日蓮が『共産党宣言』に注釈してみた件
経済と救済を同列に語るな、無明の徒よ。
【原文:『共産党宣言』冒頭より】
「ヨーロッパに幽霊が出没している――共産主義という幽霊が。」
【日蓮聖人の注釈】
なるほど、最初から悪霊の自己紹介で始まるとは潔い。
我が国にて、幽霊とは死者の未練なり。
さすれば貴様らの“共産主義”とやらも、過去の欲望にすがる執念の顕現か。
お前たちは幽霊と語り、私は仏と語る。
この差は大きいぞ。
【原文】
「あらゆる歴史は階級闘争の歴史である。」
【日蓮】
おろか者め。
仏法の歴史とは、一切衆生が仏に至るまでの浄土構築の過程である。
階級闘争などという血の臭いを撒き散らす前に、
己の煩悩とまず戦え。
「資本家」とやらを倒して悦に入る前に、
おのれの貪・瞋・痴を三毒として討ち果たせ。
見よ、経典にこうある——
「煩悩即菩提、地獄即涅槃」
それが真の革命である。
【原文】
「労働者には祖国がない」
【日蓮】
むしろその“無国籍の発想”こそが亡国の因である。
私は身命を賭して、日本国を仏国土とすることを誓った。
労働者とやらが国家と仏法を切り離すとき、
そこに残るのは虚無だけぞ。
仏法は国土と共にある。
労働者よ、祖国を持て。
そして、法華経を国宝とせよ。
【原文】
「プロレタリアは世界を失うものがない。得るものは全世界である。」
【日蓮】
それが“得られた”世界とやらが、
物質だけの充足であったならば、
貴様らはまるごと地獄へ直行じゃ。
私は佐渡に流され、命を狙われ、
それでも「我、日本の柱たらん」と言い切った。
世界を得たなどとほざく前に、
一巻の経を抱いて火中に身を投げてから言え。
【最後の注釈】
マルクスよ、エンゲルスよ。
お前たちの言葉は人々を煽るには足る。
だが救わぬ。
いかなる“革命”とやらを起こそうとも、
人の心に三毒あらば、地獄はすでにそこにある。
真に民衆を救いたければ、
唱えよ、南無妙法蓮華経。
それ以外の道などない。
日蓮、筆を擱く。
イメージソング。
Rage Against The Machine「Killing In the Name」。
https://youtu.be/ctiKD8jtvV8?si=U3qKKvDqAUQzfpT9