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◆空中散歩・プテラノドンとお尻の危機の巻◆

楽しんでいただけましたら嬉しいです。


――カラスよ……いいえ、オリムラ様……馬鹿と心で念じてしまいすみませんでした……この作戦は……どうか、貴方様のお力で止めて下さい――


 俺は懺悔の真っ最中だ。


 洞窟にて『馬鹿か! オリムラ!』と心で叫んだ事に対してである。


 記憶の片隅にとどめていたのに。


 俺のプリミティブな思考回路がカラスであるオリムラと繋がっている事を……ああっ、今は状況の説明よりも、オリムラ様どうかお許しください。


 人としての尊厳が、ああっ、とと様、かか様、たすけてぇぇぇーっ!


 俺の全身をまさぐるように北風がビュービュ―とふいている。


 雑草が元気に茂っているこの崖の高さたるやスタイリッシュなチャペルが似合いそうな高さだ。


 そんな小高い崖の上で無情にもパンツを奪われて、某県立病院のベッドにて浣腸をされるようなポーズで俺はお尻を突き出している。


 完全に下半身露出しているぞーっ。


――ああっ……とと様・かか様……助けて神様――


「ダーリン、いっぱい頑張るのじゃ。世界で一番ダーリンのことを愛しておるぞーっ!」


――つくし……その声に応えることができません――


 このときばかりは俺の心の叫びは誰にも通じない。


 俺の身体はがっちりと固定されている。


 その仕業は今、背後にいるかまいたちのほのかによるものだ。


 そして俺を固定している物体。


 深夜より森の木を切り出して、カラスのオリムラ考案・制作の木造マシーンを造りあげた……その名も瞬間移動・お尻にタイキックマシーン。


 オリムラいわく、その壮絶な破壊力を持つタイキックマシーンの必殺の一撃をお尻に受けて空を飛んで、空から襲撃しようと言う、完璧な作戦らしい(当初は壮絶チン○マシーンだったらしいが男性の尊厳が潰れて性転換してはいけないと古都にゃんが必死に主張してくれたために助かった)


「くくくっ……私……飛べる」


 俺の右肩で発射を待ち遠しそうにしながら、ちらりとこちらを一瞥するカラス。


 おい! 目が滅茶苦茶笑っているぞ!


 小高い崖とはいえ風や雨露などの自然現象が時間をかけて侵食と風化を繰り返していた切り立った岩肌は荒々しい。


 断崖上から視線を下げで崖の下を見ると……樹林の土壌で地表に剥き出しになっている巨大な根が小高い崖を見上げるにはちょうど良い広さを提供してくれていた。


 そして根っこの上から俺の姿(晒し者状態であります)をその瞳にしっかりと捕らえてクスクスと笑いを隠せない一同。


 つくしだけは……お前も笑っているのかーっ!


 ――お前ら、戻ってきたら全員、三角木馬の刑にしてやる――心で誓う俺。


「ダーリン、わしらのことは気にせずに存分に暴れてくるのじゃ。ダーリンのことを誇りにおもうぞい。無事に帰ってきたら……こ……子作りにはげむのじゃ」


 振り仰いでいるつくしは妙に可愛らしい笑顔を俺に向けていた。


 つくしを取り囲む他の妖怪達から俺に向けて祝福ともとれる大きな拍手が鳴り響く。


 つくしは目を白黒させながらポッと赤面した顔を両手で隠しながらイヤンイヤンと腰をクネクネさせて恥ずかしがっている……こ、子作り……少しだけやる気になりました。


「天国に旅立つ準備はよいか? 変質者」


「誰が天国やねん!」


「五体満足で戻ってきたらつくしが天国級の快楽をプレゼントしてくれるぞ。だから生きて帰ってこい!」


 マシーンを動かす為に後ろで控えるほのかが少しばかり目を背けながら確認を促す……って変質者って、俺……やる気バロメージダウン……(涙)


「くくくっ……良い……」


――こらーっ、オリムラ、かってに返事をするなぁぁぁぁ、あっ、しかも、


 優雅に羽ばたいて古都にゃんの肩に飛んで行きやがった――


 即座に逃げたいのだが……「女性になりたいのなら動いていいぞ、振り向いたら、ち○こ切り落とす」爽やかに微笑むかまいたちのほのか。


 それは究極の性転換方法ですよーっ(涙)


 ほのかがやる気満々でそっぽを向きながら控えているため……覚悟きめなぎぁぁぁぁぁぁぁーっ!


