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人形の娘  作者: 久徒をん
2/7

(二)

 その時にもらった金で買ったマンションに今は住んでいる。

 広い居間と台所と和室の寝室。

 寝室に二年前に亡くなった両親の小さな仏壇がある。

 突然の事故死で驚いたが、唯一の救いは私が中絶したのを知らなかった事。それともあの世で孫と会って悲しんでいるのか。

 両親の死は水子の祟りだと少し思っている。

 中絶して両親を突然の事故で失い踏んだり蹴ったりの人生。

 同世代の女が若々しく見えるのはそんな自分だからか。

 検査で子供は女の子だとわかっていた。《紗江》と名付けるつもりだった。

 去年転職したので給料は安い。

 少し前に国会議員になった彼の父親をテレビで見てムカついた勢いで探偵社に彼の身辺調査を頼んだ。

 彼は電気会社の課長で結婚して二歳の娘の佳奈がいる。

 清算の為の三千万円だとわかってはいたが子供がいるのが憎らしかった。

 彼は転勤して同じ町に住んでいた。因縁めいたものを感じた。日曜日に公園で母と子が散歩しているらしい。


 明日は日曜日。見に行くつもりだ。サエの妹を。


 シャワーを浴びてサエと一緒にベッドで眠る。

「楽しみね」

 サエの頭を撫でながら眠る。

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