてしまった。


 その刹那……ビックマンモスにライディーンクラスの電撃が。


 うぉぉぉ……突然、オリムラが俺の至宝である男の尊厳をわしづかみにする。


――ひぃぃぃぃ、ごめんなさい。おっぱい触ってごめんなさい、本能で天高く屹立していてごめんなさい――と心も瞳も半泣き状態だ!


 オリムラは俺の汗に濡れた首筋にペロリと舌を這わせる。


 その薄い皮膚をもうひと舐めして恍惚な瞳を向ける。


「本来なら、激しく交わりビックマンモスを堪能しながら愛し合いたいところだが、今は特別に血で我慢してやる……」


 かぷっ――ひやゃゃゃゃ、こいつ、俺の首筋に牙をぉぉぉ、何故、カラスなのに。


 ちゅるちゅる……美味しそうに血をすするオリムラ……血液が抜かれて干物にされるぅぅぅ、ああっ身体の力が……快感が……凄く気持ちよい……などと俺は脳内ドリップがおきかけている。舐めるように吸い付いていた舌先から鮮血が滴る。


 深紅に染まったくちびるはとても魅惑的なのだ。


 俺は見惚れてしまった……魂が魅入られたような感覚。


 オリムラの蠱惑的で満悦した微笑み、扇情的に頬をなぞる指先、その白亜の肌がうっすらと桜色に染まっている。


――吸血鬼か……いや、吸血カラス……もしや、あの吸いつき、蛭では、いやいや、あの耳元での囁き、寝ている間に耳元に来る蚊のような戦慄、はっ、もしや、蚊では――


 パコーン!


 ハリセンが俺の頭にクリーンヒット! 貧血気味なのでよろめいてしまう。


「誰が蚊だ。私は吸血鬼の真祖であっても、蚊ではない」


 ハリセンを握りしめる手に力が入りすぎていますよ……と言いたいが男は黙って耐えしのぶもの……というか何故、俺の思考を!?


「くくくっ、私の惚れた男の思考など手に取るようにわかる。私に血を吸われることはただの通過儀礼だと思え。もっと激しいことをしたいからな。ご褒美をやろう。とっても激しいご褒美だ! こちらに来る執行人は一体を残して私が始末してやる。後は一人で激しく遊んでみろ」


 凛とした相貌……漆黒の気炎が空間を歪ますほどに溢れだす……


――安心しろ、一体を残して全て八つ裂きにしてやる――


 俺の脳に直接響く、オリムラの言葉……これはオリムラからのメッセージなのだ。


 俺とオリムラはいつも繋がっているというメッセージでもあり、惚れた男が他の女に手をださないための警告でもあった。


 黒い霧をまきあげて風が舞った。


 視界を遮断した黒い霧がはれたときにはオリムラの姿はそこにはなかった。


 煌々と輝く太陽を全身に浴びながら、右手に残るおっぱいの感触……『それを覚えておけ』その意味がのちのちに役に立つ深遠の叡智であることを今の俺は当然気付いていない。


 ただ、『何故、執行人を一体だけ残すのだよぉぉぉ!』と心の中で叫んでいた。


いかがでしたか。

作品も終盤戦! もう少し、お付き合いくださいますようお願いします(☆∀☆)

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