 カチャン! グォォォォォォォォン!!


 放たれた必殺の一撃!


 前触れもない、壮絶な衝撃がキュートな俺のお尻を十字型に割るように押し上げてくる。


 ドッキューン!


 万有引力から剥離されるほどの勢いで飛び上がった……その勇士は『実録人間大砲の弾』状態であった。


 グウィィィィン!


 俺の身体が超スピードで大空を滑空する。


 顔全体がアクリルの板を押しつけられたように表情が歪む……ふと、視線を下げると監獄島を覆う翠緑に黒白煙がところどころで上がっている。


 しかし、俺の人として大切なものを失った(、、、、、、、、、)気がするのだが……作戦的にはこのスーパー滞空時間は大成功だろう。


 あれっ!? プテラノドン達が同情の瞳でこちらをみている気がするぅぅぅ♪


 俺はピンポン玉の如く大空を飛んでいく……心の中で衛星レーダーに今の姿が撮られてニコ動やユ―チューブにアップされていないことを祈りまくる。


「クスクス……滑稽な姿で空を飛んでいるな」


 その幼い声は魂に直接響くように俺に語りかけてきた。


「会話は一方通行だ、良く聞け。大友ゆうき。貴様の能力では十中八九、バルケッタの足元にも及ばん……それどころか大飛丸の魂も砕かれることは容易に想像できる」


 酸欠しそうな俺のボンヤリした脳みそに響く幼い声……間違えなくファクターだ。


「奴に出逢いし時は、メガネを外せ……それが唯一の手段……」


 プツリっと言葉がやんだ。


 まるで、何かの力に遮断されたようだ……などと説明している暇はなくなった、や、やめろぉぉぉぉ、それはウインナーじゃない、ひぃぃぃ、つつくなぁぁぁぁぁ!


 一体のプテラノドンの子供が悠々と翼を広げて俺の下半身を興味深げにつついてくる。


 ブスリ……


「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ―っ」


 俺のセクシー極まりないお尻の小さな出口にくちばしが突き刺さった。

――とと様・かか様……ゆうきは……人としての尊厳守れませんでした――

料理『鶏肉ワイン焼き……バジル添え』と俺『下半身露出の空中散歩……浣腸添え』では名前が似ていても品質と変態度が違い過ぎるではないかぁぁぁ……と自分に突っ込みたい。


 高さの最高点を迎える……後は落下するのみ……ってえっと……今、重大な真実に気がつく。


 パラシュートも何ももっていないです……ど、どうするねん!


 降下速度が増していく中……焦る俺……大友ゆうき・十七歳。


 ほ~ら、少しずつ地面が近づいてきたぞぉ……と意外に冷静な思考。


――おおっ、そうだ……こういう事か!――


 優れた着想が『キラリン』とひらめく。


 そして俺は心の中で叫ぶ! それは必死に魂を込めて叫んだ。


――俺の中のもう一つの魂よ! 俺に力を貸してくれ!――


――今はその時ではない――


 ひえぇーっ、あっさりとふられてしまいましたーっ(涙)


 俺の想いに答えるように心に反芻する大飛丸の響き。


 古都にゃんの言っていた、この島のルールを思い出した。


『他を頼らず己のみで生きていく……』ああっ、神様……梅雨の雨のようにじめじめしていく俺の気持ちにヘルプミー!


いかがでしたか?

もう中盤戦です(☆∀☆)

もう少しお付き合いを宜しくお願いします。

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