卑弥呼が『道を知れ』に注釈してみた件
巫女制の終焉と預言詩の夜明け。
まえがき
なんじゃこの本は…
夢に出てきた天女の映像とよう似ておる。
ヒルデガルトと申す尼僧の見た幻、
わらわの「オホゴト」に重なるところありじゃ。
これより、古の呪と西の幻視の交わり、
注釈つかまつるぞよ。ばよえ〜〜〜〜〜ん。
第一章:光に包まれし円環の幻視
(Scivias第1書第1幻視)
ヒルデ:「そしてわたしは見た。天から放たれた光が、
楕円形の円環を包み込むように地上に降り…」
卑弥呼注釈:
おお、これぞ「神環」の相!
わらわの祈祷にて、天照の御光が三輪山の山裾に
円を描きて降りたときと、まさに同じ。
「円」はまこと霊の型。
そなたの光輪、まさしく神籬なり。
ただし、そなたの神は「言葉」をもって語るという。
わらわの神は「沈黙」で答える。
そのちがい、よきかな、さもありなん。
第二章:女性の魂に与えられた音楽の賜物
(ヒルデの音楽とルシファー堕落幻視)
ヒルデ:「音楽は神の秩序を写す鏡であり、
堕天使はその調和から外れた者…」
卑弥呼注釈:
音にて霊を鎮める術、わらわも心得ておる。
風の声、水のせせらぎ、鹿の鳴き…
これら自然の調和を崩すものは、たしかに「まがつ神」じゃ。
そなたは歌い、書き、奏でた。
わらわは舞い、祓い、沈黙した。
しかし根はひとつ。
神は「秩序」なる存在に宿る。
わらわの踊りと、そなたの賛歌。ともに天への路なりけり。
第三章:唯一神と処女懐胎の秘密
(キリスト論的幻視)
ヒルデ:「聖なる処女より生まれし御子は、
すべての罪を贖う光である。」
卑弥呼注釈:
そなたの神子、その道、まことに深し。
わらわの国にも、「処女にして生みし姫神」の伝承はある。
子を宿すは「まぐわい」のみにはあらず。
神の気を受けて身ごもること、昔より伝わりけり。
そなたの信ずる神、名をもって語りたまう。
わらわの神、名なきをもって崇む。
それでもなお、神は産むもの、孕むもの、赦すものなり。
終章:予言と霊性の未来
ヒルデ:「これらの幻視は、わたしの
無学なる身に神がくだされた叡智である。」
卑弥呼注釈:
わらわは、文を持たず、語を綴らず、
ただ**神事の型**をもって伝えし。
そなたは、言葉をつむぎ、幻を描き、響きを残した。
いずれも、神に従い、世に橋をかける者なり。
予言とは、未来を当てる術にあらず。
神の音に合わせ、舞い、歌い、世界を揃えることなり。
ばよえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
イメージソング。
Stereolab「Percolator」。
https://youtu.be/kbT9Y1nHJgU?si=lds6owqyJRGHlcJh