表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妄想注釈物語  作者:
5/11

卑弥呼が『道を知れ』に注釈してみた件

巫女制の終焉と預言詩の夜明け。

まえがき


なんじゃこの本は…

夢に出てきた天女の映像とよう似ておる。

ヒルデガルトと申す尼僧の見た幻、

わらわの「オホゴト」に重なるところありじゃ。


これより、いにしえしゅと西の幻視の交わり、

注釈つかまつるぞよ。ばよえ〜〜〜〜〜ん。



第一章:光に包まれし円環の幻視

(Scivias第1書第1幻視)


ヒルデ:「そしてわたしは見た。天から放たれた光が、

楕円形の円環を包み込むように地上に降り…」


卑弥呼注釈:

おお、これぞ「神環しんかん」の相!

わらわの祈祷にて、天照の御光が三輪山の山裾に

円を描きて降りたときと、まさに同じ。

「円」はまこと霊の型。

そなたの光輪、まさしく神籬ひもろぎなり。


ただし、そなたの神は「言葉」をもって語るという。

わらわの神は「沈黙」で答える。

そのちがい、よきかな、さもありなん。



第二章:女性の魂に与えられた音楽の賜物

(ヒルデの音楽とルシファー堕落幻視)


ヒルデ:「音楽は神の秩序を写す鏡であり、

堕天使はその調和から外れた者…」


卑弥呼注釈:

にてたまを鎮める術、わらわも心得ておる。

風の声、水のせせらぎ、鹿の鳴き…

これら自然の調和を崩すものは、たしかに「まがつ神」じゃ。


そなたは歌い、書き、奏でた。

わらわは舞い、祓い、沈黙した。

しかし根はひとつ。

神は「秩序」なる存在に宿る。

わらわの踊りと、そなたの賛歌。ともに天へのみちなりけり。



第三章:唯一神と処女懐胎の秘密

(キリスト論的幻視)


ヒルデ:「聖なる処女より生まれし御子は、

すべての罪を贖う光である。」


卑弥呼注釈:

そなたの神子、その道、まことに深し。

わらわの国にも、「処女にして生みし姫神」の伝承はある。


子を宿すは「まぐわい」のみにはあらず。

神のを受けて身ごもること、昔より伝わりけり。


そなたの信ずる神、名をもって語りたまう。

わらわの神、名なきをもって崇む。

それでもなお、神は産むもの、孕むもの、赦すものなり。



終章:予言と霊性の未来

ヒルデ:「これらの幻視は、わたしの

無学なる身に神がくだされた叡智である。」


卑弥呼注釈:

わらわは、文を持たず、語を綴らず、

ただ**神事のかた**をもって伝えし。

そなたは、言葉をつむぎ、幻を描き、響きを残した。


いずれも、神に従い、世に橋をかける者なり。

予言とは、未来を当てる術にあらず。

神のに合わせ、舞い、歌い、世界を揃えることなり。


ばよえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。

イメージソング。

Stereolab「Percolator」。

https://youtu.be/kbT9Y1nHJgU?si=lds6owqyJRGHlcJh

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