ROUND3
資料に書いてあった事の、余りの嬉しさから叫んじまった!
「冴子くん」
「なっ、何ですか?」
「君は素晴らしい仕事を持って来たじゃないか!!」
「さっきは、やらないと言ったのでは?」
「そんなもん撤回じゃー!!」
目の前に有る資料に書いて有る事
『我が家の猫をお守り下さい。』
大まかに言うとこうだ!
「龍太郎、少しは落ち着いて下さい。‥‥‥‥死ね」
ん?なんだ、何かが飛んでくるぅうッ!?
「ふぎゃッ!‥‥フライパンは投げるな!!」
・・・冴子の奴に、いつか殺されそうだな。
しかし、ちと興奮しすぎだったかな?
冴子の攻撃に気付か無い位とか、こりゃ、反省もんだわ
「いやはや、興奮してすまんね、何時ものクールな御兄様だから大丈夫よ。」
「龍太郎の事を一度もクールともイケメンとも思った事は有りません。」
えっ?、いま然り気無くイケて無いって言われたの?
俺の顔をちゃんと見ても無いくせにぃ!!
「俺はイケてるっつぅの」
「そーですねぇ〜♪」
「イヤァ!黒メガネ風に返事するのだけはヤメテ!!」
其だけは嫌なの!!
だって、肯定なのに肯定じゃ無いのよ!
特に冴子の無表情でされると倍率DON!
・・・最後のネタ、解る人って要るのか?
「龍太郎の顔‥‥はんっ!」
「オイッ!、言うんじゃねぇ?、其所は言う処なんじゃねぇの!?」
鼻で評価って初めてされたぞ!
「顔顔と煩いですね、いい加減‥‥‥‥死ね。」
「別に、もう良いよ‥‥‥‥死ぬのは良くないからな、ナイフは下ろせよ!」
‥‥相変わらず冴子は何処まで本気か判らん。
しかし、ソファにずっと座ってっからな腰が‥‥
「ぬをーーー!!」
「‥‥‥‥歳か」
「ッ!?」
まだ若い俺を、伸びをしただけで歳扱いだと!?
コイツは、人を歳扱いしたり!
等々、俺の顔まで侮辱たりしやがってぇ!‥‥‥‥‥‥ッ!?‥‥顔まで、侮辱なのか!?
もしかして冴子は
‥‥‥‥顔を見たのか?
冴子は普段の俺の事を言ってんじゃ無くて
仮面が取れた醜い俺の事を言ってんのか?
聞くのは‥‥恐い。
黙って居ても‥‥恐い。
一緒なら
いずれバレるなら
いっその事
聞いてしまえ
「なぁ‥‥顔だけど、見たのか?」
自然と変わった表情を
仮面が取れた醜い表情
「まだ、言って要るのですか?‥‥‥‥‥‥耳から歳か」
そうか、それが冴子の答えか
「いやっ、良いんだ‥‥それで、良いんだ。」
今の答えはどうとも取れるけど
今の俺にこれ以上は要らない。