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白き死神の挽歌(エレジー) ——極寒のコッラ、五〇五の墓標  作者: beens
第2章 コッラの奇跡 ——守るべきもの

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間話 I クレムリンの激怒

 モスクワ、クレムリン宮殿。

 外の寒気とは無縁の、暖房の効いた執務室には、高級なタバコの煙が充満していた。

 ソビエト連邦の最高指導者、ヨシフ・スターリンは、机の上に叩きつけられた報告書を睨みつけていた。

「説明したまえ」

 その声は低く、そして恐ろしいほど静かだった。

 直立不動の将軍たちが、額に冷や汗を浮かべて震えている。

「なぜだ。なぜ、あのような小国ごときに、我が赤軍が足止めされている? 予定では、すでにヘルシンキで勝利のパレードを行っているはずではないか」

 一人の将校が、意を決して口を開いた。

「同志スターリン、進軍を阻んでいるのは……『森』です。そして、その森に潜む、ある一人の……」

「一人?」

 スターリンが眉を跳ね上げた。

「たった一人のフィンランド農民に、一個師団が釘付けにされていると言うのか?」

「は、はい……。兵士たちは彼を『白い死神ベラヤ・スメルチ』と呼び、恐れおののいております。姿が見えず、銃声も聞こえず、指揮官ばかりを正確に狙撃してくるのです」

 スターリンは報告書を鷲掴みにし、暖炉の火に放り込んだ。

 紙がめらめらと燃え上がるのを背に、彼は冷酷に命じた。

「その『死神』を消せ。賞金を懸けろ。我が軍最高のスナイパーを送り込め。それでもだめなら森ごと焼き払え。……これ以上の失態は許さん」

ここまでお読みいただきありがとうございます!

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